「戦慄の空間」「運命の出会い」を執筆して色々と思った事

 2008年は同人活動を行うに当たって最高の年だとすれば、2009年はその反動が如実に現れた年でした。まず夏、冬のコミケは両方共落選しましたので、「はまあんクラブ」としての活動は事実上一年間行う事は出来ませんでした。世界中の誰よりもハマーンを愛しており、世界中の誰よりもハマーン本を作っていると自負していても、流行を追う大多数のサークルの前では何の自慢にもなりません。

 とは言え、サークル参加が出来なくても本は作る事が出来る訳で、私の場合は私の活動を認めて下さる方々に見て頂く為だけに本を作ってみました。私と琴線が合う方...そんな方にだけ差し上げた次第です。

戦慄の空間」は「背徳な戯れ」の続編でして、アムロとハマーンの戦闘が自分で読みたかったので書いてみました。ただZガンダム以降に登場したMSで戦闘したところで、ビームの乱打戦になるだけで全く面白くなりそうもなかった為、試行錯誤してゲームセンターでの疑似戦闘を考えてみました。

 また、話の中にはお約束の18禁シーンもあるのですが、それは本来入れようとは思ってませんでした。でも話を書いていくにつれて、大人の関係を表そうとしたら必然的にああいう展開になってしまった次第です。言ってみれば、話の中の二人に強引に書かされたという感じですね(笑)それと、表紙の「
大江戸ロケット版ハマーン」は、私が今まで描いた中で最高に満足な出来になりました。仮にこのまま同人活動を終了したとしても、そのハマーンを描けましたから全く後悔する事は無いと思います。それ位私としては毎日見てても飽きないハマーンだったりします。

 次に、再び落選した冬コミでも本を作ろうという気になりましたが、10年以上乗り続けた私の分身とも言える車が壊れまして、10月からあれこれ奔走してましたし、結局新車を買ったりしてドタバタしてましたので、今までにない位創作意欲が沸かない状態になってました。私の場合、少しずつ煮詰めていかないと無理な性格なもので、今回は無理かなぁ...と思ってましたら、24日の夜から高熱を出して寝込んでしまったりと、最悪の状態になってしまいました。

 しかし、そこまで底に落ちると逆にそれなりのレベルですがネタは浮かんでくるから不思議です。そんな訳で出来上がったのがシャアとハマーンの出会いを書いた「
運命の出会い」という作品です。この話は、殆どがドズルとハマーンの姉であるマレーネを中心に書かれていますが、それは私が描くハマーンがドズルを好きな為、登場させざるを得なかったというのが本音です。

 よく世間では
ハマーンは美形好きだとか言われるのですが、それはあくまでも体裁を繕っているだけで、本当は信念を持って生きている人が大好きなんですよ。(注:私が描くハマーンの事です。北爪さんが描くハマーンに関しては知りませんが...)私がその話を考えていて最初に浮かんだのは、ドズルにハマーンがバラの花束を渡すシーンと、シャアがハマーンに話しかけるシーンでした。前者はハマーンが何故バラの花に固執するのかの理由付けにしてみましたし、後者は「キャンディーキャンディー」の話でキャンディーアルバートが出会うシーンをネタに考えてみた次第です。

 ただ、この話(運命の出会い)は、病み上がりでの執筆で話の練り込みが今一つになっています。もし夏にサークルとして参加できるのでしたら、少し作り直した上で発表したいなぁ...と思ってます。また、表紙は本文をコピーして製本が終わった時間(コミケ前日の夜九時)からは新たに描いてという作業は無理だと判断して、急遽今までの表紙からの流用で仕上げてみました。

 どちらの話も、コミケはおろか、ネット上でも見かけるような話ではありません。でも、私はそんな話が読みたいと思った一人でしたし、そういう作品を誰も書かないのであれば、それはもう私が書くしか無いだろうと...。これは私が描いているハマーンのCGについても言える事なんですけどね。少なくとも私が描く(書く)ハマーンについては不幸な目には絶対に逢わせませんよ。好きなキャラの幸せを私なら実現出来るのですから...。

 それで、この次は私にとっての最後のハマーン小説となるであろう「ZZ」のその後の話を書きたいと思います。もちろん「
ハマーンの幸せ第一主義」なサークルですから、それなりの話になると思いますので、興味のある方はどうか楽しみにしてて下さいませ。それと、万が一サークルが落選した場合は昨年同様作って無料で配る形式を採りますので、本を落とすと言う事はまずありません。(たぶん...ね...)

 では、今年もどうかよろしくお願いします。

2010年1月12日



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