2005夏企画 
「 あかじそファミリー メディアに出没 」

 金沢に帰省中、家族で墓参りしていると、
大手地方新聞の記者に取材された。
 はじめは、「ちょっと取材させてください」と、
なかなか腰が低かったのだが、
いざ墓参りをしようとすると、
「はい、そこ、お兄ちゃんが前でひざついて!」
「お父さん、もっとあっちに立って!」
「末っ子! お線香あげて! みんなは、それをあたたかく見守る!」
と、写真撮影のための激しい注文が!

 カメラマンの厳しい演出のもと、
私たちは半ばうそ臭い画ヅラに収まり、
「いかにも家族で墓参り」
というポーズをとり、写真に収まる。

 その日の夕刊で、
見事地方紙を飾った記事はこちら。


 そして、その写真のアップ。



 帰省から無事帰った後、夫の休みを利用して、
フジテレビのあるお台場と日テレのある汐留に行く。

 夏休み中、フジテレビは、「お台場冒険王」を、
日テレは、「汐留ジャンボリー」というイベントをやっていて、
子供連れを中心とした観光客がごったがえしていた。
 私としては、人ごみが苦手なため、
なるべく行きたくない場所だったのだが、
「行ってもいいよ」と子供たちと約束した手前、
でかい腹でフーフー言いながら連れて行く。

 巨大目覚まし時計の前で


 人気番組のブースでとりあえず記念写真


 あんまり見ることの無いフジテレビの真下からのショット



 なぜか日テレに猛烈な思い入れがある次男のリクエストにより、
汐留の日テレ屋にも寄る。

 一応、お約束のアンパンマンの前にて


 ジャンボリーということで記念に


 日も暮れて、階段でジュースを飲んで休憩していると、
日テレのスタッフに声を掛けられる。

 「天気予報に出ませんか?」

 そう、午後7時前の木原さんの天気予報に誘われたのだった。

 「出る〜!」

 と、子供たちが大騒ぎしたので、
スタッフに促されるまま、撮影場所に移動。

 すると、そこにはすでに大勢の子供たちと、
気象予報士の木原さんがスタンバっているではないか。
 その右端にウチの四兄弟も加わり、本番開始。


 別にその気も無かったが、
短い期間にあちこちのメディアにチラリと出没してしまったこの夏休み。
 
 子供たちは大喜びだったが、
「恐ろしく一般市民的なメディア参加」に、
私としては、ちょっとかゆい気分。
 
 私は、かつて仕事で取材する側だったし、
夫は、テレビ局のアルバイトをしてスタッフ側にいたこともあるのだが、
ぞろぞろと子供連れで歩いていると、
格好の「庶民的な人」と見られるようだ。

 今度は、もっと自発的な行動でメディアに参加したいもんだなあ。
 犯罪以外で。

(子だくさん)2005.8.22. あかじそ作