話の駄菓子屋 「LINE バブル2に、はまる」
子供たちには、年中、
「スマホ依存症は、いかがなものかね?!」
と、説教していたのに、
この4月にガラケーからスマホにしたとたんに、
自分もすっかりスマホを握りっぱなしのおばさんになってしまっている。
特に、LINEのゲーム「LINE バブル2」にドハマりしてしまい、
ひっきりなしに熱中している。
子供たちには、
「絶対にゲームに課金するなよ!」
と言っておきながら、
課金の誘惑に勝てず、
ログインしようとしたのだが、
パスワードをド忘れしてしまって、課金できなかった。
良かった!
パスワードを覚えていたら、
ヤバい位に課金しまくっていたかもしれない。
これは、きっと、御先祖様が、私を守るために、
いつも以上に忘れっぽくしているのだろう。
危なかった・・・・・・
ずっと熱中しているうちに、
どんどん上達していき、レベルアップしていくのだが、
哀しいかな、手に入る武器の使い方が理解できず、
難しい局面でも、いつも丸腰で挑み、
何度もやられまくっている。
それでも、必死に繰り返し挑み、
いつの間にか、どんどんクリアしていく。
スマホに機種変したときに、
なぜか友だちリストに載ってしまった中学時代の友人の息子(大学生)と、
抜きつ抜かれつの熱戦を続けている始末だ。
別に聞いてもいないのに、
ゲーム中、彼の成績が随時更新され、
ライバル意識をあおってくる。
何だかわからないが、その名前をタップしてみると、
知らない間に、
彼に炎(ゲームが一回できるコインみたいなもの)をプレゼントしていたり、
お返しに炎をもらったりしていたらしい。
友人から電話があり、
「あかじそさんとライバルなんだよ」
と息子が言っている、と教えてくれた。
良くできたもので、
ゲームにハマって、実生活に支障が出ないようになのか、
炎が満タンの5個貯まるまで、2時間半かかる。
そのため、どんなにゲームに夢中になっても、
2時間半は、休憩時間を取らされる。
その休憩が耐えられない人は、課金して炎を買うのだろう。
私も、何度炎を買おうとトライしたかわからないが、
前述の通り、先祖のおぼしめしによって(?)、
課金できないのであった。
ハマっている人間にとって、
お預けの時間は、地獄である。
だから、その地獄を短く感じるように工夫してみることにした。
掃除洗濯炊事に夢中になり、
あっという間に2時間半をやり過ごすのだ。
すると、何と言うことでしょう?
いつもより、家事が行き届いているでは、ありませんか?!
スマホゲームにドハマりしているにも関わらず、
結果的には、良妻賢母の体を整えているでは、ありませんか?!
暇だとロクなことを考えず、
しょうもない悩みを自分でひねり出して悩んでしまうが、
そんな暇も無いので、悩みも無くなった。
ノンストレス!!
YES!
・・・・・・それにしても、
各自自分で携帯代金を支払っている息子たちが、
一切課金しないでゲームをしている意志の強さに脱帽だ。
私は、課金の誘惑と毎日戦っているというのに・・・・・・
(了)
(話の駄菓子屋)2015.11.24.あかじそ作