帰郷 −あとがき−


今回の話は次回作を書きながらどうしても書いておきたいと思って出来た作品です。

北の大空洞へ向かうゲイル。旅の終着は己が修羅となる事を彼は知っていた筈です。
でも、彼には迷いがあります。修羅になる事への躊躇、そしてリーブへの憎しみに。
事実を目の当たりにした訳では無い彼にとって、帰郷は必要なプロセスだったのでしょう。
彼にとって帰郷は故郷へのある意味別れでもあるのですから。
本当はゲイルもクラウド達のように村を復興すべきだったのです。
でも、彼には神羅との戦いは無かった。そして彼にはティファがいなかった...。
彼の不幸はきっとそこにあるのだと思うのです。