廃墟の都市−あとがき−

今回からあとがきというか執筆ノートを書こうと思います。それまでの作品もいづれあとがきを追加しようと思っています。

今回の話はこの小説の構想当時からあったものです。ユフィの登場もここでと決めていました。
ただ、彼女がヴィンセントに恋しているというのは最近思いついたものです。
この部分にはサイドストーリーがあって、みどりさんに贈った「恋の予感」という小説がそれです。
ユフィがヴィンセントに恋するキッカケを詳しく知りたいと思いましたらそちらを読んでいただけると嬉しいです。
(Short StoryにLinkがあります)
ユフィにとってはヴィンセントが一番理解しがたい人物だったのかもしれないですね。
だから昔から興味はあったのかもしれません。
でも、彼の本当の優しさ、優しさ故に自らを許せないという部分に触れて恋をしたのだと思います。
好きという感情と、「彼を呪縛から救ってあげたい」という気持ちと...。
二人の行く末が気になりますね。一応僕なりに考えてはありますけど。

七番街のくだりは書きながら思いつきました。
やっぱりミッドガルといえば二人とも七番街を、アバランチの仲間達の事を想い出す筈だと思って。
ミッドガルの崩壊はクラウドとティファにとっての想い出の場所を、死んでいった3人の想い出の場所を失うことでもあったはずです。
ある意味、ミッドガルは「忘らるる都」と同じくらいに大切な場所だったと思います。
ジェシーはクラウドが好きだった。きっと生きていたらティファの強力なライバルになっていたかもしれないですね。

本当は今回の話だけでミッドガルでのエピソードは終わる予定でしたが、
七番街とユフィのエピソードだけで充分なボリュームになってしまったので、
この続きは次回作に持ち越すことにしました(そちらが実は元々書こうと思っていた話なんですけどね)。
既にかなりの部分を書いてあるので近々公開できると思います。