サクラ大戦2

Data

ゲーム・カテゴリー  SLG?
対応ハード SEGA Saturn
制 作 SEGA

全般的な感想

 前作が予想に反して?とても素晴らしい作品だったので前作のプレイ直後に早速GETしてプレイしました。
 ゲームでは往々にして「2」というのは前作のイメージを引きずる事から単体と見れば良い作品なのに前作より低い評価を与えられてしまう事があります。特に前作の設定をそのまま引き継ぐシリーズでは「何か新しい事を」とか「前作以上の何か」を求められる為、難しい作品作りを強いられます。特に前作「サクラ大戦」がかなり完成度の高い作品だったので「2」はかなり難しかったのかと想像されます。では、サクラ大戦2ではどのような回答を見せてくれたのか・・・答えは「サクラ大戦らしさ」では無かったでしょうか。
 サクラ大戦2では新たに二人の隊員が加わっています。ただし、この二人はこれまでの隊員達とは最初からかなり違います。何しろ一人(織姫)は自分(大神一郎:主人公)を嫌っているし、もう一人(レミ)は氷のように心を閉ざしているのです。先ずはこの二人を如何に真の帝国華撃団の一員にさせるかで奮闘する事になります。正直最初は戸惑いました。何しろ二人とも自分を仲間とは見ていないのですからね。だからストレスは溜まります。もし、本当に自分が主人公だったらこうは頑張れるかな、なんて思いましたよ(やっぱり人間、嫌われていると思うとどうしても避けてしまいがちですからね、実際のところ)。まあ、やがてちゃんと信頼も得られるのですが、やっぱり嬉しかったですね。この辺は上手く作者に乗せられているのでしょうね(笑)。 また、前回は各隊員のイベントがメインでしたが、2ではお正月イベントを隊員毎に用意して更に深く知る事が出来るようにようになったり。クリスマスイベントそしてエンディングの多彩さで前作をプレイした人にとっては更にサクラ大戦の魅力を倍増するような作りになっていますね。あくまで前作をプレイした人にとっては、という但し書きは付くものの、正にこれは正統な「2」と言えると思います。
 前作で物足りないと感じていたバトルシステムは基本的に変更されていません。僕としてはもう少し緊張感のある戦いを望んでいたのですが、難易度はやはり低く、前作よりもむしろ優しくなっている気がしました。まあ、このゲームにとってバトルはメインではないのですから大きな不満点ではありませんが。