「水槽撮影に適したカメラ」と書きましたが、全景撮影の場合はほとんどのカメラで問題なく撮影できます。水槽撮影のためにわざわざカメラを買い換えることはありません。 一般に、カメラに投資するよりも水槽のレイアウト技術・センスを磨いた方が良い写真になります(オマエガイウナ)。
でも、別の理由でカメラを買い換える必用が発生した場合、以下の点に留意してカメラを選択すれば少しだけ幸せになれるかもしれません。
全景撮影の場合は問題ないのですが、魚のアップを撮る場合や水草の気泡を綺麗に撮りたい場合にこれが問題になります。
マクロ撮影モードを持つカメラは一般的に最大撮影倍率も大きいのですが、メーカーによってどの程度の倍率を「マクロ撮影」と呼ぶかという基準が異なるので注意が必要です。また、大抵の場合カタログには「撮影倍率」は書かれてなくて、「撮影距離」あるいは「撮影範囲」が書かれています。ズームレンズではズーム位置によって最短撮影距離が異なることが多いのですが、これがわかりにくく表現されたカタログがときどきあります。魚の撮影では水槽の中にカメラを入れるわけにはいきませんので、近寄って撮るにも限度があります。広角端だけ近寄れてもしょうがありません。あくまで「どのくらいの大きさに撮れるか。」という「撮影倍率」が大きいことが大切です
一眼レフカメラの交換レンズに「等倍マクロ」というのがありますが、これは被写体のフィルム上での大きさが実物と等しくなる倍率まで拡大することができるというものです。
良心的なカタログの例

ダメダメなカタログの例(望遠側でどれだけ寄れるのかわからない)
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水槽撮影ではシャッタースピードが遅くなりますから、シャッターが開いている間に被写体が動いてしまい、被写体ブレが発生することが多くなります。フィルターを止めれば水草は止まりますが、それでも魚は泳ぎますし魚が泳ぐと水草も多少動いてしまいます。
被写体ブレを避けるにはシャッタースピードをできるだけ速くすればいいのですが、そのひとつの手段が「明るいレンズを持ったカメラを使うこと」です。
レンズの明るさは開放Fナンバー(開放絞り値)であらわされ、この数値が小さい方が明るくなります。
同様に、ISO感度(撮影)が高い方がシャッタースピードを稼げるのでブレにくくなります。フィルムカメラではISO感度が高いフィルムを選べばいいのですが、デジカメではカメラで決まってしまいますので注意が必要です。
デジカメの感度は画素サイズで決まります(画素数ではありません)。CCDが大きくて画素数が少なければ1画素あたりの面積が広くなり、たくさんの光があたるので感度が高くなります。2004年初頭時点で一般的な、画素数が3M〜4Mでサイズが1/2.7型のCCDを使ったカメラでは、撮影感度の上限が「ISO=200相当」というものがほとんどですが、デジタル一眼レフカメラであるニコンD70だと「ISO=1600」まで可能ですので、単純計算で8倍速いシャッタースピードで撮影することができます。
デジカメの画素数はカタログを見ればわかります。CCDサイズもカタログに載ってることが多いですが、オリンパスのように載せないメーカーもあります。この場合は撮影感度を見ればだいたいCCDサイズがわかります。
コンパクトカメラの場合、アクティブ測距の製品はガラス面にピントが合ってしまうことがあります。アクティブ測距というのは赤外線を投光して反射してきた光を測りますから、被写体以外に反射物があると誤測距してしまうことがあるのです。
パッシブ測距というのは基本的に被写体の模様を使って測るので、模様に影響を与えない透明なガラスなどがあっても誤測距することはありません。(下のカタログの例を参照ください)
デジタルカメラはほぼ例外なくパッシブ測距ですし、フィルムカメラでも一眼レフカメラはパッシブ測距なのですので問題ありません。コンパクトフィルムカメラではアクティブとパッシブの両方があるのですが、大抵はカメラのカタログの仕様一覧表にどちらかが書いてあります。
カタログの例

フラッシュ撮影をすると、大抵の場合ガラス(アクリル)面でフラッシュ光が反射して写真に写り込んでしまいます。ですから水槽を撮影する場合は基本的にはフラッシュをOFFにします。コンパクトカメラでもほとんどの機種はフラッシュをOFFにすることができますので、大抵の場合問題ないです。
フラッシュを使わず水槽の照明のみで撮影する場合、光量が不足気味になりますから、手ブレを防ぐ手段が必要です。魚を追って撮影する場合は無理ですが、そうでない場合はカメラを何か台の上に置いてセルフタイマー撮影すれば手ブレを防止できます。デジカメでは少ないですが、赤外リモコンが付属したカメラならこれを使う方法もあります。一眼レフカメラなどではリモートケーブルが使用できる製品もあります。