「遺伝子離婚」の巻 


うちの4兄弟は、全員、顔が見事に似ていない。

長男は夫の父親似、次男は妻の父親似、
三男は妻の母親似、四男は(まだ流動的だ
が)夫の母親似だ。
 ちょっと似ている、程度ではない。全員、「そのもの」だ。

一卵性の双子の様に、
顔や気質、 性格、癖まで、
誰が教えた訳でもないのに、そっくりだ。

 したがって、4人並んでも、まったく兄弟とは思えない。
エプロンでもつけて、ぞ
ろぞろ4人連れて出かけた日にゃ、
「託児所のお散歩ですか?」と聞かれてしまう。


 こう全員、純粋に両家の両親にウリフタツだと、
「もしかして、両家の父と母の遺
伝子は、相性が悪かったのでは?」
と思わざるを得ない。
夫や妻は生まれてはきた
が、 実は、これはDNA的には大失敗で、
その子供の代で、まるで水と油のように、DN
Aが、ぷわーっと分離してしまったのではないだろうか。
 (−−−心当たりがある)
 するってえと、夫と妻の結婚の意味、ひいては存在意義は、
「お互いの両親を生物
学的に離婚させる事」であると考えられる。
 (−−−ますます納得)
 それにしても...迷惑なご両親達だ!
 それでも生きるぞ!育てるぞ!てーい!