古代のお米黒米とは?
玄米の色が黒色で果皮・種皮の部分に紫黒色系色素(アントシアン系)を含んだお米です。
五分づき(少し精米)にすると米が紫色になる為、紫米とか紫黒米とも言われます。糠を全て取り除くと白米に近い色になります。
米粒の形はジャポニカ種(短粒)とインディカ種(長粒)があり世界的には後者が多くほとんどが糯(もち)です。黒米はおはぎの起源で古くからお祝いの米として珍重されてきたという説もあります。
中国では明の時代、李時珍の[本草網目]に黒米は滋養強壮に優れ造血作用があると記されています。薬膳料理にも古くから使われていることから薬米の別名もあります。
また、不老長寿の米として中国歴代の皇帝に献上された事から貢珍米として喜ばれていたようです。
栄養分は現代の白米に比べ、たんぱく質・ビタミンB1・B2・ナイアシン・鉄・ビタミンE・
カルシウム・マグネシウム等が豊富に含まれています。
その為、民間の言い伝えでは黒米を食べ続けると髪は黒くなり若返ると言われてきました。中国をはじめ、アジアの各地で黒米は現在も広く栽培され大切に食べられています。
黒米の炊き方
黒米は玄米のまま使用します。普通の白米1カップに黒米の玄米小さじ1の割合が基準です。
洗米した白米を炊飯器の内釜に入れ、その中に黒米の玄米をそのまま入れて水を入れ軽くかき混ぜます。
水加減はやや多めにしましょう。浸水の時間は1時間位にして下さい。炊き上がりましたら15分位蒸らし、しゃもじでよく混ぜて色を均一にしましょう。
まるで紫色のお赤飯の様になります。
そのまま召し上がっても美味しいですがお赤飯の様にゴマ塩をふってもおいしいです。黒米の量を多くすれば紫色が濃くなります。
黒米の種類によっては香ばしい匂いの強い物もありますのでご注意下さい。
お祝いの席・お客様のおもてなしの席・行楽弁当にいかがですか?
※黒米にはアントシアニンの成分が含まれています。アントシアニンは目にとてもいいそうです。