話の駄菓子屋 「テレビっ子大忙し」
 
 
 4月に新番組が次々始まったので、
気になる番組は、ビデオ2台を駆使していくつか録画し、
時間のある時にチェックして、
面白かったものだけ、次回から毎回観ることにしている。
 
 今回、生き残ったのは、これっ!
 
 
 水曜深夜「俺のダンディズム」
 
 日曜劇場「ルーズヴェルト・ゲーム」
 
 日本テレビ水曜10時「花咲舞が黙ってない」 
 
 木曜9時「BORDER」
 
 
 「ルーズヴェルト・ゲーム」と「花咲舞が黙ってない」は、
「半沢直樹」で話題になった池井戸潤の原作で、
いずれも勧善懲悪、いわば現代の水戸黄門、
悪いヤツは、わかりやすくわっるい顔をするし、
「ひかえおろ〜」に当たるサビの部分では、
主人公がその週の「悪代官」をバッサリやっつける、というわかり良さ。
 
 何が何だか、わからないまま話が進み、
暗く、どよ〜〜〜んとしたまま終わる「雰囲気ドラマ」は、
何だかスタイリッシュな感じはするが、
観た後に、スカッとすることはない。
 
 私も若いころは、
そういうわかりにくい話の方が崇高な気がしていたが、
歳をとってきたせいか、
はっきりくっきりわかりやすい方が好きになった。
 
 それに、いつの時代も、
理不尽なパワハラに苦しんでいる人がたくさんいて、
みんな、「やっつけたい」と思うやつがいるってことだろう。
 
 
 小栗旬のドラマ「BORDER」は、
私自身が昔から心霊ものが好きな上、
先日、高3の三男と一緒にテレビで観た映画の「クローズ」で、
「小栗旬ってやっぱ、スタイルいいし、カッコいいよなぁ」
という見解が一致したので、観ている。
 
 
 「俺のダンディズム」は、ビデオで観る。
 
 なぜなら、裏番組にマツコが出ていて、
それを観ないと気が済まないからだ。
 
 マツコの番組は、大抵観る。
 
 マツコとは、もう、
勝手に友だちのような気になっている。
 
 
 ビデオに撮って、何度も何度も観ずにはいられないのが、
「俺のダンディズム」だ。
 
 しょうもない細かいところで、いちいち「くっだらねえ!」と笑えるし、
そのくせ、物凄く勉強になる。
 
 そして、なぜだか、泣けてくる。
 
 バカで、前向きで、切なくて、大好きだ。
 
 
 新年度に入って、大変なこと、嫌なこともたくさんあったが、
面白いドラマも見つけられた。
 
 またしばらくは、笑いながら生きていけるなあ、と思う。
 
 テレビが面白いと、テレビっ子は、ホント、安心するのだ。
 
 
 
  (了)
 
 
 (しその草いきれ)2014.5.6.あかじそ作