Data |
ゲーム・カテゴリー | RPG |
対応ハード | PlayStation |
制 作 | スクウェア |
購入動機 | PS初の超大作RPGと言われ、前評判も上々、「これはプレイせねば」という訳で発売してすぐに購入。 |
TOMOの感想 |
僕にとって最高のゲーム、最高の作品になっています。 HPがFF7&ティファサイトですから当然といえば当然なんですが、作品として見た場合でもやはり素晴らしい作品だと思います。一般的には賛否両論あるようですが、ファミ通の人気投票で未だに上位にランクされるという事はそれだけ認められている証拠でしょう。 FF7はRPGとしてエポックメイキングな作品だったと思います。FF7が発表された頃はハードがPSやSSといった次世代機に切り替わり、それによりゲームは飛躍的にその表現力を持つ事が出来るようになりました。それまで2Dのドット絵で表現されていたものがポリゴンによる3Dに、そしてCD−ROMの大容量を生かしたムービーの挿入など、劇的な変化をユーザーにハッキリと感じさせてくれました。FF7もそれらをふんだんに取り入れ、そしてそれらを(当時としては)非常に高いレベルで結晶させて僕に見せてくれました。僕は「次世代機のRPGってこんなに凄いんだあ...」とタメ息が出たものです。 もちろん、欠点もあります。グラフィックは今のレベルではグラフィックのレベルは決して高く無いし、ストーリーも明瞭では無く、特にエンディングはこれがハッピーエンドなのかどうかは意見が分かれると思います。ゲームのレベルとしては易しい方ではないでしょうか。特に無駄なレベル上げやレアアイテムをGETしなくとも普通にストーリーに沿ってプレイしていてもちゃんとエンディングが迎えられます。人によっては「こんなのFFじゃない」と言う人もいるかもしれませんが。 FF7で特に魅力に感じる事は、登場人物の描写です。主人公・ヒロインだけでなくメンバーすべてのそれぞれの悩み、想いとかがしっかりと描かれていてこのゲームをより深いものにしています。ともすれば主人公とヒロインだけが注目されがちですが、FF7ではそれぞれのキャラクタが独特の個性を放っていて、彼らのサイドストーリーを描くだけで一つのゲームや小説になりそうです。FFは伝統的にそういう魅力があるのですが、特にFF7はそれを強く感じさせてくれます。 FFシリーズの中でもFF7は異色の作品だと思います。システムにしてもストーリーにしてもかなり実験的な試みがなされています。ある意味、「肩に力の入り過ぎた」作品なのかもしれません。でも、僕はむしろそうした荒削りな部分もこのFF7の魅力だと感じるのです。 実はFF7はFFシリーズとしては最初にプレイした作品です。そのため僕には「FFはこうあるべき」とか「FFはこうなって欲しい」といった先入観はありませんでした。ある意味、それがFF7を純粋に素晴らしいと思えた理由の一つかもしれません。ただ、その後それ以前のFFをプレイしても僕の評価は変わりませんし、FF8、9とプレイしてもそれは同じです。 |
FF7のキャラクタについて |
クラウド=ストライフ (Cloud Strife) |
FF7の主人公。前半ではクールな元ソルジャーという雰囲気そのままの言動だったが、実はある事件がキッカケで元ソルジャーを無意識に演じていたという設定。 前半と後半では別の人物のように感じさせます。でも、僕にはそのどちらもクラウドのもつ一面だと思えます。本質は後半なのでしょうが、前半のクールなクラウドも彼の性格の一部なのでしょう。「自分の弱さを隠すために、認めたくないために、自分のありたいと思う姿を演じる」・・・僕にもそういった部分があると思えるせいか、クラウドには妙な親近感があります。もちろん、クラウドのように格好良く自分を演じる事など出来ませんが...(^^;) |
エアリス=ゲインズブール (Aerith Gainsborough) |
一般的には彼女がFF7のメイン・ヒロインという事になっています。もちろん、僕もそれは否定しません。僕はティファが好きですが、エアリスも大好きです。 エアリスはいつも元気で積極的、彼女の存在はきっとメンバーの中で太陽のような存在だったと思います。過去からすれば奇跡的ともいえるようなその明るくて前向きな生き方は、誰もが彼女を愛したに違いありません。ただ、僕は彼女の明るさがそうした過去があるからこそだとむしろ思えてしまうんです。振り返れば悲しい出来事ばかり、だからいつも前を向いて生きよう・・・そんな彼女の思いを感じてしまいます。これは僕だけが感じることなのかもしれませんが...。 ある意味でエアリスは聖母のような印象を与えます。古代種としての使命を果たした事、その結果命を落としてしまった事、星が彼女の思いに応えて人類を救った事・・・確かにエアリスは聖母だったと思います。たぶん、エアリス自身はそんな気持で忘らるる都へ向かったのでは無いとは思うのですが...。 FF7をプレイした人は、きっとエアリスは歴代FFの中でも、いや僕の知る限りのRPGというゲームにおいて特別なキャラクタになったのでは無いでしょうか?僕はティファが好きですが、彼女と同じくらいエアリスは僕には特別な存在になっています。 |
ティファ=ロックハート (Tifa Lockhart) |
一般的にはどうなのか分かりませんが、ティファはFF7の間違いなくヒロインです(もちろん、エアリスとのダブルヒロンです)。 ティファもまた歴代FFでは特異なヒロインだと思います。なぜなら、彼女は本当に普通の娘です。お姫様でもなければ、特別な宿命を受けて産まれたわけでもない。故郷の村の悲劇が無ければ、クラウドと再会しなければ、そしてクラウドを愛さなければきっと彼女は戦いの中に身を置く事は無かったと思います。だからティファは本当に普通の娘のようにクラウドを愛し、彼の謎に怯えます。彼女には無理をして自分を作るような事は出来ない・・・僕はそんな彼女にとても親近感を感じるのです。 ティファにはエアリスは違った優しさ。暖かさを感じます。それは大いなる優しさというものよりは身近に感じるものです。例えて言うならば姉のような、恋人のような優しさです。とても身近に感じ、どこにでもいそうな、それでいて決していない女性・・・それが僕のティファ像であり、好きになった最大の理由なのかもしれません。 |
バレット=ウォーレス (Barett Wallace) |
アバランチを組織し、星の命を守るという使命を謳いながら、過去に囚われ、自分の行為に対する後悔と神羅への復讐心を心の奥底に秘めている・・・その言動とは裏腹に実に繊細な心を持っているのがバレットです。そしてそのバレットをある意味で支えているのがマリンの存在です。彼女の存在が無かったら恐らくバレットは只の犯罪者となっていた事でしょう。バレットの魅力は男としてのバレットの姿、そして父親としてのバレットの姿にあります。ゲームではクラウドがリーダーとなっていますが、バレットは精神的な意味でリーダーとなっていたと思います。 |
レッドXIII(ナナキ) (Red XIII) |
最初のイメージとコスモキャニオン以降ではまるで別人のような口調になるところが面白いところです。前半の無口で冷静な雰囲気を醸す彼もいいですけど、僕はやはり本当の彼である後半の方が好きです。僕の書く小説でもそうですけど、やはり「レッドXIII」よりも「ナナキ」の方がしっくりきますね。憎んでいた父親の真実を知るイベントは感動的です!ある意味で星を守るという意識が一番強かったのも彼ではないでしょうか?彼の種族がそうした使命を持っているし、何よりも未来にまで星を守っていけるのも彼だけなのですから...。 |
ユフィ=キサラギ (Yuffie Kisaragi) |
一番の元気娘。何をおいてもマテリア、身勝手でいつも頭の中はマテリアの事で一杯。彼女の中で星を守るというのは何%くらいなのだろう?なんて思えてしまえます。FFの中でもこれだけの個性的なキャラは彼女だけでしょう。彼女は結構好き嫌いがハッキリ出るタイプのキャラなのかもしれませんが、むしろこれだけ徹底していると可愛らしく思えるから不思議ですね(笑)。 戦い以後、彼女がどんな風な女性に成長していくのか興味があるところですね。僕の小説では恋をして女らしくなっていくように書いていますが...。 |
ケット=シー (Cait Sith) |
リーブが操作している関西弁が特徴的なロボットですが、どうしてもロボットのようには感じられません。古代種の神殿のイベントでは思わずホロリとさせられました。その直後2号機が登場する所はさすがにチョットなあと思いましたが。リーブが正義に目覚めたのはあの頃なのかもしれませんね。 |
ヴィンセント=ヴァレンタイン (Vincent Valentine) |
一番の深みを感じさせるキャラクタです。彼の暗さはその罪の深さ(端から見ると彼の罪だとは思えないのですけど)を感じさせます。他のメンバーは最後にはそれぞれの答えを見つけたような気がしますが彼だけは違っていたのでしょう。彼の眼は未来でなく過去を向いたままになっているのだから。 彼の容姿、その雰囲気から女性ファンが多いのは想像に難くありません。母性本能をくすぐられるキャラだと思います。いつか誰かが彼の凍ってしまった時間を進める事が出来るのでしょうか・・・そう願ってやみません。 |
シド=ハイウィンド (Cid Highwind) |
シドは歴代FFでほぼ毎回登場しますが毎回その役所が違っています。どちらかというと名脇役というポジションが多いと思うのですが、FF7ではメンバーの一人として登場します。僕は最初にプレイしたFFがFF7だったせいもあってやっぱりこのシドが一番しっくりきます。 シドはある意味一番格好良いです。単純でロマンチスト、シエラに優しくできない不器用さなど、男の魅力に溢れています。最終決戦前夜、シドはシエラに何を話したんだろう・・・そんな事を想像するのも楽しいですね。 |