| 【認知症とは】 1.認知症と年のせいによる物忘れは基本的に異なる。 認知症は、脳の神経細胞(ニューロン)が消失してしまう脳の病気であり、もの忘れは脳の神経細胞 の減少、いわゆる老化現象の影響と言えます。もの忘れは、非進行性に対して、認知症は進行型で通常5~10年位で死亡となります。現在では、原 因、特効薬及び治療法はありません。
2.認知症の定義 大脳(司令塔)が壊れ、認知機能が悪くなり、生活に支障が出てくる脳の病気である。もの忘れが激しい+言葉がでてこない、注意力が続かない、段取 りが悪い。
3.認知症の種類 ① アルツハイマー病:全体の50%を占め、ドイツの精神医学者のアロイス・アルツハイマー博士の発見による。穏やかに発症し、徐々に進行していく。 女性に多く、人格が変わる。 ② 脳血管性認知症:全体の20%、脳の血管障害(脳梗塞・脳出血・くも膜化出血)による
認知症、段階的に進行、男性に多く、人格は保たれやすい。 ③ レビー小体病認知症:全体の20%、大脳皮質にレビー小体が現れることにより発症する。幻覚・幻視・幻聴症状が多く、気分や態度の変動が大き いことが特徴。日本人の横浜市立大学の小阪教授が発見。 ④ ピック病:若年性認知症の一つで、性格の変化、理解不能な行動をする。脳の前頭葉から側頭葉にかけての部位が萎縮する。 ⑤ 若年性認知症:認知症は高齢者だけの病気ではなく、18歳~64歳で発症する。働き盛りなのに、もの忘れが激しく、社会生活を営むことが困難 となる。本人や家族の苦悩が深く、家庭への打撃も大きい。
4.認知症と脳
① 人間の脳は大脳、小脳、脳幹の3つの部分に別れ、人間としての特徴をいちばんよく表しているのが大脳である。大脳はさらに後頭葉、側頭葉 、頭頂葉、前頭葉の4つの部分に分かれている。前頭葉の中の前頭前野という領域が、脳の他の領域を制御し最も高次な中枢であり、大脳皮 質の約30%を占める。 ②
脳は、1200~1500g(出世時400g)あり、約150億個の神経細胞(ニューロン)があり、情報の伝達の役割を担っている。この神経細胞は老より 1日に約10万個程度消失している。全部消失するには約400年かかる。80歳で約37%が死滅する。
③ 大脳は左右二つに別れ、左脳は一般に言語や計算、理知的な機能を右脳は空間認識や芸術的作業等直感的な機能に関わる。 前頭葉は視覚、側頭葉は記憶、頭頂葉は皮膚感覚、身体を動かすための運動野があり、前頭葉は認知、判断、創造などをつかさどる。
5.認知症の症状
① 中核症状・・・治らない 記憶障害、見当識障害、理解・判断力の障害、実行機能障害、言語の障害などがある。
② 周辺症状・随伴症状・・・改善できる 不安・焦燥、うつ状態、幻覚・妄想、徘徊、興奮・暴力、不潔行為、せん妄などの症状がある。
6.認知症の予防
① 大脳の多くの細胞を使い脳内の血流量を増す。 そのためには、顔の筋肉をしっかり動かす。 例えば、笑うこと、泣くこと、声を出して歌うこと、手先を左右別々に器用に動かす。編み物や楽器の演奏が予防に役立つ。
② 抗酸化作用のある食べ物を摂取する。 ビタミンC、Eを多く含む果物やβカロチンを含む緑黄色野菜を食す。 また、カテキンを含む緑茶やポリフェノールを含む赤ワイン等もよい。アジ、イワシ、サンマなどDHA、EPAを含む青魚がよい。
③ 文章を書く、声を出して読む、ゲームをする。 人とのおつきあい(コミニュケーション)をするなども予防としてよい。 認知症は、「本人に自覚がない」は大きな誤りです。誰よりも、苦しいのも、悲しいのも「本人」です。
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