北上巡検2002 【3.22〜25】 | 当時は帯広在住でした。 |
今回の巡検で採集した標本の一部です。〈画像をクリックすると拡大します。戻るときはプラウザで・・〉
今回も、荒木氏、七田氏に お世話になりました。御礼申し上げますm(_"_)m
3.22東山町 | 同行:七田清氏他 |
三個の尾部を採集。(帰帯後、トリミング中に完全体に近い標本を発見(  ̄ー ̄
) ニヤリ.) 続いて別の産地に移って採集を始めるが、ここでは前回同様 この日もボーズ┗(-_-;)┛ |
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3.23大船渡市 | 同行:七田清氏他 |
長安寺。意味のない工事で削られた露頭の状態を確認する(T-T) ズリ捨て場から数個の三葉虫、頭・尾部の破片を採集。同行者は川の中の転石から正体不明の頭部化石を採集した。 場所を移し、懸念だった新しい林道の露頭を観察、同行者は割り跡にポイントを絞って採集を始める。 私はH博士の、いわゆる49bedからの位置関係を確認した後、同行者の直上の露頭から幾つかの標本を得る。 時代はデボン紀中里統と思われる。この付近からアカントフイジが出ているはずだが見つけられず残念(-_-x |
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3.24気仙沼市 25 同上 |
同行:荒木英夫氏 |
谷口氏が採集したPseudophillipsia sp.nov.の産地と思われる場所で、頭鞍に粒状突起が見られる三葉虫を 採集する。バラバラになりかけた状態で産出し、両自由頬と胸部の一部を欠く。粒状突起があること以外の 特徴はPseudophillipsia spatulifera に酷似するが、これは某氏が別の産地で採集したPseudophillipsia azzouziと 比較されている三葉虫と同一のものと思われる。 続いて、胸節の一部が付随する小さな尾部を得た。その時点では気づかなかったが、その母岩には 体を丸めた小さな三葉虫の完全体もくっついていた。尾部側の雌型は飛び、雄型はかなり破損した状態で 頭部の雌型に張り付いていた。針で突付いて取り出すと、頭鞍と尾部の中軸だけが残っていた。 これだけを見ると、P. spatulifera と区別するのは困難と思われたが、雌型から型を取ってみると谷口標本と酷似する 特徴が見て取れた。恐らく同一種だろう。 気仙沼のペルム系からは稀にP. spatuliferaとは異なると思われる小型のPseudophillipsia が採集されてる。 それは尾部や、頭部の破片だけであったに過ぎないが、谷口標本は、それらの正体に迫るものではないだろうか? 翌日、荒木氏と共に同産地周辺を巡検する。前日の産地の下で、興味深い露頭を見つけ、P. spatuliferaの尾部を採集。 前日の産地で三匹目のどじょうのゲットを目論むが、惨敗(/・_・\) |
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体調を崩していた前回の巡検とは異なり、今回は多少体重は増えていたものの(爆)気力・体力ともに充実していて それなり好結果を得ることが出来た。大船渡では更なる新産地を期待できるし、気仙沼のペルム系も底知れない。 「キタカミ恐るべし!」を痛感した巡検だった。 (2002.4.4) |
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