「 のどいたい 」
―半病人の詩―


 のどいたい

 のど痛すぎて

 物飲めぬ

 舌の根元が動かない

 のど腫れすぎて

 のどと耳をつなぐ内側の管までが

 ビンビンに腫れて痛い

 この風邪イヤ〜

 風邪薬飲んでも

 鎮痛剤飲んでも

 あまり効かない

 大人になったら

 熱が出にくくなった分

 なかなか治らなくなった

 医者に行くほどでもなかろうが

 また、

 医者に行く暇も気力も体力も残っておらず

 ひたすら明日の仕事に響かぬように

 体力の温存ばかりを気にしている

 年取ったぞ〜

 いつの間にか

 物凄く忙しい時や

 物凄く気を使う時が過ぎ去り

 ホッとした途端に

 症状がド〜〜〜〜〜ッ!!!

 きっと、あの時も、この時も、

 すでに具合が悪かったのだろう

 気がつかないふりしていただけで


 あ〜〜〜〜〜

 のどいたい

 ハッキリ言ってイヤな感じが続行中だ

 寝込むちょっと前の

 「具合悪いな〜っ」っていう感じが

 いつまでも続くヤツ


 そんな時に限って

 学校から電話が掛かってきて

 「お宅のお子さんが問題を起こしまして」

 という連絡が・・・・・・

 
 また三男だよ

 お前、あたしを殺す気か

 なぜよりによっていつも

 「怖い人」の子供ばかりにちょっかいを出す

 謝り倒すしかない


 ああ、微熱が出てきた

 のどの熱

 心の熱

 気の熱だ


 あ〜〜〜〜〜あ

 命がいくつあっても足りないぞ

 神経が痛いよ

 腫れてるよ

 もう!




      (了)

(話の駄菓子屋)2011.11.22.あかじそ作