「不等号」



 どうも、最近、嫌なことが多すぎる。
量的に、どうしても、嫌なことの方が、いいことより多いのだ。

嫌なこと > いいこと

この量的配分が固定化しまって、これが、自分にとっ
て、じわじわと寿命を縮めていることに気づかずに暮らしている。
しかし、ある時点で、嫌なことが、自分の許容量を越えていることに気づく。

 もう・・・・・・もう・・・・・・・いや
じゃ~~~~~~~~~っ!!!!!
もう、だめなんじゃ~~~~~~~~~っ!!!!!

 人間、明日死んじゃうかもしれないのだ。
好きなもの、美味しい物を後回しにしていると、
要領のいいヤツにぜ~んぶ、かっさらわれてしまう。
 
 容量の悪い人!
いつも頑張ってるのに、いつも裏目裏目に出ちゃう人!
正直者で、バカを見ちゃっている人!

 私もそうです。
私が、そうです!

 一緒に、不等号を裏返しましょう!

 嫌なこと < いいこと

 何が何でも、無理やりに、
量的に、いいことを増やしましょう!

 嫌なことが、相変わらず多くても、それをしのぐ量の、いいことを体験しましょう!
大げさなことでなくてもいいです。
 大好きな食器、とっておきの食器でゆったりと食事したり、お茶を飲んだり、
一張羅の服を着たり、大好物を食べたり、歌ったり、踊ったり、
映画を見たり、鏡の前で一人で宝塚になりきるもよし、
子供を抱き締めてみたり、親に優しくしてみたり、
何でもいいから、片っ端からやってみましょう!

 大した効果はなくっても、今よりゃいいっす!!

 じ~っとしてたら、不等号、裏返りゃしません。

 好きなことって、何ですか?
楽しいな、って思う瞬間って、どんな時ですか?

 それ、やりましょうよ!
やりまくりましょうよ!

 何の為に生まれたんです!
生きるためでしょう?

 体だけ、生きていて、心、死んでませんか?

私、今、思いっきり、心、瀕死です。

 心、生きたいっす!
身も心も、生き生きと、生きたいっす!

 きっと、私の不等号をひっくり返せるのは、私だけです。
夫や、親や、子供ではなく、ましてや、職場の嫌な上司や、
鬼姑や、井戸端囲む近所の主婦連中でもないでしょう。

 楽しいことだけを考えて、嬉しいことだけを思い出して、
強く、明るく、生きていこうではありませんか!

 自分、自分、と、主張するのも苦手、
自分を瞬時に正当化する技術もなく、
人に押され、押しのけられて、半べそかいてる人がいたら、
私もそうなので、
私がそうなので、
一緒にひっくり返そうではありませんか!
 
 不等号を!

 押忍!


                (おわり)