シャッタースピード・絞り・フィルム感度・フラッシュのガイドナンバー等は、どれも露出に影響する要素なのですが、単位系がバラバラです。 例えばシャッタースピードは単位が「時間」ですし、絞り値を表すFナンバーは「焦点距離÷口径」ですから「寸法比」です。 シャッタースピードを「1/250秒 → 1/500秒 」と変更するのと、絞りを「 F5.6 → F8 」と変更するのは、露出量は同じように変化するのですが、数値そのものからはそうなることはわかりにくいですよね。
これを、同じ尺度で考えられるようにした単位系として「APEX値」というものがあります。あまりメジャーな単位ではなかったのですが、どうもデジカメで撮影した画像の撮影データをAPEX値で記載されている場合があるようで、web上で散見されます。デジカメで撮影した画像の撮影データは「ExifのTag情報」として画像データとともに記録され、Exif情報表示に対応したビューワーソフトを使えば見ることができます。Exifの記録エリアにはAPEX値として記録するエリアと「1/250秒」や「F5.6」などの単位系で記録するエリアと両方が設けられているようですし、アプリケーションソフトによっては後者の記録データを読みとってAPEX値に変換して表示するものもあるようです。いずれにしろ、「APEX値で表現された撮影データ」に触れる機会が増えてるのは事実のようです。そこで、なじみのない「APEX値」の換算表を作ってみました。
| シャッタースピード | 絞り | フィルム感度 | |||
| 秒 | TV | FNo | AV | ISO | SV |
| 1 | 0 | 1 | 0 | 3 | 0 |
| 1/2 | 1 | 1.4 | 1 | 6 | 1 |
| 1/4 | 2 | 2 | 2 | 12 | 2 |
| 1/8 | 3 | 2.8 | 3 | 25 | 3 |
| 1/15 | 4 | 4 | 4 | 50 | 4 |
| 1/30 | 5 | 5.6 | 5 | 100 | 5 |
| 1/60 | 6 | 8 | 6 | 200 | 6 |
| 1/125 | 7 | 11 | 7 | 400 | 7 |
| 1/250 | 8 | 16 | 8 | 800 | 8 |
| 1/500 | 9 | 22 | 9 | 1600 | 9 |
| 1/1000 | 10 | 32 | 10 | 3200 | 10 |
シャッタースピードをAPEX表現したものを「TV」、絞りをAPEX表現したものを「AV」、フィルム感度をAPEX表現したものを「SV」と呼びます。よく「露出を1段アンダーに」とか「1段絞って」などという言い方をしますが、この「1段」は「APEX値で1の差」ということであり、「露出量が2倍(半分)」ということです。これだけ知っておけばいいと思います。
露出量をAPEX表現すれば単位系が統一されますから、たとえば「シャッタースピードと絞り値の足し算」といったことができるようになります。適性露出における被写体の輝度(BV)とTV,AV,SVの関係は以下のようになります。
たとえば、被写体が BV=8 という明るさで、使ってるフィルムが ISO100 であったとき、
となります。よって、シャッタースピード=1/125とすると TV=7 ですから、
となり、AV=6(=F8)で適性露出になることがわかります。
| TV(シャッタースピード) | TV=log2(1/T) |
| AV(絞り) | AV=log2(FNo2) |
| SV(フィルム感度) | SV=log2(0.3×ISO感度) |
例) 1/8秒 = log2(1/(1/8)) = log28 = log223 = 3log22 = 3(Apex)