FINAL FANTASY ]
(ファイナルファンタジー])

Data

ゲーム・カテゴリー  RPG
対応ハード PlayStation 2
制 作 スクウェア
購入動機 これをプレイするためにPS2を購入したようなものですね(^^;)

全般的な感想

 Final Fantasy ]はあらゆる意味で期待感の大きな作品だったと思います。
 当然ながらFFシリーズの最新作という事もありますが、それ以上にプラットフォームがPS2に変わった事による表現力の向上により期待があったと思うのです。
 ご存知のようにこれまでPS2は「ハードウェア性能は素晴らしいがソフトが少ない」と言われてきました。僕自身、PS2を発売後すぐに購入しなかったのも「絶対これをプレイしたい!」「このソフトが出来れば元は取れる」というソフトが無かったせいです。だから最近PS2を購入したのも「グランツーリスモ3」そしてこの「Final Fantasy ]」が発売されるのが最大の理由でした。クランツーリスモは期待に違わぬ素晴らしい出来でした。だからこのFF10にはそれ以上の期待をしていました。

結果は・・・少なくとも僕としては期待通りでした。

 ストーリーはFF7ほどでは無いにしろ良い出来だったと思います。設定に若干無理があるような気もしますが(いくらなんでも死人が生前と変わらず自由に行動できるのは無理があります。それに・・・の存在が夢というのも)、ちゃんと感動的な場面も盛り込まれていてお約束ではあるけれど僕としては「やっぱりFFはこうでなくちゃ」と思わせてくれました。
 ゲームシステムとしては今回は本当に一本道でしたね。批評家からすれば「自由度が全然無い」とか酷評されそうですね。僕もここまでくると本当に映画的になっているなと感じます。でも、この作品だけで考えればこれはこれで良いかなとも思います。僕は昔風のマップのあちこちへ行って情報集めて次に向かう目的地を探す・・・ちゃんとした理由があればいいのだけれど、ゲームのボリューム感を出すために無理に謎解きを入れている・・・というゲームシステムはあんまり好きでないのでそれほど違和感はありませんでした。ストーリーがちゃんと一本道になっていましたから。でも、次のFFではもう少し自由度もあってもいいかなと思いますね。
 この作品はFF7の時と同様に新たなプラットフォームに向けて様々な試みがなされています。先程の一本道のゲームシステムもそうだしバトルも最中のメンバー入れ替えが出来るとかもそうです。ある部分ではチョット失敗かなという部分もありますが、新鮮な感じがしてそれなりに楽しませてくれました。今後のFFでこの辺はどんどん洗練されていく事に期待したいです。

FF10のグラフィック

 これは文句無しに凄い!と言えます。CGムービー並のクオリティでポリゴンキャラが動く・・・これは期待し過ぎでしたが、ここまで来ればCGムービー無しでも充分にイケルのではと思わせてくれました。オープニングも最初はムービーかと思ったくらいですから...。PSではポリゴンキャラとムービーに落差があり過ぎて、僕なんかは無理にリアルさを出そうとするよりもむしろFF7のような3等身でいかにもポリゴンというような方が想像力をかき立ててくれて好いのでは?と思っていたくらいですが、FF10のクオリティならば充分に感情表現も可能だし、自分自身、こういうグラフィックを見たかったんだなあと思いました(FF7を是非このクオリティでリメイクして!!)。
 PS2が出た時に、PS程のインパクトが無かったのは事実です。PSでは2Dから3Dという劇的な進歩がありましたが、PS2では誰もが思う事・・・結局グラフィックが綺麗になっただけ・・・がある意味強烈にPS2を欲しいと思わせなかったのでしょう。でも、実際にこのクオリティを体験するとPSのグラフィックって凄く貧弱に見えてしまいます。PS2のレベルにきてようやく僕達が頭の中で創り出していた映像がリアルに見る事が出来たと言えます。