インパク会場

am6:30
ばたばたした音で、再びあかじそ目覚める。


<じじじそ>、身支度をして、部屋を出ようとしている。
思わず、止める。

「ちょい待ち! ジイ! どこ行くの!」
「ちょっと、ばあさんの様子見て来る」
「待って待って、電話かけてみるから!
ドアチャイム鳴らしたら、起き上がらなくちゃなんないでしょ。
電話なら、寝ながら話せるし、すぐまた、眠れるでしょ 」
「いや。行く!」
「行かないの! 30秒待って!」

あかじそが、ばばじその部屋に電話をかける。
かすれ声のばばじそが出る。
無事を確認して、電話を切る。


「大丈夫だって」
「そうか! 治ったか!」
「治ったとは言ってないよ」
「やった〜! 良かった〜! よし! よしよし!」

<じじじそ>、浮かれて子供たちを起こして回る。
長男、むっくりと起き上がる。