「 不思議な夢 」


 2002年、1月25日の明け方、
不思議な夢を見た。
 アカンボが寝ぼけてふがふがしているのを、
添い寝しながらあやしていると、
うつらうつらした私の頭の中で、
年配の女の人が、私にやさしく言うのだ。

**************

 家族の中で、争いごとが絶えなくて、
悩んでいるのね。

 あなたは、いつも、
100ある「やらなくてはいけないこと」を、
120もやりながら、
50もの家族の反逆に遭って、
何ひとつ完成しないことに、
いらいらしたり、怒ったり、嘆いたりしている。

 でも、ちょっと怒るのをやめて、
お日様に当たってごらんなさい。
 体に湿気がたまって、心にカビが生えていますよ。

 争いごとの芽は、
いつもあなたの心の中にあるのよ。
 あなたの家族が鬼なんじゃなくて、
鬼は、あなたの中にいる。

 80でいいのよ。
みんなが仲良しなら、
やることは、80でいいの。 
 あとの20は、仲の良さで何とかなってしまうから。

 あなたのするべきことは、
怒りながら120やることじゃない。
 にこにこ笑って、みんなが仲良くなるように、
「仲良しの芯」になることよ。

 仲良くね。
仲良く、仲良く。
 
 それがすべてなのよ。

 ・・・・・・そうそう、もうすぐ節分だから、
あなたの中の鬼を、その時追い出しなさい。
 機嫌よく振舞うことに、何か照れがあるとしたら、
それは、きっとその鬼のしわざだから。

 豆まいて、鬼出して、
仲良くやりなさい。

 それで、もう大丈夫。

 そうすれば、もう、
あなたの家族は、大丈夫だからね。 

***************

 誰だったの、何だったの?
夢なの、何なの?

 何でもいいか。
今までまるで、思いつきもしなかった、
幸せの糸口だから。
 
 怒ってもいないのに、口を開くと怒ってしまうのは、
単なる「怒り癖」だったんだ。

 仲良くしよう。

心して、仲良くするように、努力しよう。

 世界の平和は、家庭の平和から。
「戦争は、悪いことだよ」と、子供に言いながら、
毎日食卓で小さな戦争をしていては、ダメなんだ。
 いじめの芽も、戦争の芽も、
おとうちゃんや、おかあちゃんの心の中の鬼のせい。

 節分で、鬼はらおう。
 節分で、世界平和!

 平和って、「なかよし」ってことなんだもの!!

                           2002.01.25 作:あかじそ