「 長い一日 ―次男事故る― 」


 11月1日。

 長女の幼稚園では、
来年度入園児の面接等が行われるため、
在園児は、休園。

 長女は、2、3日前から咳の風邪をひき、
喘息を起こしかけていたので、ちょうど良かった。

 私も風邪気味だし、今日は、ゆっくりしよう。

 四男がひざをパックリ切って縫合したり、
三男が学校で頭を打って運ばれたりして、
いろいろバタバタしている中、
実は、長女も階段の真ん中辺から落ちて、
頭を打っていた。

 病院に行くほどではなかったが、
頭部打撲は、後からじわじわ出血していると怖いので、
しばらくは、様子見をしていたのだった。

 午前中に配達の仕事も終わったので、
これから何かお昼を食べて、
茶の間に掃除機でもかけようか、と思っていたら、
11時過ぎに次男の携帯から電話が掛かってきた。

 そう。この1本の電話から、
この長い日は始まったのであった。


 11時15分。
 次男から電話。
 「お母さん、僕、風邪で具合悪くなって早退したんだけど、あの、あの・・・・・・」

 次男の話す横で、男の人の声で
 「俺から話そうか?」
と言うのが聞こえたので、てっきり担任の先生かと思い、
「もしもし」と話す男性に対し、
「いつもお世話になっております〜」
と言うと、
「いえいえいえ、違うんです違うんです」
と言う。

 「実は、今、息子さんの自転車と僕の車が接触してしまったんですが、
息子さん、具合が悪くて早退する途中だったそうで、
お宅に運びますけど、いいですか?」

 突然の事で、わけがわからず、
「あ、はい・・・・・・」
と答えたのだが、
前に、子供を車で轢いた男が、事故を無かったことにしようと、
子供を殺して山の中に捨てた、という事件があったのを思い出し、
「すみませんがお名前と連絡先を教えていただけますか?」
と言うと、男は、即座に名前と携帯電話の番号を答えた。

 電話を切った後、この番号が架空でないことを確認しようと思い、
かけ直してみると、電話に出ない。

 そこで、次男の携帯に電話すると、
すぐに次男が出て、「今運転手の人が自転車を車に積んでるとこ」と言う。

 「やばそうな人じゃない? ちゃんとした人?」
と、聞くと、
「大丈夫だと思う。今、もう出るみたい」
と言う。

 それでもやはり心配で、家の前の道路に出て待っていると、
長女も一緒についてきてしまった。

 「ちょっと、家の中で待ってて。怖い人だったら危ないから」
と言うと、
「危ない人だったら、お母さん一人じゃもっと危ないじゃん」
と言う。

 「大丈夫、大丈夫。心配なら窓から見てて。何かあったら、お隣のママかパパ呼んで」
 長女を家に戻し、きょろきょろしながら待っていると、
黒いワゴン車がこちらにやってきて、
サーファーのような髪型の30代くらいの男性が降りできた。

 「どうもすみませんでした」
 彼は、何度も頭を下げ、急いで後ろから次男の自転車を降ろした。

 「これ、もう動かないと思いますので、弁償させてください。いくらでしたか?」

 車を降りてきた次男に向かって、
 「え? えっと・・・・・・、自転車いくらくらいだっけ? ニッキュッパ位だったよね?」
と聞くと、
「たぶんそれくらい」
と次男は言う。

 「じゃあ僕、後で3万円持ってこちらに伺いますので。それから、名刺置いていきます」
 彼の差し出す名刺には、介護施設の名前と共に、
福祉タクシーの名前があり、彼は、そこのマネージャーという、しっかりした立場だった。

 受け答えも、対応も、ちゃんとした人のようだったし、
自分から名刺を出したので、一応信用できると思い、
「はい、わかりました」
と言って見送ったが、車が走り去った後、次男が、
「頭いて〜!」
と言うので、びっくりした。

「あんた、怪我したの?」
「うん。頭けっこう強く打って、左足のふくらはぎと付け根が痛いんだよ」
 しらっと言うので、
「じゃあ、救急車呼んでもらわないとダメじゃない? 警察も!」
と言うと、
「いや、『救急車呼ぶ?』って聞かれたから『お願いします』って言ったんだけど、
『とりあえず車の中で休んでて』って言われて、そのまま送られちゃった」
と言う。

 「うわ〜! ダメじゃ〜ん!」
今頃になって思い出した。

 以前、私が自転車乗車中、車に接触された時も、
被害者加害者共に初めての事故でパニックになり、
現場から動いてしまい、人に叱られてすぐ現場に戻ったのだった。

 ああ、「今からお宅に送ります」と言ってきた時に、
「すぐに救急車と警察呼んでください」
と言えばよかったのか。

 でも、もし、この事故を無かったことにしたい悪いヤツだったら、
私が「警察」と言った途端に、
次男を連れ去って危害を加えるかもしれない、と、さっき思ったのだ。

 ああ、無事次男は、帰ってきたものの、
頭が痛いというのは、まずい。

 急いで近所の救急病院に連絡すると、
脳外科の先生ならいるが、整形外科の先生は、今日いない、と言う。
 それでもいいなら、診ます、と言うので、
頭だけでもすぐ見てもらいたいので、お願いした。

 救急外来の診察室に呼ばれて入ると、
つい何週間か前に三男を診てくれた、同じ先生だった。

 三男の時と同様、問診や、数字を逆に言わせるなど、
ひととおりのやりとりがあったが、
その中で、
「生年月日は?」
と聞かれると、次男もまた、三男同様、
「平成・・・・・・う〜〜〜ん・・・・・・」
と悩み始めてしまった。

 (おいおいおい! お前も生年月日言えないのかい!)
と、びっくりしていると、さすが高校生、
「平成6年・・・・・・」
と、自信なさげだが、ゆっくりと答えることができた。

 もしかしたら、今年平成23年から、自分の歳17歳を引き算したのかもしれない。

 高校2年生が、【23−17=6】の計算を、
これだけたっぷり時間をとって解いていたとしたら、
これはこれでまずい。

 三男の時と同様、CTとレントゲンを撮り、
整形外科の先生の代わりに
大たい骨のレントゲンも(サービスで?)撮ってくれた。
 結果、頭も足も、今のところ異常は無く、
頭部打撲と、下肢打撲、ということだった。

 ただし、後から少しづつ出血してくると、脳の場合、命に関わるので、
しばらくは、気を抜かずに周りの人間が見守るように、とのことだ。

 会計をしようと並んでいると、
向こうから無精ひげを生やした、ぼさぼさ頭の怪しいじいさんが近づいてきた。

 父だ。

 さきほど、実家の母に事故の事を連絡したので、
心配して駆けつけてきたらしい。

 それにしても、怪しい風貌だ。
 どうみても、浮浪者か不審者じゃないか。

 さて、会計で名前を呼ばれると、
レジに44400円と表示されている。
 (え! 三男の時は、同じことをして6千円位だったのに!)
と、びっくりしていると、
会計のお姉さんが、
「あ、すみません。事故扱いですので、支払者決定まで仮払いとなり、
1万円預からせていただきます」
と言う。
 
 「ああ、そうなんですか・・・・・・」
 急いで財布の中を探ると、かき集めても9400円しかない。

 (しまった! 昨日、業務スーパーで8000円も買ったから手持ちが足りない!)

と、あせっていると、斜め後ろから浮浪者が、いや、父が、
「俺が出しといてやるぜ」
と、万札をお姉さんの胸元に、ヒラ〜ン、と華麗に投げた。

 「ありがとう、じい(でもお金投げないで)」
と、目を見て言うと、
「『お姉ちゃんお金持ってないだろうから、あんた行って払ってきな』って、
ばあさんから言われて俺来たんだもん」
と、ウインクしながら言う。

 さすがだ・・・・・・バアバ。
 全て先の先までお見通しだ。

 しかし、なぜ、こんな全てにおいて頭の切れる母が、
こんな、脳味噌ドゥル〜ン、の父と結婚したのだろうか?
 もっと聡明な人と結婚していれば、
今頃、シャランシャランのセレブ生活ができていただろうに。

 ホント、不思議だ。

 さて、支払い者って、どうなるんだろう?
 会計の人に、「私、どうすればいいですか?」と聞くと、
加害者側と話し合って、保険屋さんが支払うのか、
加害者本人が払うのか、折半するのか、話し合って、
決まったら、こちらに連絡ください、と言う。

 決まって、入金があり次第、
仮払いの1万円は、お返しします、とのことだった。

 さて、どうしたものか。

 今から警察に行って、相手の加入している保険を使うのか、
警察に言わずに、加害者本人に相談した方がいいのか?

 悩んでいると、浮浪者然とした父が、
「警察に言うと、相手が怒ったりしねえか?

お前の過失を指摘されて、
こっちが何万も払わされることにならねえか?」
と、警察に行くことを渋るようなことを言う。

 「僕、警察に行って、ちゃんと事情話したい」
と、次男が言うので、
「そうだよねえ。示談がこじれたら、怖いもんね」
と言い、帰りに警察署に寄る、と父に言うと、
「いや待て、警察に言うのは、どうなのか?」
と、まだぐずっている。

 すると、先程から激しくせき込む長女が、
「困ったことがあったら、おまわりさんに相談した方がいいんだよ」
と、きっぱり言った。

 そりゃあ、そうだ。

 以前、ショッピングモールの駐車場でトラブルに巻き込まれた時も、
警察に行き、相談したことを、彼女はしっかり覚えていたのだった。

 「警察に言わないと、ケンカがひどくなるのよ、じい!」
 ・・・・・・もっともだ。

 そうそう、次男は、早退の途中、つまり、下校中に事故に遭ったのだから、
学校にも連絡せねば・・・・・・

 すぐに次男の高校に電話をし、
担任の先生に問い合わせると、
「先々のことを考えたら、やっぱり警察に連絡した方がいいと思います」
とのことだった。

 父にそれを言うと、
「じゃあ、しょうがないな。行くか」
と、自分も警察についてきた。

 警察に行き、交通課の若い職員と話をしていると、
その横で、浮浪者然とした怪しい爺さん(嗚呼、これがわが父!)が、
「相手は、福祉タクシーの仕事だから、

点数引かれるのイヤで、警察呼ばなかったんじゃねえのかなあ!!!」
とか、
「車と自転車とじゃあ、まあ、自転車の方が被害者だわなあ〜〜〜!!!」
と、でかい声で言い、
人が見たら完全に、

当たり屋が、ゆすりたかりをしている姿にしか見えないのだった。

 「ねえ、なんでジイがここにいるの?」
と、次男が心底困惑しているので、
「そうだね、自分では一生懸命孫を庇護しているつもりだろうけど、
完全にこっちが悪質な人間だと思われるよね」
と、私も言い、
「じい、悪いけど、この子(長女)咳がひどいから、先に連れて帰ってもらえるかな?」
と言うと、
「ええ? 何だよ! せっかく一生懸命やってやってるのによう!」
と、父は、へそを曲げながらも、
長女にニコニコと笑い掛けられ、手を引かれて、
思わず、「そうかあ?」と言って、帰って行った。

 ジジイの手を引き、家へと連行していく5歳の長女が、
去り際、私たちの方に向かって、キリっとした目で小さくうなづいている。

 (グッジョブだ、長女! 私の母に身も心もよく似た、抜け目ない女!)

 さて、警察も、実況見分の仕事が山積みらしく、
事故直後の現場に呼ばれなかったとなると、
順番にさばいていくことになるので、
すぐには無理だと言う。

 さ来週の土曜日の午後にこの警察署で待ち合わせて、
現場にみんなで行き、あらためて実況見分しましょう、ということになった。

 自転車は、うちの車に乗れば、それを乗せて持参し、
乗らなければ、正面からの写真と、ぶつかった右側の写真を撮って、
プリントアウトしてきてくれ、ということだった。

 そして、その日までに、病院で診断書をもらい、
警察に提出してください、ということだった。

 朱肉を使う印鑑も忘れずに、とも言われた。

 前に私が同じような事故に遭った時は、こんな面倒な手続きなんてなかった。

やはり、事故が起きたらすぐに、警察や救急車を呼ばなければダメだ、
ということなのだろう。

 さて、事故だ何だとばたばたしていたが、

 実は、風邪で早引きしてきたのだから、
次男としては、非常に体調が悪いわけだ。

 帰宅するなり、布団にもぐって眠り込んでしまった。

 その間、私は、洗濯物を取り込んだり、夕飯の仕込みをしたりした。
 実家に連絡し、今までの事情を話すと、
これから父が長女を家に連れてくると言う。

 長女を待つ間、玄関先で壊れた次男の自転車をじっくり見ていると、
お隣のママが出先から帰ってきた。

 「うちの次男、事故っちゃってさ〜!」
と、事情を話すと、
「ちゃんと今日中に整形外科にもかかっておかないと、
相手の保険会社の人に『後日の診察は認められない』って言われるよ」
と、教えてくれた。

 彼女も、以前、同じような事故に遭い、
当日は医者に掛からなかったものの、
後日、体じゅう痛くなってきて病院に行ったのだが、
そういう【あとだし】は保険では保障できないよ、
と保険屋さんに言われたのだと言う。

 そして、やはり以前に車をぶつけられて、
救急車や警察を呼ばずに済ませたら、
後で、わざわざ遠くの現場まで行ったりして、大変だったのだと言う。

 人の経験というものは聞いておくものだ。
 今日中に次男を整形外科に連れていかねば。

 そのうち、父が長女を連れてきた。

 間もなく、加害者の彼が菓子折りを持って来て、
「これ、自転車の弁償です」
と3万円を渡してきた。

 警察に告げ口されて怒っているんじゃないか、
逆恨みして、急に人柄が変わって、
怖い人になるんじゃないか、と恐れていたが、
私の方が、いの一番に
「高校を事故の怪我で休むと連絡したら、証明のために警察に行くように言われたので・・・・・・
 なんか、すみません!」
と、言うと、
「こちらも、そんな怪我をしてるとは知らず、すみません。
お加減、いかがでしょうか?」
と、非常に腰が低く、先ほどと同じように、いい人だった。

 次男に聞いたところ、
車には、2、3歳くらいの小さい子を助手席に乗せていたというし、
冷静そうに見えたけれど、
終始、尋常じゃないほど汗をダラダラ流していたというので、
きっと、通報しなかったのは、免許の点数を守ろうとか、そういうことではなく、
本当にパニックになっていたのだろう。

 何度も頭を下げながら、菓子折を渡す彼に、
「小さい子がいたと聞いて、怖い思いをさせてしまったんじゃないかと、
心配していたんです。返ってすみませんでした」
と言うと、彼も、
「いえいえ、こちらこそすみません、すみません」
と、お互いに「すみません」の応酬だった。

 彼が帰り、私が家に入ると、
そのやりとりを窓の隙間からのぞき見ていた(恐らくガン見していた)父は、
「悪そうなヤツだったら、俺が怒鳴りつけて脅かしてやろうと思ってたけど、
アイツ、いいヤツそうだな。大丈夫だろ」
と、言った。

 やれやれ。

 父が帰った後、三男と四男が学校から帰宅したので、
彼らに長女を託し、私と次男は、近所の整形外科に向かった。

 太もも、スネ、背骨のレントゲンを撮り、
診断してもらうと、意外なことが分かった。

 事故で骨折などは起きていなかったのだが、
股関節に生まれつきの障害がある、ということだった。

 骨盤にハマっている太ももの付け根の骨が人より極端に太く、
体育座りのような体勢をすると、
骨盤にきつくぶつかり、後々、痛みや骨折を起こす可能性がある、

【Acetabuiar Rim シンドローム】というヤツらしい。

 おまけに、猫背が酷過ぎて、1個1個の背骨の間隔が狭くなり、
このままだと確実に椎間板ヘルニアになるだろう、とのことだ。

 確かに、背骨の間の隙間が、物凄くつぶれていて、狭い。

 これからは、足を胸に寄せる座り方は避け、
姿勢を正しく暮らすように、と、強くすすめられた。
 
 で、結局、今回の事故では、
頭部打撲と、下肢打撲。

 おまけとして、持病発覚。
 老後のための予防の心がけを得たわけだ。

 で、整形外科では、「28000円です」と言われ、
「すみません、持ちあわせが無いので1万円でお願いします」
と言うと、突然会計の人がいきなり無愛想になり、
「今月中には持ってきてくださいよ!」
と、キレ気味で言われた。

 こっちは、被害者だというのに、
まるで踏み倒し野郎扱いされるし、
なんなんだ、これ。
 かなりへこむぞ。

 整形外科で処方された薬を、近所の調剤薬局で受けとる。
 結局、こちらも事故扱いなので、自費で請求された。

 痛み止めの薬と、その薬で胃を痛めないための胃薬を各4日分、
そして、湿布少々で9000円弱。

 嗚呼、自費、高っ!!!

 「健康保険って、うちのような医者に通いまくる家族にとっては、
凄まじく役立ってるんだな〜〜〜〜〜!」
と、心から思う。

 次男は、自転車通学だから、
取り急ぎ新しい自転車を買わなければならないし、
(もう、修復不能なくらい壊れてるので)
相手の保険会社から100%出るとしても、
この仮払いすら、わが家には、痛い出費だ。

 子供たちは、みんな片っ端から怪我をするし、
自営業の夫の収入は、がた落ちで、
何と、今までの6分の1になったし、
どうなるんだろうか? うち。

 働けど働けど、我がくらし楽にならざり、だっつーの。
 ぢっと手を見りゃ〜、水仕事の連続でガサガサじゃないか!

 何だか、わが家は、いつも戦時中みたいだ。

 空から爆弾こそ落ちて来ないけれど、
どこからどういうタイミングで
どんなトラブルが襲ってくるか、全然見当もつかない。

 「腹減った腹減った」と連呼する子供たちに急かされ、
遅い夕飯を速攻でこしらえながら、
自分がハアハア言っているのに気付いた。

 ひょっとして、私も風邪こじらせてる?

 今日、この日、やっと、茶の間に座れたのは、
夜もとっぷりふけてからだった。

 深煎りのレギュラーコーヒーを、
一杯分、ガリガリ挽いて、ドリップして飲む。

 目下、私の唯一の息抜きだ。

 ああ、長い長い1日であった。

 次男のために、茶の間を模様替えして、
股関節と背骨に負担の掛からない椅子を置かなくちゃ。

 まだまだ、長い1日が、
何回も何回も繰り返されるだろう。

 休む暇もないことを、幸せに思おう。
 自分に役割があることを、喜ぼう。

 金が無きゃ、もっともっと働きゃいいんだ。

 この人生で迷い込んだのは、
まったく見たこともない知らない土地だ。
 一方通行でUターン禁止、
袋小路に、行き止まり。
 そんな道ばかりを選んで歩いてきたのは、
誰あろう、私自身じゃないか。

 行くっきゃないのだ。
 選択肢は無い。
 生きるのみ!

 前へ前へと、進むのみ!

 疲れちゃう長い長い一日一日の繰り返しが、
短い一生を構成しているっていうんだから、
人生って、へ〜〜〜んなの!!!

 あ〜あ、まったくもう!  

 ひと仕事終えて、
【こ〜し〜】が、ウメエのお〜〜〜〜!!!





 (了)

(子だくさん)2011.11.2.あかじそ作