When Marnie Was There (邦題:思い出のマーニー)

When Marnie Was There

When Marnie Was There
Joan G. Robinson (著)

《 あらすじ 》
周りと自分との間に壁を感じ、心を開こうとしない少女 Anna は、療養のためひと夏を過ごすことになった海辺の田舎町で、不思議な少女 Marnie と出会う。 夢か現実かはっきりしないような時を過ごす中で、お互いのことを語り合い、親友となっていく二人・・・。

読みやすさレベル: 5.5  SSSの書評システムより)

海辺の片田舎で出会った少女 Marnie との友情やミステリアスな体験などを通しての、主人公 Anna の心の成長を描いた、1967年出版のイギリス児童文学。
本場イギリスの Amazon でもそれほど多くのレビューはついていないものの、評価自体は非常に高いようです。隠れた名作といったところなのでしょうか。

スタジオジブリのアニメ『思い出のマーニー』をきっかけに原作であるこの本のことを知り、内容に関する予備知識ほぼゼロ、レビューなども一切見ずに読んでみました。
ハートウォーミングな児童書だろうと勝手に予測してたのですが、Anna と Marnie との出会いからしばらくは、「ひょっとして、これってホラー?」という疑惑が頭をかすめること幾たびか・・・。(汗)
結果、ミステリー&神秘的要素の入った、切なさと愛情にあふれる作品だったということで C= (-。- ) ホッ。 読み終えてから改めて登場人物たちの思いを辿ってみると、いろいろと感慨深くなってしまいます。

幾つか疑問に思えるような展開もあったものの、読了後の感想としてはおすすめできる良い物語だと思います。 英文の難易度は児童書ということでそれほど難しくありません。イギリスの英語表現や馴染みのない名詞に多少とまどうかも知れませんが、流れで大体のイメージはつかめるでしょう。
ちなみに、作中の頻出単語 staithe は、船の荷の積み下ろしをする”波止場、埠頭”(イングランド北部や東部の古い言葉)のことで、 sea lavender は、このような植物だそうです。

ジブリアニメ版
ジブリのアニメでは設定を日本に変えてしまっていますが、必要だったのでしょうか?
いろいろと無理も出てくると思うし、良い作品のせっかくの映像化なのだから、舞台となるイギリス・ノーフォークをそのまましっかりと描いてくれればよかったのにと、その点がちょっと残念です。

関連書籍

思い出のマーニー When Marnie Was There (講談社英語文庫)
: 講談社から出版されている英語文庫版。 巻末に語句の注釈がついてます。

   ← 翻訳版『思い出のマーニー』(岩波少年文庫)

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