あなただけ



私は、あなただから愛したから。
私は、あなたじゃなきゃ愛してないから。


今日は、珍しく戦いをやめ、皆で休日にしよう・・・と決めていた。
皆、そろそろ疲れていた頃だし、たまに休む事も必要だったのだ。
そこで、コスタデルソルに向かう事にした。
コスタデルソルは、リゾート地として有名だったし、休むのはちょうどいい・・

と、思ったからだ。

「うっわぁ〜!!相変わらず、人が一杯!!
 うふ。今日1日、楽しんじゃわなくっちゃ!!
 ね?みんな!!」
エアリスが「きゃあきゃあ」はしゃいでしいる。
みんな、今日はそれぞれ宿に泊まることにした。
しかし、ティファとエアリスだけは同じ部屋に泊まった。
最近、ティファの元気がないということにエアリスは気付いていたのだ。
みんなも、今回はそれぞれ今回の旅について考える事があるのだろう。
ユフィさえも、思い詰めたような表情をしていた。
特に、ティファは最近元気がなかったのだ。
親友が、こんなに元気がないというのは辛いものだ。
そこで、ナントか元気を出してもらおう…と、今回の休みはエアリスがクラウド

提案したのだった。
「ねぇ、ねえ、ティファ見てよう!!ここ、前に来た時より綺麗になってる!!
 うっれしいなぁーー!!久し振りの休みだもんね。
 思いっきり楽しまなくっちゃ!!
 ね?ティファ!!」
エアリスが、はしゃいで言う。
ティファはそれを見てにこっと、小さく笑ってから立ちあがった。
「そうね!楽しまなきゃ、損よね!!
 あっ、エアリス、あとで買い物でも行こうか!」
「ええ、そうね。
 夏物の洋服でも買っておこうかしら。
 そうと決まったら、そく行動!!行きましょ、ティファ!!」
エアリスは、ティファと自分の荷物をベットや床にドサッと、落としてティファ

手を引いていった。

歩きながら、2人は海岸にまず行こう、と言うことになって海岸に向かう事にし
たのだ。
彼女達、二人にとって海と言うのは、はっきり言って珍しいものだった。
青く、透き通っていて冷たい水。
始めて、ここへ来て海を見たのだ。
白い砂浜に、青い波がうちつけてくる中、二人は静かに腰を下ろした。
風が、二人の、それぞれ違う色の髪を優雅に躍らせる。
「・・・、綺麗・・・だね。」
エアリスが、風に舞う髪を手で少し止めながら言った。
「ホント・・・。綺麗だわ・・・。」
ティファも、うっとりとした瞳で言う。
そして、二人の間に沈黙が流れる。
海の、波の音と周りの観光客の声しか聞こえない。
ザワザワとしていて、騒がしいが二人は口を開こうとはしなかった。
そして、暫く沈黙が流れた。
最初に沈黙を破ったのは、ティファだった。
「・・・エアリス、私ダメなのかなぁ・・・。」
エアリスは、真っ直ぐに海を見詰めながら言う。
「・・・何が?何がダメなの?」
「私、私ねスゴク怖いの・・・。
 全て、違うって言われたら・・・。
 とても、怖いの・・・。
 本当は・・・、違うって否定されるのが。
 信じられなくなるのが・・・、怖いのっ・・・・!!」
ティファは、その美しい顔をくしゃっと、歪ませた。
ギュッと、目を閉じて落ち着こうと努力する。
しかし、そう思うたびに辛くなって声を殺しながら泣き始めた。
「・・・・っ!!ごっ、ごめっ・・・!!
 私っ・・・!!ごめんね・・・・っ!!」
必死に泣くのをやめようとして、涙をこらえるティファをエアリスは優しい瞳で
見詰めて言う。
「・・・。いいのよ。泣いていいの。
 我慢すると、辛くなるだけだから。
 ティファ、だから最近元気無かったんでしょ?」
エアリスがにこっと、笑って、そしてまた海を見る。
「・・・。ティファ、信じてあげなくっちゃ。
 あなたしかいないんだから。信じてあげる事が出きるのは。」
ティファが、エアリスの寂しそうな瞳を見て泣くのをやめる。
「うふふ。私も思い出しちゃったよ・・・。あいつの事。」
くすっと、恥ずかしそうに笑うエアリスを見て不思議そうにティファは言った。
「エアリス・・・?あいつって・・・?」
「私が始めて好きになった人のこと。
 その事、思い出したの。
 今、行方不明だから・・・。
 何処にいるかは解らない。けど、信じてるからあの人を・・・。
 まだ・・・。愛してるの。
 もしかしたら・・・ね、もう何処にもいないかもしれない。
 私達のいる所にはいないかもしれない。
 でもね・・・、肝心な事言えなかったから私。
 だから、みんなが忘れて死んだと思っても私は信じる事に決めたの。
 だってまだ、こんなに好きだもの・・・。」
エアリスが、いつも身に付けている淡いピンクのリボンをそっとさわった。
風が優しくふいて、そのリボンを揺らす。
なんだかティファは、エアリスが切なくなるほど優しくて綺麗に笑うから
思わず涙が流れてきていた。
風が、その涙を優しく拭いてくれる。
「うん・・・。信じる。絶対に・・・!!」
ティファが、力強く微笑む。
エアリスも微笑む。
その後も二人はずっと海を眺めていた。
果てしなく広がる海を。

その後、ティファにはいつもの元気が戻ってきた。
そのおかげで、みんなにも知らず知らず、笑みが戻ってきていた。



「ん・・・っ!!きゃあ!!私ったらいつの間に寝て・・・。」
ティファは慌ててベットから飛び起きる。
すると、階段の所でクラウドがティファを待っていた。
「おはよう、ティファ。」
「お、おはよう。クラウド。
 ごめんなさい、私ったらつい・・・。」
ティファが、少し照れたように微笑む。
そんなティファを優しく見詰めながらクラウドは言った。
「どんな夢、見てた?」
「えっ?」
「すごく、幸せそうな顔だったよ。」
クラウドがそう言ったのを聞いて、ティファは瞳いっぱいに涙をためて言った。
「大切な・・・、お友達の夢よ・・・。」
そう言って微笑んだ。
「そうか・・・。ティファ、朝ご飯作ったけど食べるか?」
「あ、そうね。お腹空いてきたし・・・。頂こうかしら。」
ティファは、涙を拭って歩き出した。
クラウドは、ティファをいきなり背後から抱きしめた。
「クラウド??」
ティファが一気に顔を朱に染める。
「・・・。ごめん、いきなり。
 ただ。ティファが突然消えるんじゃないかって思って・・・。」
「クラウド・・・。・・・・、ありがと。」
ティファは振り向くと、クラウドに口付けた。
(エアリス・・・。今、やっと分かった気がする。
 前にあなたが言ってた言葉。
 きっと、誰かじゃダメだから。
 その人じゃなきゃだめだから・・・。
 だから、エアリス待ってたんだよね。
 私に、だから信じろって言ってくれたんだね・・・。
 うん・・・。これからも、私信じ続けるわ。彼を・・・。
 もう、過去には振りかえらないそう決めたわ。)
「みんなが待ってるわ。行こう!クラウド。」
「ああ、そうだな。」
二人はみんなのいる場所へと向かった。
『きっと、どんな事が待っててもあの二人なら大丈夫よね。
 ザックス。』
『ああ。そうだろう。
 きっと、乗り越えられるさ。だって、オレ達の親友だからな!!』
『うん!!そうだよね!!
 きっと、平気。
 ティファ、あなたなら大丈夫。
 だって、私も信じてたからザックスに逢えたんだから・・・。』
そして、二人はきつく手を握り合うと何処かへと消えていった。




☆あとがき☆
ダメです。下手です。
まとまってないです・・・・。
文才がココまでどうして無いのか、はああああ・・・・・。
まとまってないもんな、文章が。
いきなり、夢かい?!
って感じです。
もうちょっと、修行しよう・・・。