お茶会機関紙  あなぐら

    
No.8





倫理的問題 1999214



 さてさて、その頃お茶会はどうしてたのであろうか。その頃というのは、前回のあたりのことである。
 Y君が「お茶会をやりたい。」と言ってるのを聞いたのは、1月のおわりくらいだった。
なんでも、「倫理的問題について相談したいことがある。」という話で。

 そこで集まったのは、F氏・Mさん・K氏・Y君、そして僕の5人だった。そこは新宿で、空は明るかった。明るいうちからお茶会をやるのは久々だ。とりあえずお茶をしましょうと、喫茶店「らんぶる」に入る。三越の裏あたりにの地下にある広々とした喫茶店で、僕は「バナナクレープセット」を注文した。それは固くてプラスチック製みたいだった。「メロンソーダとチリドッグ」のようにはいかない。

 Y君はいろいろ語った。セガサターンギャルゲーをやり続けた話、倫理的問題について...。そのあたりのことは、彼自身が話すのが一番いいと思うので書かない。





ネバー・エンディング・ストーリー 1999214



 喫茶店を出ても、まだ明るかった。
 この日オレは疲れてた。だからこの日は日記を書かなかったし、なんとなくダラダラしてしまったので、誰がどんなことを話したのかよく覚えてない。ただ、大久保の屋台村に向かった。

 その屋台村の中は、タイ・韓国・中国などのアジアの国を忠実に再現してた。僕らがテーブルにつくと、12人くらいの店の人達がワッと集まってきた。タイの店、中国の店、韓国の店、インドネシアの店。みんな、訛りのある日本語で

「これおいしいよ。」「これもおいしいよ。」「これ、5人分できます。」

と、メニューをバシバシ指しはじめた。タイ旅行の多いMさんは、慣れた受け答えでバシバシ注文を取ってた。

 その後も、みんなバシバシ注文を取り、バシバシ食って飲んだ。 「今年の夏に、また皆でタイに行こう。」

という話になった。

僕もそうなのだが、みんなどこかへ出て行きたいのかもしれない。

はたして、再びタイに行くことが出来るのだろうか。


 夜はふけて、CONSCIOUS DREAMSになんとなく入った。

このサイケデリックな店には、ある種の合法的な薬が売られてる。興奮するだとか、リラックスするだとか。以前試してみたけど、その効果はわからなかった。

 しかし、お茶会薬物汚染は下火になってたので、誰も何も買わなかった。そのかわり、カラオケボックスに向かった。F氏の熱いリクエストに答えて。お茶会史上、初のカラオケボックスである。

 みんな、いろいろ歌った。しかし、誰かが歌うと次の曲が入っておらず、盛り上がらないスカスカしたカラオケであった。

「いいなぁ、みんな歌ってストレス発散して。」

と言ったのはMさんで、彼女は歌いたい歌がなかなか見つからずにいた。カラオケのリストブックをパラパラめくってた。

 僕はセリーヌ・ディオンの「タイタニックのテーマ」と、高倉健の「網走番外地」を歌った。

 Mさんは宇多田ヒカルと、Coccoを。Coccoっぽくない部分があったので僕は

「ちがう、ちがう」

と言ってしまった。こういうとき、言っちゃいけないことなのかもしれない。それを聞いたMさんは、

「うるさいわね」と、歌の途中で。

 K氏は、天地茂を。「やめなよ〜」とMさん。

 Y君は、何も歌えなかった。徹夜でギャルゲーをやり続けたものだから、限界がきてたのだ。

 F氏はGLAYGLAYっぽく熱唱してた。せいいっぱい。
 
最後にみんなで、ネバー・エンディング・ストーリーをさびしく合唱した。

 まだまだ つづく...








特別連載

第1回


 あれは中学生のころ、それはもう10年以上前のこと。成績の悪いオレは、好きな映画もあきらめて勉強しなければならなかったのだが、どうしても見たい映画があった。その映画の題名は、

「男たちの挽歌」

である。我慢しきれず見たその映画は、衝撃的だった。

 オレがそれまで知ってた香港映画といえば、ジャッキー・チェンなどのカンフーアクションだったのだが、これは違った。ガンアクションが主体になった、男たちの熱き戦いと友情の物語である。

「男たちの挽歌」1986年香港
製作:ツイ・ハーク
監督:ジョン・ウー
出演:チョウ・ユン・ファ ティ・ロン

 とにかくスゴイ映画だ。銃撃戦に大爆発。撮影に使われた重火器はすべてホンモノが使われたという話。爆発シーンには大量の火薬。もはや映画の撮影ではなくて、実際の銃撃戦や爆発を撮影してる、と言ってもいいかもしれない。

 この映画を見た記憶は、当時少年だったオレの心に深く刻まれたのだった。

 この頃は北九州に住んでたので、劇場で見れる映画は限られてた。再び香港映画に熱中しはじめたのは、2年くらい前あたりから。

 それは、北海道と密接な関係がある。

次回、北海道と香港映画の関係について語る...かもしれない。






東京・名古屋・北海道・タイ  1999214



 その夜、名古屋では集まりがあった。
その夜というのは、「ネバー・エンディング・ストーリー」の前の晩のことだ。

 北海道で会ったOさんからEmailがとどいた。2月の1314日にかけて、前号に登場したHさんやM氏らの集まりがあるとの内容だった。

 さて、当日行けなかったオレはM氏の携帯に電話した。そこはM氏の部屋で、かなり盛り上がった宴会場だった。

「あれータニさん、今名古屋駅?迎えに行くよ。ちょっとまって、Hさんにかわるから。」

「もしもしタニさん?今名古屋駅なの?ちょっとまって、Oちゃんにかわるから。」

「もしもし...」

といった感じで、電話の向こうからは大勢の笑い声が聞こえてた。最後にM氏と話した。

「タニさん、東京で元気に働いてるんでしょ。」「また、会おう...。」

 その翌日は無国籍な街、新宿・大久保でお茶会だったので、その2日間は旅をしてるようだった。東京・北海道・名古屋・香港・韓国・中国・タイ...。

 オレは思った。名古屋はセクシーな街だったのか。

 

 ここまできたら、名古屋について語らねばなるまい。 

 実は、オレは過去に2回ほど名古屋に足を踏み入れたことがある。

 ここから先の文章は、名古屋の人は怒らないで読んでもらいたいと思います。怒るかな...。





宇宙 19931120あたり



 その頃オレは、ある女性とネンゴロになってた。が、フラれてしまった。そこで、信州へ向かった。寝袋だとか鍋だとかをバックにつめて。彼女のほうは、北海道へ向かった。オレももっと遠くへ行きたかったのだが、金が無かった。オレはまだ二十歳すぎだった。

 その日、昼すぎの列車に乗って小淵沢へ向かった。その夜は小淵沢駅の待合室で寝た。寝袋に包まって。ホームにあるその待合室は、ログハウスのような形になってて快適そうに見えたが、つらかった。

 翌日、信濃大町へ向かった。夜、その街に着いた。雨がふってた。街には高い建物がなく真っ暗で、空もなく、頭上がそのまま宇宙の果てのように感じられた。バスの時間まで街をうろつく。

 バスが山の中をどんどん登って行くとき、真っ暗な宇宙を進んで行くような気がした。乗客は僕一人だけだった。

 旅行シーズンを外れてるっていうのに、その宿には大勢の男たちが泊まってた。「ポッポのお宿」という宿で、「とほ」(とほネットワーク旅人の会)という小冊子に載ってた。

 僕が宿に着いたときは、もうすでに夕食が始まってた。ワインを飲んだ。眠くなったので、そのまま寝た。

 翌日は、雪の無いスキー場に登った。ゲレンデのいちばん上まで行き、リフトに腰かけた。雪が舞い降りてきた。

 僕が出かけるとき、皆外へ出て見送ってくれた。山に囲まれた道路を歩いてると、後ろからきた車が僕の目の前で止まった。ドライバーは、

「こんなところ歩いてる奴、はじめて見たよ。」

と言い、僕を駅まで乗せていってくれた。車の中で、彼はいろいろ話をしてくれた。昔、東京に住んでて脱サラして田舎に移り住んだ話。

 列車に乗って松本の街に到着。観光する気分じゃないので、街をうろつく。とある本屋に入る。絵本や詩の本が沢山あった。店内のBGMを聞くと、友部正人の歌だった。僕の聞いたことのないライヴ録音らしかった。レジに座ってた女性に聞いてみると、

「そうです、高円寺のライヴです。」と。

なんでも、ここの店長さんは友部氏と知りあいだそうだ。

「友部正人の歌で、仲間がひろがるね。」とその人は言って、コーヒーを出してくれた。その店のレジは喫茶店のカウンターのようになっていて、結局ぼくは閉店までそこに座ってた。その間、いろいろな人が店を訪れた。僕と同じ大学を卒業した人が来て、カウンターに腰掛けた。話をした。僕は今の大学の様子を話し、彼は昔の大学の話をした。学生運動。泊まりこみ。機動隊。

 閉店の時間がきて、店を出る。

「さよなら」と店長さんが言った。
夜行列車で名古屋へ向かう。







未知との遭遇 19931120すぎあたり



 僕が名古屋に着いた朝、とても寒くて、眠かった。外で寝ようものなら凍えてしまうので、まだシャッターの降りた地下街でころがってた。午前6時すぎ頃、駅員がオレの肩をグイグイ揺さぶり、オレをたたき起こした。

「ムニャニャムニャ〜」と、

駅員は何事か起こったかのように言う。名古屋弁で。オレはそれが理解できなかった。仕方なく起きあがり、今池という所に向かう。

 フラフラしながら今夜泊まる場所や、今たべるものを探した。が、朝早いので、ほとんどの店は開いてない。180円のコーヒーショップが開いてたのでそこに入る。新聞を読んだり、居眠りをしたりした。店の中は暖房が効いてたが寒かった。その店の目の前にポルノ映画館があった。「入場料400円」。眠るにはもってこいの場所だ。






チャーリーズ・エンジェル 19931120すぎあたり



 オレの予想に反して、映画館は混んでいた。前から4列目に腰をおろした。画面はアメリカン・ポルノだった。見ると、アメリカの探偵ものテレビシリーズ「チャーリーズ・エンジェル」のポルノ版だった。

 ストーリーを書く。

 娘を誘拐された上院議員がエンジェル探偵社に事件を依頼する。しかし娘は誘拐されたのではなくて、恋人と共謀して父親からお金をだまし取ろうとしたのだった。そして最後の黒幕は、上院議員の部下だったのだ。エンジェル探偵社の美人探偵3人組は、その肉体を駆使しながら事件を解決したのであった。

 ところでオレは、それをうつらうつらしながら眺めてたのだが、眠りに入ることは出来なかった。俺の隣に中年の男が座った。そいつは、時折オレのほうをチラチラみてた。反対側の隣に座った男は、なにごとかゴソゴソやってる。オレは逃げ場を失った形になったのだが、わりと気楽にウトウトしてた。その時、

 その時、オレのジーンズのポケットに何かがぶつかるのが判った。ジャンバーのポケットに入ってる文庫本がぶつかるのかなぁと思ってたら、どうやら違うらしい。暗がりの中で目を凝らしてみると、隣の中年の男が指を伸ばしているのだ。スリか?。オレは今しがた目覚めたフリをして、

「ふぁぁ〜」と、

あくびをしながら伸びをした。すると男は去って行った。オレはまた、わりと気楽にウトウトはじめた。しばらくすると、男が戻ってきた。チラチラとオレの眠ってる様子をうかがい、今度は大胆にも手を伸ばしてきた。その手は、俺のジーンズのポケットを通り過ぎ、股間へと向かった。そいつは、スリなんかじゃなくて、オレのオレを触りたかったのだ。

 オレはそいつの手を払いのけて、映画館を後にした。なんだかウンザリした気分だった。

 でたらめに街を歩いた。うすら寒かった。フロ屋があったのでそこでのんびりする。痴漢に触られた体を、念入りにを洗い、コーヒー牛乳。

 公園があったので、そこでお湯を沸かしてカップラーメンを食う。 名古屋をあとにする。あてもなく街をうろつくのは、もうたくさんだったんだ。






靴音 19931120すぎあたり



 大垣〜東京間を結ぶ普通列車に乗る。深夜に名古屋を出発して、早朝の東京駅に到着する普通列車は、魅力的だった。それは寝台車なんかじゃなくて、直角の背もたれが並んでる普通の車両だ。

 深夜のホームには人があまりいなかった。僕の他に、10人前後の外国人のグループが居るだけだった。彼らは缶コーヒーを買って列車に乗り込んだ。僕もそうした。彼らと違う車両に乗ると、そこは僕一人だけだった。一人で一つの車両を独占できるわけだ。

 途中の駅で女の人が乗ってきた。彼女は夜行列車だというのに大きなサングラスをはめてた。そのまま、黒いボストンバックから写真を取り出して眺めてた。ふと、サングラスを外すと、写真を眺めながら、ボロボロ涙をこぼしてた。


 僕はどこへも行かなかった。歩けなくなってしまったんだ。





ゴールド・ラッシュ 19981219



 この日、オレは職場の研修で、かなり有意義にそれを受けた。前の晩はマギーズ・ファームの忘年会で2次会には参加せず。ゆっくり寝たので、体は楽勝だった。東京駅へ向かう。
 東京駅構内にて、F氏と会う。チケットを受け取るためだ。
 
Blankey Jet City
CONNECICUT GANG
1998 Standing Tour
クラブ ダイアモンドホール
1998 12.20(日)


 オレは有給休暇をとり、3日間の名古屋旅行へ出かける。F氏とY君とは、ライヴ当日に名古屋で会うことになってた。彼らは普通列車を乗り継いで名古屋に侵入する。オレは新幹線だ。

 この旅行に、オレは数日前からウキウキしてた。有給休暇が取れたこと、旅行が出来る、おまけにBJCのライヴをBJCの地元で体験できる。この上ない幸せだ。そして旅行が終わっても、すぐに正月休みだ。正月休みは正月休みで、北海道行きのチケットが待ってる。ゴールド・ラッシュである。

 東京駅の片隅でF氏と会う。彼からBJCのチケットを受け取った。彼は、

「あのさあ〜、5千円かしてくんねぇ。」と言った。





ジプシー・クィーン 19981219



 名古屋駅裏の安ホテルの4階に泊まる。茶色くヤニ汚れた壁の部屋に、小さなベッドが一つ置いてあった。テレビと洗面台があった。ただ一つの窓を開けると、すぐ隣のビルの灰色の壁だった。そのビルにはファッション・ヘルス「ジプシー・クイーン」という看板があった。

 外に出るとホテルの横に、娼婦たちが立ってた。しわくちゃの厚化粧の上に着飾ってた。夜の空気は冷たかった。おばあさんが近寄ってきて、

「おネエちゃんは、どうだい?」

と言ってきた。

 なんだか零落したような気分だったけど、それはそれで良かった。






レストラン 19981220



 ホテルをチェックアウトする。駅から少し離れた所にあるホテルに宿を移す。そこはキレイでバス・トイレ付きで安かった。荷物を預け、街を歩くために出発。が、

 が、つまらなく歩いてしまった。名古屋の街は他の街と違う。直線的で、歩いてると、どの曲がり角を曲がっても同じ場所のような気がする。他の街なら、「こっちの方に行くと、面白いものがありそうだ。」という匂いを感じ取ることが出来るのだが。

 オレは、この街の歩き方を知らなかった。それで、味噌カツを食ったり、テレビ塔に登ったり。テレビ塔の中の殺風景なレストランで、コーヒーを注文した。上から街を眺めた。そうこうしていると、

 F氏とY君が名古屋に到着。





リムジン 19981220



 新栄駅を降りて行くと、Y君とF氏がいた。F氏は気合を入れて、ライダースを着てた。Y君はフリースのジャケットを、オレは古い茶色い皮ジャンに、黒い毛糸の帽子を。そして、この3人は誰もこの街の歩き方を知らなかった。それで、プレステのソフトを物色したり、中古CDを調べたり、風俗店前で女の子達の写真を眺めたり。

「なんにもねぇなあ。」

と口々に言いながら。

リムジンという名のラブホテルを見つけたF氏は、

「おお、リムジン!!」

と喜んだ。それだけだった。

「ライヴはじまる前に、なんか食おうぜ。」とY君が言い出したが、

飲食店が無い。日曜日だからか、ここが名古屋だからか、店は閉ってたり、イカさない店だったり。それで、オレはコンビニのブタマンをかじって、あとの2人はカレーショップC&Cに消えてった。冷たい風が吹いてて、うすら寒かった。

ライヴの行列に並んだ。

中に入る。前のほうに陣取る。オレ達よりも若い客層だ。東京のライヴハウスには無い、独特の匂いがした。名古屋で生活する人々の匂いかもしれない。





リーサル・ウェポン4 19981220



 ライヴは「僕の心を取り戻すために」で始まり、そのまま一気に最後まで。オレは叫んだり、跳んだりしながら自分の場所を守った。後ろの観客が無理やり前に出てこようとするのだ。オレは、

「まだまだ、若い奴らには負けちゃおれん。」

という気分になった。オレも、もう、年、なのかもしれない。

終わった後、Tシャツを着替えた。

CHINSOU BACK FROM ARASUKA

それまで着てた服は、汗でビショビショだった。フラフラと駐車場に降りてくと、そこではやはり、F氏とY君がくたびれてた。

「写真、撮ろう。」とオレが言って。スナップ写真を。近くに居た小さな子どもも、一緒に写った。とりあえず名古屋駅に行って何か食おう、ということになった。





テキサス人 19991220



 あいかわらずオレ達は、街の歩き方を知らなかった。店は全部閉ってた。それで、文句ばかり言ってた。

名古屋、ダメだな。

 それでも名古屋駅の地下に開いてる店を見つけた。今、ハヤリの渋谷プライムのタイプの店。セルフサービスで、和食や洋食や中華を食える店だ。そこで、ミソカツや中華を食った時の会話。


名古屋は危ない奴が多い

      なんだ? この味(ミソカツを食べたとき)

   ライヴ始まる前、変なニオイしなかった?たぶんミソカツ 

   ばっか食ってる奴の体臭だよ。

チャールズ・ブコゥスキーが「テキサス人はステーキばかり食ってるから、体臭がクサイ」と言ってたけど、名古屋人はミソカツばっか食ってるから、ミソカツ臭いのかも。

                  

そんな会話をしたのは、Y君とオレで。それを聞いてたF氏は、

「いいかげんにしろよ〜。」

と。言い、さらに

あのさあ〜 金かしてくんねぇ。」と。

 彼の言うとおり、ミソカツもちゃんとした店で食べたらウマイのかもしれない。

 そんな感じで、その店は閉店の時間になる。

「もう閉るのかよ、早いなぁ。」

とぼやきながら、店を出ると、やることが無くなって、駅でへたり込んでた。F氏はキオスクでお土産を買ってた。オレとY君は、あいかわらず名古屋の悪口を言ってた。

 深夜バスの時間がきて、F氏とY君はバス停に。オレはホテルの部屋でバタンキュー。






Xファイル  19991221



 目覚めると、体が動かなかった。体のあちこちが痛かった。やはり、年だ。ギリギリまでベッドに横になってて、仕方なくチェックアウトする。

 外に出ると、いい天気だった。海辺の遊園地にでも行きたかったが、その気力と体力がなかった。仕方なく映画館に入る。

Xファイル・ザ・ムービー

 平日の人の少ない広い映画館は好きだ。少し昼寝をして、映画を見た。つまらなかった。なぜか、香港の遊園地に行きたいと思った。

映画館を出て、新幹線で東京に帰った。

 さて、この後、名古屋がセクシーな街だと思わせる出来事があるのだが...。オレは再び名古屋に行くことがあるのだろうか。

その時、名古屋はセクシーな街なのだろうか。

ミソカツはウマイのだろうか。

名古屋の人は、オレの文章を読んで怒ったのであろうか。

 

 謎は残る...。

 

  








アフター・ザ・ゴールドラッシュ  1999319



 昨日の夜Y君から電話があって、その時オレは、ヨドんでた。澱む。マギーズ・ファームの若者たちの飲み会でのこと。場所は「白木屋」。周りの若者たちは盛り上がってたが、オレはその中に入って行けなかった。

「イェー」「えー、マジ」「ガンガンいってよ」「何月生まれ?」

といった会話の中で、オレは一人ヨドんでた。そこは普通の、ごくありふれた社会なのだろうけど。

 その社会の中に入っていけないオレは、

 人間として

 欠落してる

 んじゃないか?

 と、感じた。

 前々からウスウス感づいてたことだけど。

電話の向こうでY君は言った。

「なに?、今、ヨドんでるの?」

「なんだよ〜ポジティヴ・タニ君は、もうどっか行っちゃったのかよ〜。」

そう、NO.7NO.8と続いた、ポジティヴ・ANAGURAも、次号からは

ヨドむ。ことになるだろう...。

と、ここまで書いて、ヨドんでもいられない事態が起こったのだ。それは...

次号に つづく




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