Atopophacops? sp.  
 アトポファコプス? sp.
大船渡市日頃市町産
デボン紀中里層

 Toxophacops okanoi が産出する層準からパーツは比較的多産する。
2014.1.20

 2003年4月19日採集。

 同行者は下の露頭で採集を始めたが、私は真っ直ぐ 一段上の露頭に向かった。
以前、三葉虫をゲットした現場だが、到着して露頭の変貌ぶりに驚かされた。
以前掘っていた場所が全く分からないほど露頭が崩落していたのである。

 気を取り直して採集を始めるも、何処を叩いても何も出る気配がない・・
諦めかけたところで、転石に側葉の一部が出ているのを見つけた。
「尻尾か・・」と溜息つきつつ、悪い癖の その場クリーニングを始めると
何と、尻尾と思ったのは胸部で、その上に頭も付いていた。
全長約23mmと、小さいながら完全体だったのだ。

 それも、(恐らくPhacops としていいだろうが) これまで北上から出ているものとは
明らかに違うものだった。頭鞍や複眼の形がまるで違うし、頭鞍にも粒状装飾がない。

 Phacops
でいいの?って気もするが私の見解はここまでが限度だ┗(-_-;)┛
この日は他に、下に戻って尻尾のカケラを一つ二つ得ただけで、今後に課題を
残すこととなった。
2003.9.11

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