四男急性咽頭炎胃腸炎により、付き添い入院。
テレビもラジオもCDもパソコンも新聞も本も無い夜に詠んだものだそうです。



 すわ入院 幼児いだきて 走るれば
         顔にかかりし 病人の息

 「万病の素」と知りつつ 「様子見」で 
         手遅れにせし 母の慢心

 三昼夜 ただ眠りたり こんこんと 
         ああ衰弱は 地味に恐ろし

 オスの実態 シッカと見えし 兄三人 
         末弟入院 ただ伏して泣く

 子の頬に 触れし歌うは アンパンマン 
        サビでわずかに くちびる動く


 九時消灯 母の肌にも 養生となり