|
羅臼側にも流氷が接岸した。前日までは海面をほとんど覆っていたようだが、夜 強烈な風が吹いてだいぶ押し戻されていて残念だった。それでもここ数年では私の見た中で最も氷が多い。
ひかりごけの洞窟付近からワシのねぐらとして知られるルサ川の河口あたりまでは海岸に比較的多く残っていて、氷上にオオワシやオジロワシが何羽も認められた。
熊ノ湯で一緒になったおっちゃんが、「今だら土方シゴトがイッペェあるぞ。」と言っていた。そういえば沿岸部の道路はやたら工事やら調査が行われていた。20人の犠牲者を出した豊浜トンネルの崩壊以来、羅臼でも危険個所が見つかり補修が行われてきた。しかし、やり過ぎではないのか?沿線の山は木々がことごとく伐られ、ワシ達の留まる枝もなくなりつつある。秘境と言われた知床さえも人間はコンクリートで固めずにはいられないようだ。
|