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デジタルカメラと水槽撮影

デジタルカメラの特徴

銀塩カメラ(フィルムカメラ)と較べた場合のデジタルカメラの特徴を書いてみます。
まず、画質ですが、サービスプリント程度のサイズで鑑賞する場合は150万画素あればおおむね問題ない解像力が得られると思います。また、パソコンのモニターで鑑賞する場合も別項で説明するように150万画素あればおおむね不足はないと思います。これを超える高画素機は、拡大して鑑賞する場合に有利になります。
機能面では、「オートフォーカスの性能」「撮影時のタイムラグ」「ファインダー性能」と「電池の保ち」は現時点のデジカメはフィルムカメラに較べて劣っています。この中でオートフォーカス性能について少し詳しく書きますと、現在のほとんどのデジカメはCCDからの画像データを使ったビデオAFという方法をとっていますが、これはコントラストが最も高くなるポイントを見つける方式であるため、一度コントラストのピークを通り過ぎてから引き返さないとフォーカス位置を見つけられません。また、撮影用CCDのデータを使うためにデータ量が膨大なので、データ取り込みや計算にも時間がかかります。このためにオートフォーカスが遅くなっています。
魚を撮影する場合にこのオートフォーカス・レリーズタイムラグの遅さが問題になるように思われますが、フィルムカメラでも魚を写し止めるのは至難の技であり、トータルではいくら失敗しても懐が痛まないデジカメの方が魚撮影に向いてるように思います。
また、デジカメにもオートフォーカスに赤外線を使ってるものがあり、これだと水槽のガラス面にピントが合うことがあるので、要注意です。
あと、フィルムカメラに較べて被写界深度が深いという特徴がありますが、これは別項で触れます。

水槽のデジタル画像

なんらかの方法で水槽のデジタル画像を得る場合、たいていはパソコンモニターで鑑賞することになると思います。
パソコンモニターの画素数を考えると、たとえばSXGAという解像度は横1280dot×縦1024dot=131万dotという画素数になります。ですから、モニタいっぱいに表示するにしても150万画素あれば十分ということになります。
また、パソコンモニターの解像度をdpiで考えると、たとえば17型モニターの表示エリアの横幅は36cm≒14inchくらいですから、1280×1024dot表示させると1280dot÷14inc=90dpiくらいになります。画像のクオリティとしてはこのモニターの解像度がボトルネックとなるため、たとえば葉の細かい有茎草中心の水槽の全景を撮影してもモニター上ではディテールの解像力が不足してしまい、キリっとした画像は得られません。よって、ホームページへのアップを前提とする場合は、低解像度でも見栄えが良くなるように配慮した方が良い結果が得られます。
また、デジタル画像には色の絶対尺度というものが現時点では存在しません。デジカメとプリンターについてはエプソンが提案した色管理規格PIMが定着しつつあり状況は改善されていますが、パソコンについてはいまだに実質的には野放し状態です。このため入力機器の癖・ビデオカードの癖・モニターの癖があわさって、機器が異なると色が全然違うということがあり得ます。特に液晶モニターは要注意で、ノートPCでレタッチした画像をCRTモニターで見ると全然色が違ってたということがよくあります。

デジカメの被写界深度

写真において、ピントの合って見える範囲というものがあります。ほんとはピントはカメラからの距離上で1ポイントにしか合わないのですが、そこから少々ずれていてもボケ度合いが小さいためにピントが合ってるように見えるわけです。この「ピントが合って見える範囲」を「被写界深度」といいます。ピントが合って見える範囲は撮影条件によって広くなったり狭くなったりします。被写界深度が「浅い」ということはピントが合う範囲が狭いということで、少し距離が違ってもボケて見えます。これを利用して背景をぼかしてメインの被写体を浮き立たせたりします。当然逆もあって、被写界深度が「深い」ということはピントが合って見える範囲が広いということで、画面全体をくっきりと描写したいときなどは被写界深度が広くなるように撮影条件をセットします。
さて、被写界深度に影響する撮影条件のひとつに「フォーマットサイズ」があります。フィルムなら1コマのフィルムサイズ・デジカメならCCDのサイズのことです。このフォーマットサイズが小さいほど被写界深度が深くなります。
普通のカメラが使ってる35mmフィルムの画面の対角寸法は約43mmくらいですが、例えば、デジカメの300万画素機のCCDサイズはほとんど1/1.8型ですから対角14mm、200万画素機には1/2.7型というのがありますがこれだと対角9.4mmくらいになり、その分被写界深度が深くなります。
水槽全景を撮影する場合は被写界深度が広い方がピントが合いやすくていいのですが、拡大撮影で背景をぼかしたいときなどに困る場合があります。



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