第536回 8月せいび歩こう会

比叡山 延暦寺

1200年の昔、伝教大師最澄によって開かれた王城の都。天台宗の総本山。
京を鎮護する霊山で二つの峯からなる比叡山の山頂に創建され、多くの名僧、高僧が顕れた。

伝教大師の諡号は我が国初の大師号である。叡山大師、根本大師、山家大師とも呼ばれる。
大師とは、天皇から賜る称号(国師、大師、禅師等)で、寺名は、時の天皇・桓武天皇時代の年号「延暦」を寺号に賜りました。

比叡山は、山内を地域別に、東を「東塔(とうどう)」、西を「西塔(さいとう)」、北を「横川(よかわ)」の三つに区分しています。
これを三塔と言い、それぞれに本堂があります。

東塔エリア

比叡山三塔十谷の中心となるエリア。

大 講 堂

学問修業の場。僧侶が講義を開いたり問答したりする。
堂前の釣鐘は、海運の鐘と呼ばれる。

根 本 中 堂

国宝。開山から今日まで 1200有余年、不滅の法灯が輝く。
本尊は伝教大師、自作の薬師如来、多くの祖師像が安置されている。
このお堂は当山延暦寺の総本堂です。

総   門

二階造りの、表玄関門で、楼門と云われる門。二階には文殊菩薩を祀ってあります。

 

※比叡山は京都の東北方にあり、京都府と滋賀県の県境に聳える山。
山稜に東西二つの高所があり、東は大比叡またの名を大岳と云い848m、西には四明岳839m。
その東の大岳の中腹に天台宗総本山延暦寺がある。