話の駄菓子屋 「好きなこと、好きな物」


 テンションを上げたい時、
好きなこと、好きな物を心の中で連呼してみる。


 焼き鳥、特に砂肝の塩。
 マクドナルドのポテト。
 ソフトクリームのバニラ。
 あるいは、サーティーワンのキャラメルリボン。
 
 びんちょうマグロの大トロ。
 あるいは、甘エビ。 
 母の握った海苔と醤油のおにぎり。
 炊きたての白いご飯。
 
 深煎り豆で淹れたカフェオレ。
 ダブルゼロカクテルのカシスオレンジ。
 八朔。
 カラムーチョの細切りのヤツ。
 搾りたてのオレンジジュース。

 子供の頃によく食べた、
洋食屋「サイタマランド」のオムライス。
 スイカ。
 プールで食べるカップヌードル。
 アジの開き。

 昔ながらの中華そばの醤油味。
 そして、煮込みラーメンの醤油味。
 ゆば。
 さらに、手作り豆腐屋のお豆腐。
 
 シャービックのメロン味。
 みかんの缶詰。
 エビの鬼ガラ焼き。
 酢ダコ。

 肉まん。
 マルゲリ―タピザ。
 鶏肉とごぼうの炊き込みご飯。
 からみ餅。

 グリーンガム。
 落雁。
 さつま芋全般。
 
 好きなことは、それらをバクバク食べること。
 
まっさらの原稿用紙。
 そこに自分のうたを書くこと。

 ひとりで映画を観ること。
 お笑い番組を見て大笑いすること。
 管楽器や打楽器の演奏。

 歌うこと。
 歌を聴くこと。 

 サザンオールスターズ全般。
 カーペンターズ。
 モンキーズ「デイ・ドリーム・ビリーバー」と
タイマーズの「デイ・ドリーム・ビリーバー」。
 レディーガガの「Judas」。
 
 それから、ダンスを見ること全般。
   
 タイプは、爽やか好青年。
 できれば、歌って踊れる童顔の好青年。
 そんなわけで、ジャニーズの子たちの育成(応援)。
 
 模様替え。
 日曜大工。
 インテリアでは、
ヨーロッパのカントリーと、日本のカントリーの融合。

 家庭菜園。
 根菜類の収穫。

 激しい食い意地から発生する行為、すなわち料理。

 可愛いマイカー「Honda バモス」。
 バモやんと一緒に、
駐車場の広い、新しいスーパーに行くこと。

 子供と話すこと。
 子供を笑わすこと。

 パズル全般。

 歯医者にかかること。
 というか、歯医者の治療行為をガン見すること。

 空港。
 華やか且つ切ない空港ロビー。

 純文学。
 うたのように美しい日本語のパズル。
 
 漢文の韻をふむところ。
 心地よい、その音の繰り返し。


 いずれにしても、リズム。
 意味の伴うリズム。
 命を刻むビート。

 ああ、要するに私は、
庶民的なものを好んで食らい、
歌と踊りとビートを愛する、
非常に一般的な人間である。

 落ち込んでいても、浮かれていても、
一度きりの人生。

 こうして羅列してみれば、冷静にわかる、
我が平凡な人間性。

 生きていこう。

 嫌いなこと、イヤな物に日々押されていても、
それ以上の好きなこと、好きな物を持つ自分のおめでたさに、
ありがとうを言おう。

 好きなこと、好きな物を歌いながら、
さあ、生きていこう。



 (了)

 
 (話の駄菓子屋)2012.1.10.あかじそ作