Prantlia sp.   
 プラントリア sp.
2006.4.11採集/長さ約10mm
2006.4.11採集/長さ約4mm
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大船渡市日頃市町K沢産
中部シルル系川内統

 プラントリアと云う名は余り馴染みがないが、実は「シルルの草」のオタリオン同様
北上山地では最もポピュラーなプロエタス目の三葉虫である。

中国四川省や雲南省から産出が知られているようだが
国内では横倉山からも産出している。

故小泉氏に頂いた資料により、よく知られたエンクリヌルスの他に
この三葉虫が産出していることを知ったが、それを採集出来るものとは思っていなかった。

 しかし20数年ぶりに産地を訪れた際、偶然見つけた泥岩層から
明らかにエンクリヌルスとは異なる尾部を採集、これが件のプラントリアと思われた。
そして2006年4月11日、2年ぶりの再訪で頭部を採集出来、
復元図と特徴が一致することからプラントリアであることを確信するに至ったのである。

なお、つくば大のM氏は本種の完全体を採集している。

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