学校行事シリーズ
1年生の学年活動の、母子スポーツ大会とやらに出席した。 保護者が体育館後方に控えていると、入口から一年生が入場してきた。 大人しく、みんな一列に並んで歩いてくる中、 「誰だよ、あのバカ」 と、思ってよく見たら、うちの次男坊だった。 私は、息子が入場してきたら手を振ろうとして、 「あい〜〜〜〜〜ん」 と、やったものだから、私もついついつられて、振るはずだった腕の、ひじがクイッ、と上に上がり、 「あい〜〜〜〜〜〜ん」 と、返してしまった。 周囲の冷たい目。 バカ! 次男坊のバカバカバカ! おかあちゃんは、生粋のドリフ育ちなんだよ! やめてよっ。 保護者解散までの時間が、そりゃあ長かったこと!
子供の小学校の、音楽発表会に行った。 伴奏は、やはり1年生の女の子で、 すると、ピアノの後ろのドンチョウの蔭から、 その手は、確かなリズムを穏やかに刻み、 手の主は、結局最後まで顔を見せなかった。 しかし、伴奏を終えた女の子が、 「育てる」って、こういうことなんだろうな、と思った。 1年生の演奏が終わると、何人もの母親が、 「ったく、主婦はすぐ子供の用事で休むから。だからダメなんだっ!」 と、職場の上司に怒られ、いやみを言われながらも、 母親を見つけて、アッと、顔を輝かせる子供に、 みんなが淡々と発表を見ている中、 |