たいかかさん 99900 キリ番特典 お題「運動会」 |
「 運動会 」 |
今年は、運動会に3回行った。 長男が出る中学の運動会に、 次男三男の出る小学校の運動会、 そして、四男の出る幼稚園の運動会。 運動会の早朝や、前日に、 親がいい見物場所を確保するため、 競って校庭での場所取りするという話をよく聞くが、 我が家には、運動会に対して そのような熱い意気込みを持つ者は一人もおらず、 みな、淡々としていた。 しかし、今年は、 ただひとり、小5の次男だけが、 なにやらモソモソと落ち着かない様子で、 当日を待っている風ではあった。 なぜかと言うと、 児童全員に募集した今年の運動会のスローガンに、 次男の応募したものが選ばれたらしいのだった。 「競い合い、心をひとつに、○○っ子」 ○○には、小学校名が入っている。 さらに、プログラムの表紙の絵に 自分の描いた絵が選ばれて印刷、配布され、 また、一年生の頃からずっと憧れていた応援団に入ったこと、 これまたずっと憧れていた出し物「ソーラン節」を 5年生みんなで踊ることが、 否が応でも、次男をムズムズさせていたのだった。 私や私の父に酷似した次男のことである。 いっぺんに襲い来るワクワク気分に、 どうしていいのかまったくわからなくなり、 ただ、整理のできない頭で、 ムズムズムズムズしているのだった。 一方、長男は、 吹奏楽部のパーカッションとして、 運動会の入場行進などを初めて演奏するので、 静かに張り切っていることがわかった。 長男の吹奏楽部入部に関しては、 吹奏楽部出身の私が随分強引に薦めたこともあり、 「やめたい」「男子一人でイヤだ」 という長男を励ましながらも、 「これでよかったのか?」 と自問自答していたところだった。 しかし、基礎練習ばかりの毎日から、合奏を体験し、 真面目に練習して凄い勢いでテクニックを身に着けていく長男に、 先輩も顧問の先生も目を掛けてくれるようになり、 本人も、部活が楽しくなってきたらしい。 毎夕7時頃、 「もうイヤだ〜!」 と泣きながら帰ってきていた長男が、 だんだんと普通に 「ただいま〜」 と帰ってくるようになり、 今では、 「お母さん、僕、吹奏楽部に入ってよかったよ」 「部活楽しいよ」 「お母さん、この部を薦めてくれてありがとう」 と言うようになった。 そして、こちらから 「もううるさいからやめてくれ」 と言うほどに、朝から晩まで太鼓の練習に励んでいるのだ。 また、我が家で唯一運動神経のいい三男は、 「練習中、かけっこでいつも一等だったのに、 先生に意地悪されて速い人たちと走らされることになった」 「どんなに頑張っても練習でビリになってイヤになる」 と愚痴が増えてきた。 「あんたが速いからそのチームに選ばれたんだよ」 と励ましてはみたが、いじけて話にならない。 そこで私は、夕飯の前に子供たちみんなに言った。 「足の遅いお母さんが言うのも何だけど、 あんたたち、みんな、競争心ってもんがないんだよ。 で、全員、スタートがなってない。 よ〜い、って言ったら、もう走りだす子もいるのに、 あんたたちは、よ〜い、で、みんな、体そり返して 後ろ足に一回重心を移すんだよね。 で、スタート、ってときに、 みんながもう何メートルも進んじゃってるのを見送ってから スタートしてるの。 あれじゃ、ダメだよ。 お母さんが許すから、今年はみんな、 フライングでスタートしてみな。 自分ではフライングのつもりでも、 結果的には、ちゃんとタイミングあってると思うよ」 みな、神妙に聞き入り、 三男にいたっては、 立ち上がって後ろ足に重心を置いてみたり、 前のめりにスタートするポーズをとってみたりしている。 「そうか!」 キラッと目を輝かせた三男を尻目に、 次男は、もう夕飯のおかずをほおばっていた。 (こいつは今年もビリだろうなあ・・・・・・) すると、早生まれで、学年で一番チビの四男は、 もぞもぞと私のそばまできて、 「ぼく、がんばっても、いちばんおそいの」 とつぶやいた。 「遅くてもいいんだよ。 『どうせ遅いんだ』っていじけないで、 一生懸命走るのが一番大事なんだよ」 と励ますと、 「うん」 とうなずいた。 さてさて、どうなることやら、今年の運動会・・・・・・。 ショッパナは、中学の運動会だ。 はじめて長男が合奏するのを見ることになる。 私は、いつになく張り切って、 全員分の弁当を大量に重箱に詰め、 大きな水筒にお茶を入れ、シートを用意した。 8時半開始のところを、30分近く早く校庭に到着して、 校庭でリハーサルする吹奏楽部の近くで身をひそめて見ていた。 すると、四男が鋭く長男を発見し、 「ケンタ〜〜〜〜〜〜!!!」 と走り寄り、演奏している至近距離で 曲に合わせて踊ったり歌ったりしている。 ちなみに四男は、長男をそっくり小さくしたような相似形で、 踊っている四男は、長男のミニチュアそのものだった。 四男を発見した部の先輩たちは、 「超かわいいい〜!」 「ミニケンタだ〜!」 と大騒ぎになった。 はにかみ屋の長男は、大太鼓を叩きながら、 「あっち行け! あっち行ってて!」 と、必死で四男を振り払った。 そこへまた、ちょっと似ている三男と、 まるで似ていない次男が乱入し、 「ケンタ〜、がんばれ〜!」 と踊りだしたので、部員たちも大笑いし、 「兄弟多!!」 と騒ぎ、合奏どころではなくなっていた。 「これ、邪魔すんな! こっち来てな!」 と、物陰から叫んでいる母親、つまり私の腹は、 もう今にもパンクしそうに膨らんでいて、 さらに兄弟が多くなる気配丸出しだった。 吹奏楽部では、男子一人で、非常におとなしく、 「君って、一人っ子でしょ?」 「いやいや、お姉ちゃんがいる弟だよね」 「間違いなく末っ子って感じ」 と言われていた軟弱長男が、 実は、意外にも子だくさん一家の長男だということで 部内は、騒然としだした。 「おい、みんな、こっちこい!」 ひそひそ声で叫んだところで、 子供たちがおとなしく戻ってくるわけなどなく、 長男の社会生活を脅かすほどの兄弟乱舞はいつまでも続いた。 「もう・・・・・」 と、汗をぬぐって見ていると、長男のまわりにもうひとり、 大人の不審者がうろうろし始め、 しきりに長男にカメラを向けている。 「あれ誰だ?」 よその父兄が不審がるのも無理はない。 パーカッション付近で踊り狂う兄弟に混じって、 狂ったように至近距離で撮影するジジイがひとり・・・・・・ 父だった。 やはり、じじじそ、その人だった。 「作る弁当の量が変わってくるから、 行くか行かないか教えてよ」 と前日聞いたときには、 「めんどくせえから行かねえよ」 と言っていたくせに、やっぱり暇だから来ちゃったのである。 (来てもいいから静かに来い!) さらに、競技が始まった直後から、 「おれ、朝飯食ってねえから腹減った」 とブツブツ言い出したので、 仕方なく9時前から弁当を広げておにぎりを渡した。 そうなると、子供たちも 「ぼくもぼくも」 と言い出し、あっという間にお弁当は無くなった。 ああ、まだ、9時台だというのに! 長男の分は、別に弁当箱に入れて持たせてよかった。 たまったもんじゃないよ、このじじいは・・・・・・。 子供だけなら統制も取れているものを、 いつでも突然やってきてルール無用でかき回すんだから〜! じじじそは、おにぎりを食べ終わると、 「じゃ、おれはけえるぞ」 と言い残し、競技も見ずに家に帰った。 一体なんなんだ、おめえは! それはそうと、運動会は、粛々と進み、 後半、全校男子による組体操が始まった。 小学校のときの組体操で、 3メートルくらいのところから落ちて怪我をした長男は、 組体操がすっかりトラウマになってしまい、 今朝まで散々「怖い怖い」とぼやいていたが、 本番は、必死に上の方に登って立ち上がったりしていた。 小柄でやせているから、 高所恐怖症だろうがなんだろうが、 どうしても、そういう位置で立ち上がらなくてはならないのだった。 「うわっ、結構危ないなあ」 ということも、何とかこなし、 組体操の演技もすべて終了した。 みんな、よくがんばった! 生徒たち自身にも、観衆たちの間にも、 感動的で静かなる空気が行き渡り、 校庭全体にピーンと広がっていた。 最後の号令が体育主任の野太い声でかかった。 「気をつけ!」 シーーーン。 体育主任は、威厳をもって長く間を取った。 そこへ、物凄く高い声で 「れい!」 という声が響いた。 なんと、私の横にいた四男が、 勝手に号令をかけてしまったのだった。 生徒一同はずっこけ、 父兄はみんなこちらを向いて大笑いしていた。 「おい〜〜〜!!!」 私は、四方八方にひたすら謝りたおし、 四男を抱えて、物陰に走りこんだ。 「中学生の父兄で妊婦」というだけで (少なくても12,3歳違いの兄弟になるので) 相当珍しい存在で、目立っているというのに、 これ以上目立ちたくないっつーの! すると、今まで妊娠を報告していなかった知り合いたちが、 次々と私を見つけては、駆け寄り、腹を指差し、 「マジで〜〜〜?」 「・・・・・・だよね〜〜〜?!」 「5人目〜〜〜?!」 などと、感嘆の声を上げて みな一様に、私を相撲取り扱いして、背中をパンパン叩いて 去っていった。 ははは・・・・・・ははは・・・・・・ 別に深い理由は無いのだけれど、 生まれた子供を「5人目〜!」と自慢したい一方、 生まれる過程(妊婦姿)を 私は、なぜかあんまり人に見られたくないのだった。 フウフウ言ってる製作過程を誰にも見せず、 クールに完成品だけを見せたいという 職人気質の変な見栄なのかもしれない。 が、しかし、その想いは見事に打ち砕かれ、 私の5人目妊娠は、ほとんどの知人の知るところとなった。 すべての競技が終わった頃、 なぜかじじじそが現れ、 「組体操は?」 などと言う。 「どんどん時間が繰り上がって、もう終わっちゃったよ」 と言うと、 「ケッ」 と吐き捨てるようにいい、黙ってまた帰って行った。 何だよ、まったく! その疲れがまだ取れない次の週末、 今度は幼稚園の運動会があった。 今年は、私が臨月間近で、 親子競技などに出られないということで、 夫が初めて参加することになった。 しかし、早朝から 弁当だ、子供の支度だ、洗濯だ、 と、てんてこ舞いの私たち母子を尻目に 集合時間が迫ってもチンチンを出して ゴーゴー寝ている夫。 いつものことながら、 まったく進歩のない態度に、 私は、いまさらながらむかつき、 「黙って置いていこう」 と、決意した。 夫は、出発時間ギリギリに、 子供たちに起こされ、 出掛かる我々とすれ違いながら 「洗濯物干してから来い」 と、低い声で私に言われ、 「は、はい」 と従順に答えるのだった。 運動会では、上のお兄ちゃんたちが大活躍だった。 四男を集合場所やトイレに連れて行くのも、 親子体操も、私の代わりに進んで何でもやってくれた。 だいぶ遅れて夫がもぞもぞ現れ、 気まずそうにちょっと離れた遊具にもたれて立っていた。 「ご父兄は、入場門にお集まりください」 という放送がかかると、 また、もぞもぞと動き、上着をシートの上に置き、 入場門に向かって歩いていった。 私に怯えているのか、 いつものように、まったく会話なし。 (ケッ、陰気なヤツだ!) その陰気なヤツが、園庭に出ると、 なぜか、ニコニコとして、 先頭で綱を引いたり、ボールを転がしているものだから、 わけがわからない。 (お前なりにノッているのか?) そして、競技が終わると、 またむっつり顔で席に戻ってくるのであった。 (お前と居るとテンション下がるわ!) ・・・・・・きっと、夫も私にそう思っているのだろう。 何を言っても何をやっても、 叱られてばかりじゃねえ・・・・・・ 四男は、お遊戯をいつも通り完璧にキチッとこなし、 かけっこも遅いながらも最後まで一生懸命に走った。 いかにも優等生、という感じであった。 夫と顔かたちが酷似しているのに、 育てる人間が違うと、こうもキャラが変わってくるものなのか? 今さらながら、義母の甘やかし育児に「キーッ」となる。 「三つ子の魂百まで」とはよく言ったものだ。 本当に、後からどんなに根気強く諭しても、 夫の 「可愛い僕ちゃん、いつでもマイペース」 という態度は改まる気配すらない。 夫の居る日は、ほんっっっと、自分のペースが乱される。 運動会だろうが正月だろうが、 とにかく夫が居るだけで、違和感が止まらない。 いつもいつもうちに居ないから、 「夫不在」が、完全に我が家の生活の ベースになってしまっている。 子供たちにとって、夫は、 「出不精の母親の代わりに、どこかに連れて行ってくれる人」 「『NO』と言わない人」 「便利で使いやすい人」 という位置づけにあるようだ。 男児の父親たるもの、こんなんでいいのか? 熱血漢の私は、いまだに納得できずにいるのだが。 そうそう、問題のじじじそだが、 昼前に、いきなりやってきて、 「来る途中で自転車のタイヤがパンクした」 と言い残すと、荒々しく舌打ちをして立ち去り、 その後、一度も現れなかった。 あ〜あ。 さて、翌日は、小学校の運動会だった。 しかし、当日は、台風が来て延期。 結局、平日の火曜日に決行となった。 平日の運動会、 さぞかし盛り下がっちゃうんだろうな、と思っていたら、 なぜかいつも以上に大勢人が来ていて、 父親の姿も大勢見られた。 販売業は平日休みだというのは、わかるが、 会社員が、こうも大勢、平日に、 子供のために会社を休んでしまうのかしら、 と、びっくりした。 子供の運動会に全然来られない夫に対して 「なんだかな〜」 とは、思っていたが、 子供の行事のたびに仕事を休んじゃう男も どうなんだろうか、と、ちょっと思ってしまった。 妻に命令されるがままに勤めを休み、 必死でビデオカメラを回す父親たちに、 子煩悩とは何かちょっと違うものを感じるのは私だけだろうか? さて、プログラム一番は、小3の三男の徒競走だ。 私のアドバイスを確実に守り、 スタート時は、いつもよりスムーズだったのだが、 やはり、リレーの選手の中に混じって遅れを取り、 スタート近くにいた私の前をビリで駆け抜けていった。 (やっぱ、ダメか!) と思いながら、目を凝らして後ろ姿を見守ると、 ぐんぐん何人もごぼう抜きして行った。 「よ〜し!」 私の前を通るとき、大きな声で 「イクミ〜!」 と声を掛けたら、その勢いで格段にスピードが上がったのだ。 普段、私の前では、 ふてくされてばかりの三男も、 やっぱり母親を慕ってくれているのだろうか。 私は、ハッとしてしまった。 この子は、四人の子供の中でも、 私とはあまり相性が良くなくて、 無意識的にも意識的にも、 一番つらくあたってしまう傾向がある。 神経質で、すぐすねるから、他の子と同じことをしても、 一番怒鳴ってしまうし、一番意地悪な叱り方をしてしまう。 憎たらしい態度ばかりとって、いつも私をイラつかせるが、 もしかしたら、私の情緒や態度に 一番敏感に影響されているのは、 この子かもしれない。 いつも叱られると、まわりに物凄く八つ当たりするのに、 最近は、何も言い返さず、 だまって布団に包まって泣いていることが多い。 三男の中で、少しづつ何かが変わっているのかもしれない。 人のせいにして悪態をつくのをやめて、 反省することをおぼえてきたのだろう。 それじゃあ、お母さんも変わらなくちゃね。 お母さんも反省することをおぼえなくちゃ。 かけっこの後、三男とすれ違ったので、 「何位だった?」 と聞くと、 「2位!」 と言うので、 「凄いじゃん! お前やったな!」 と言うと、ニッコニコだった。 頭をぐりぐりなでてやると、 「やめてよ〜」 と言いながらも、 2、3歳の頃に見せていた、キラキラの笑顔を見せた。 そういえば、四男が生まれる前は、 「いくたん、いくたん」 と言って、随分可愛がったものだが、 四男誕生後は、悲惨な扱いだったかもしれない。 三男に笑顔で接することを照れていたし、 顔を見れば叱りつける癖がついていた。 ごめんよ、ごめんよ、と思いながら、 友だちとつつきあいながら走り去る 三男の後ろ姿を見送った。 子供は、成長しているんだ。 この子は、昨日のこの子とは違うんだ。 みんな、母親の私を心の杖にしている。 その私が、荒れ狂ってちゃダメじゃないか? 落ち着いて、心の中のごちゃごちゃを整理して、 「みんな、安心して生きていきな! お母ちゃんがついてるぞ」 と、背中を押してやるのが筋ってもんだ。 これから、この子たちの身に、 どんな苦難の人生が待っているかわからない。 どんなに打ちのめされても、踏みつけられても、 何度も何度も立ち上がって、 お日様に向かってぐんぐん伸びていって欲しいのだ。 下唇を噛み締めてソーラン節を踊り、 白くて長いハチマキをなびかせ、 声をからして応援団をやっている次男。 その次男を大きな声で応援する四男。 四男の声でこちらに気付き、 遠くからこちらに手を振っている三男。 みんな、がんばれよ。 うちの子だけじゃない。 どの子もどの子も、みんな、がんばれよ。 今は、何でも簡単に「ガンバレ」と言ってはいけない時代で、 「頑張りすぎている人」には「頑張るな」と言う。 しかし、頑張ったことのない人間に、何ができるというのだ。 奥歯を食いしばって、 ギリギリで踏ん張ったことの無い人間に、 自分の大事な人たちを守ることなんてできるもんか。 とりあえず、子供たちよ、一回は、頑張ってみろ! 何回か、頑張ってみろ! 負けたり、転んだり、怪我をしたりして、 そこから立ち上がる力を育てるんだ! いつもいつも頑張り続けていたら自分が壊れちゃう、 ということを体で学習し、 「ここ一番」で頑張ることをおぼえるんだ! 世の中に出たら、どんなに一生懸命やったって順位を付けられ、 自分の頑張りに対して 正当な評価をしてもらえないことだっていっぱいあるんだ、 だけど、だからと言って、 頑張るのをやめてはいけない。 どんな境遇にいても、 それは自分に課せられた試練だと思うんだ。 君なら超えられる壁だから、 神様は君の前に、この壁を立てたんだ。 もっともっと大人になれる君だからこそ、 試されるんだ、いつもいつも。 太り気味の次男が、いつものようにビリを 一生懸命に走ってきた。 歯を食いしばって走っている。 しかし、何でこうも毎年、 私は、運動会で泣いてしまうのだろう。 ひとり静かに感動にひたっていると、 向こうからじじじそとばばじそがニヤニヤしながらやってきて、 「おっっまえ、遠くから見ても、腹でけえな〜!」 とゲラゲラ笑った。 だから、なんなんだよ〜〜〜う!!! (了) |
(子だくさん)2005.10.4.あかじそ作 |