Sega Megadrive (メガドライブ)
 メガドライブはセガがSFC(スーパーファミコン)の対抗機種として出したゲーム機で、MPUにモトローラの68000を使用していました。SFCを越えるMPU、グラフィック能力などが売りでしたが、結果的にはSFCには勝てませんでした(米国では結構成功していたようですが)。
 メガドライブを購入した動機は単純で、当時パソコンで人気のあった「大戦略U」とゲームがしたくて買いました。SFCでも出ていたのかもしれませんが、とあるゲームショップでメガドライブが格安で売っていたのを見て衝動買いしてしまいました(^^;) メガドライブ版大戦略はコンピュータの思考時間が長い(MPU能力を考えれば仕方がないのかもしれませんが)という欠点を除けばそれなりに僕は満足していました。余談ですが、僕は大戦略シリーズでもやっぱり大戦略Uが一番好きです。シンプルなシステムにこそあのゲームの楽しさがあると思うのです。
 その後はメガドライブでRPGを知り、RPGを探しては買うという日々が続きました。SFCを買えばいいのですが、せっかく買ったメガドライブで出来るだけ楽しもうとしていたんですね。でも、結局メガドライブでは「これ!」というゲームは現れませんでした。あえて挙げれば「ファンタシースター」や「シャイニング・シリーズ」、それから「LUNAR」くらいでしょうか。ただ、LUNARはメガCD専用ソフトだったせいでプレイしていません(その後サターンでプレイしました)。結局ソフト供給者がほとんどセガ1社に近い状態ではセガの強いアクション系はそれなりでも、その他のジャンルでは傑作が生まれなかったと記憶してます。当時、SFCではFFやドラクエなど、それだけでゲーム機を買う充分な理由を持ったソフトが存在していました。これはゲーム機の能力ではなくて、いかに多彩なソフトを提供できるかという事がゲーム機に一番大切だという事を物語っていると思います。
 それでもメガドライブでは充分に楽しませて貰った気がします。名機になり損ねてしまったマシンですが、今でも僕の家の片隅で眠っています。ありがとう、メガドライブ...。

Playstation (プレイステーション)
 今や国民機になった感のあるPSですが、発売当時はセガのサターンと次世代機の覇権を争い、どちらが勝者となるかは全く予測不可能な状態でした。何しろソニーはゲーム機では新参者、対するセガは古くからゲーム機を作っているメーカ。更にセガ自身、「売り」のソフトを持っていましたから。僕自身、その当時はPSかSSかで悩みました。特に会社の先輩に「バーチャファイターは面白いよ!」と言われてましたし、実際ゲームセンターでプレイすると熱中させる楽しさを感じていましたから。
 それでも結果的には僕はPSを購入しました(後にSSも購入したのですけど(^^;))。理由は2つありました。一つはセガのゲーム機である事の不安、もう一つはゲームソフト・ラインアップを見てPSに魅力を感じたからです。最初の理由はメガドライブの所でも書きましたが、結局主要ソフト供給者がほぼセガ一社になるのではないかという不安です。結果的にはやはりそれに近い状態になりましたが、発売当時にこうした心理的ネガティブ要因があるのは振り返ってみても致命的ですね。第2の理由は最初の理由と同じなのかもしれません。当時PSで発売予定のゲームにはナムコのリッジレーサー以外にはキラーソフトというものはありませんでしたが、様々なソフト会社から多様なソフトが出てくる事に期待感があったためです。PSはゲームの数が多すぎて何を買えばいいかという批判もあるかもしれませんが、やはり楽しいソフトはそうした種種雑多なソフトから現れるものであって、メーカーが選択して変にクオリティを保とうとするのは本末転倒のような気がします(何が良いゲームなのか、これは人によってそれぞれ価値基準が違う筈です)。
 さて、PSといえばポリゴン、家庭用ゲーム機に3Dを持ち込んだのは紛れもなくPSの時代から。またメディアにCD−ROMを標準媒体として採用したのもPSの時代からです(メガドライブやPCエンジンでもCD−ROMは導入されましたが、オプションで価格も高く、充分に普及しなかったと記憶してます)。これらは家庭用ゲームに劇的な変化をもたらしました。3Dといえば当時はパソコンでも3Dは重く、高価なグラフィックボード、高速なCPUを必要としていました。しかもそれらは単体でもPlaystationの価格を超える物でしたから、あの価格で(発表当時は39800円)で3Dゲームが出来るのには驚きました。そしてムービーによる演出。ムービーはいらないという考えもあるようですが、僕はムービーは今日ではゲームに重要な要素だと思っています。ポリゴンでは表現しきれない演出をムービーは効果的に使う事によって補う事ができます。ただ、残念ながらPSではムービーとポリゴンによる描画には明らかなクオリティの差があり、ムービーが却ってポリゴン描画の貧弱さを際だたせていた面もありましたね。それでもPSは「これが次世代機だ」と言えるだけの力を持っていました。PSによって家庭用ゲーム機が子供やマニアだけでなく、誰でもが欲しいと思わせるものになったのは紛れもない事実だと思います。
 PSは今でも現役で活躍しています。PS2が出ても、PSのソフトは当分の間は作られ続けるでしょう(売れたPSの数、そして何よりもPS2がPSソフトを動かせるというのが大きいですね)。3Dに関してはPSでは役不足な面もありましたが2Dの世界ではPSでも充分なのかもしれません。僕が思うにはPS2のライバルはX−BOXでもGame Cubeでもなく、PSなのかもしれませんね。

Sega Saturn (セガ・サターン)
 PSの所で僕がSSの事を否定的に見ているように感じる人もいるかもしれませんが、僕はSSもまた名機だと思います。歴代セガのゲーム機の中でも一番売れたのはSSでしょうし、ベストセラーのソフトも数多くあります。DC(Dreamcast)の登場によって完全に過去のものとなってしまったSSですが(皮肉にもDCも生産中止になってしまいましたが...)、PSに較べても決して劣っている所は無いと思います(僕的には唯一ムービーのクオリティが低いと思っているのですが)。
 SSを購入した理由はただ一つ、「バーチャファイター2をやりたい!」でした。確か丁度値下げされた直後で(29800円だったと思います)、買いやすくなったというのも大きかったですね。メガドライブの過去からその時点でSSの敗北(PSに対抗するという意味で)は充分予感していましたが、それでも多分後悔はしないだろうな・・・そう思えたのです。
 SSは結果的に美少女ゲームと呼ばれるジャンルに偏ってしまったような気がします。NECのPC−FXが早々に撤退してその受け皿が無くなってしまったせいもあるのでしょう。それでもSSには傑作と呼べるゲームが数多くあります。「サクラ大戦」はSS最大のヒット作でしょう(ただ、僕がサクラをプレイしたのは出てからずっと後になってからですが)。それから「グランディア」そして「LUNAR」シリーズ。駄作も多かったですが、非常に良質なソフトがSSにはありました。ただ、残念なのは一般に浸透するだけの大作が無かった事です。「サクラ大戦」はプレイしてみれば多くの人が良さが分かると思うのですが、イメージが美少女ゲームの印象を与えたのはある意味で失敗だったのかもしれません(僕自身そのイメージのために長年プレイしなかったくらいですから...)。SS自体がマニア系のゲーム機という定評を立てられてしまったのも辛いところです。ライトユーザーにはPSを、コアなゲーマーはSSを・・・それがSSの運命を決めてしまったのかもしれません。
 今となってはSSの新作は出なくなりました。ゲームショップでもSSソフトは片隅へ追いやられてしまっています。SSソフトの入手も次第に困難になってきていますが、まだ埋もれた良作があると思っていますからそういうソフトを探すのも一つの楽しみになっていますね。僕自身としては上記の3作品、そしてバーチャが出来るだけでも充分買った価値はあると思っています。

Nintendo 64 (任天堂64)
 N64を買ったのは「ポケモンスタジアム」の為です。息子がポケモンが好きなので遊ばせてあげたい・・・それだけの理由でした。他には強いて言えば「ゼルダの伝説」が出る、それくらいのものでした。
 N64は時代を見誤ってしまったゲーム機だと思います。あるいは任天堂の余裕(傲慢さ?)が失敗だったのかもしれません。PSやSSに遅れる事約一年、当時CD-ROMが常識のソフト供給媒体にあえてROMカセットにしたあたり、FC・SFCと成功を続けた任天堂の余裕が時代を見誤させてしまったのかもしれません。ハードウェアの能力としてはN64は明らかにPSやSSの上を行っていたにもかかわらず、N64は明らかに失敗作になってしまいました。恐らく、ポケモン人気が無ければN64だけでなく任天堂自体もかなり危なかったかもしれません。N64はやんちゃな弟(Game Boy)に助けられた優秀な兄・・・といったところでしょう。
 僕のN64はほぼ完全に子供用のポケモンスタジアム・マシンになっています。ポケモンスタジアム以外では「ゼルダの伝説・時のオカリナ」をプレイしたくらいです。一般的には傑作と言われているゼルダですが、僕にとってはそうでもありません。アクションRPGとしては良作だとは思いますが...。
 N64はポケモンスタジアム・マシンとして買ったのですから、僕はそれはそれで満足しています。正月に親戚の子供達が集まって来た時のために「マリオパーティ」か「スマッシュブラザーズ」でも買おうかなと思ってます。そういう意味ではN64は小さい子供にとってのベストなゲーム機なのかもしれませんね。

Dreamcast (ドリームキャスト)
 DCについては購入する気持は正直言って全然ありませんでした。唯一「グランディア2」はプレイしたかったのですが、その為にDCを購入するのはためらいを覚えたのです。もちろん、過去のメガドライブ、サターンのトラウマがあった事も否定できません。それでも結果的に購入したのは「DC製造中止、3月から9800円で在庫処分」のニュースを聞いたからです。その頃は「サクラ大戦」をプレイして「サクラ大戦3」もプレイしたくなっていましたから「グランディア2」「サクラ大戦3」そして「9800円」という理由だけでも充分購入する価値があると思えたのです。そして買って正解だと今は思っています。
 DCのソフトをプレイしてみると、これが製造中止というには非常に惜しいマシンです。ネット接続機能については既にパソコンを所有していた僕にとってはさほど価値のあるものではありませんでしたが、ソフトのクオリティ、能力の高さからいっても今でも充分通用するマシンだと思います。ただ、何でもかんでもネット対応にしたのは無理があったのではないでしょうか。僕は既にネット常時接続環境でしたが、フレッツISDNだったためにわざわざ電話代を払ってまでDCでネットに接続する気にはなりませんでした。出来ればブロードバンドアダプタを安価に、そうでなければシリアル出力があればもっとDCを使えたのかもしれませんが・・・今や常時接続は当然になりつつありますが、発売当時のモデムによるダイアルアップで多くのソフトがネット対応にしたのはやはり時代の先を行きすぎていたのかもしれません。
 DCもまた既に発売されたソフトを探す事になりそうです。後は「サクラ大戦4」だけが期待ですね(「シェンムー2」にも期待していますが、1があの出来では・・・)。DCはPS2と同じく次々世代機になるのでしょうが、ユーザーはPSと較べてしまっていた・・・PSよりは上かもしれないがPS2より劣る、本当のライバルであるPS2とは較べられず、PSと較べるとソフトの量が圧倒的に少ない・・・DCの悲劇はそんなところにあるのかもしれませんね。

PS2 (プレイステーション2)
 次々世代機として華々しくデビューしたPS2ですが、発売してからかなり苦戦していたようです。ゲーム機としてはそこそこ売れてきていたのですが何せソフトが少ない・・・話によるとPS2のソフト開発はとても難しいとの事です。そしてPSの存在がPS2のソフトにより高いクオリティ(特にグラフィック)を求めてしまっている現実がソフトの開発費を押し上げてしまったせいでソフトの供給は順調とは言えませんでした。僕がPS2をしばらく買わなかった理由もソフト不足にありました。これというプレイしたいソフトが無かったせいもあります。
 けれど2001年になってようやくその状態から脱しつつあるようです。PS2待望の「グランツーリスモ3」が発売され、そして「ファイナルファンタジー]」が発売されるにあたってようやく僕もPS2の購入に踏み切りました。「グランツーリスモ3同梱 39800円」というのも大きかったですね(^^;)
 実際、PS2の能力は凄いですね。グランツーリスモ3のクオリティの高さに驚き、ファイナルファンタジー]では圧倒的なグラフィックの美しさに感動すら覚えました(でも、美しさってすぐに慣れてしまうんですよね〜)。それでもやはりムービーとの違いは一目で分かりますがここまでくるとポリゴンだけでも充分に表情なんかも表現できますね。
 DVD機能は殆ど使っていませんが、僕にとってはPS互換機能は以外に有り難かったです。僕の場合、息子がゲームが好きで旅行先にもゲーム機を持っていくのですが、PS互換機能があるお陰でPS2一台あれば両方のソフトが使えるので荷物が少なくて済みます。それから息子がPS2ゲームしている最中でも既に持っているPSで僕はゲーム出来ますからね。
 これからGameCubeそしてX-BOXと強力なライバルが登場しますがPS2はどうなるのでしょう。スペック的には古い分だけPS2は劣勢を強いられるのでしょうか? 僕は以外に今度のゲーム機戦争は棲み分けがなされるかもしれないと思っています。若年層にはGameCube、パソコン譲りのコアなゲームはX-BOX、その他はPS2というように。以外にPS2の売りはPSソフトが動く事なのかもしれません。PS2なら少なくともPSソフトが遊べる分だけ無難な選択であるように見えますから。
 でも、ファイナルファンタジー]が終わって、次に欲しいPS2ソフトが見つからないなあ...。

Game Cube (任天堂)
 GCを買う予定は無かったのですが、息子にせがまれたのと、任天堂オリジナルのゲームに期待して購入しました。GCについてはいろいろ知っていましたが、実査に購入してみるといろいろ感じる事があります。
 まず大きさ。本当に小さいですね。DVDを5インチではなく3.5インチにしたお陰であの大きさが実現できたのでしょうが、そのサイズと色の使い方もあっていかにもオモチャ(悪い意味ではなく、子供にもすんなり受けいられるような雰囲気を持っているとの意味で)らしさを出しています。この辺はPS2とはその方向性が違うんだという(本当にそうかどうかは分かりませんが)主張が表れていますね。ただ、高さは意外にあるし、外付けACアダプタがあるの(これがデカイ!何であんなに大きいんだろう?)はチョット反則かなあという気がしますけどね。
 ご存じのように現状GCは日本では苦戦しています。ハードウェアスペックは高いし、任天堂というブランド力からしてもっと売れても良いとは思います。でも、売れていません。やはりソフトが少ないせいなんでしょう。ソフトは非常に質が高いとは言われているのですが、やはりある程度量が無ければ・・・そんな理由なんでしょう。N64の時はメディアにROMを使ったのが最大の失敗だったと僕は思うのですが、その点3.5インチながらGCはDVDだしそうそう容量が欠点になるとも思えません。GCはソフトが作りやすくなっているという話なのでその点ではPS2よりも有利な筈ですが・・・。僕は今の任天堂を見ているとSEGAの姿をダブらせてしまいます。売れ筋ソフトは自社オリジナルで固定ファンが多いのだけれどそれ以外のソフトは質も量も物足りなくて、結局購買層が限られてしまう(任天堂はやっぱり子供向けでしょうか)、そんな印象があります。いつまでもマリオ、ピカチュウ、ゼルダも無いよな・・・ゲーム機自体はどんなソフトでも作れる筈なのに遊べるゲームは明らかに偏りがあるのがGCの問題点なのでしょうね。PS2の強みはまさにそれで、あらゆるジャンルのゲームが揃っていて、出来不出来は別にしても少なくとも買っておいて損はないから売れているのでしょう。GCは海外では人気なのでそれでいいんだ、そう任天堂が思っているとしたら悲しいですね。
 僕はGCはむしろ今の路線を追求してほしいですね。子供向けのゲームならGCでという感じで。そのためには他のゲーム機では殆ど無い学習用のソフト(漢字・英単語ソフトとか「電車大好き」みたいな図鑑とか)を出して欲しい。キッズコンピュータではSEGAのPICOがありますがああいう感じのソフトを低価格(これが重要!子供向けなのだから気軽に買える値段(2〜3000円くらい)である必要があると思う)で出してくれると一家に一台GCを・・・というのも夢では無いと思うんだけど。