| 詩 私の詩 私の詩 私の詩 「作品NO.256」 |
切り離された遮断機の前の悪夢 舞いあがるよ 切り離された遮断機の前の悪夢 舞い散るよ ふわふわと浮遊した塵の押し殺した感情 よろめきながら突き進んだ風の芳香は 春の嵐の 砂ぼこり 覚悟していた時間の隙間から ただの仕事疲れで わたしはまた 倒れてしまった そのとき あなたは人を はねてしまった 空港道路の小さな死角 立ち上がる気配のない バイク男 決してもう言わないけれど あなたは 人を はねてしまった 疲れきった脳みそで それはただの疲労ではなくて 倒れてしまったのは ノックアウトされたバイク男 救急車で運ばれたバイク男の命に 別状はない とドクターは言ったけど 九死に一生を得たあなたはその手で 命の水を運んできたのだろうか いつものように口にすこし含みながら アルコールを飲んでしまったのだろうか その芳香は 春の嵐の 砂ぼこり 覚悟していた僅かな隔たり 倫とも異質なわたしたちの 明暗 生きているのさえ不可思議な 生きているのさえ奇天烈な 死ぬ気のまんま生きてしまう人 死ぬ瞬間さえ予測できない 生き延びている時の人 わかりようもないわたしは あなたとまたふたりで 舞い散るよ ふわふわと浮遊した塵の押し殺した感情 舞いあがるよ よろめきながら突き進んだ風の芳香 春の嵐の 砂ぼこり あなただけ見ていた 切り離された遮断機の前の悪夢 |
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