英語の多読に♪ おすすめ洋書のレベル別セレクション

英語の本を易しいものからとにかくたくさん読むことで英語感覚を養成する「洋書の多読」は、特に読書好きの人にとって、楽しく英語を学べるとてもおすすめの学習法のひとつ。
ここでは、読んで内容の良かった洋書小説から、易しい初級〜中級者向けで「この本はおすすめ!」というものを、簡単なあらすじや感想を添えてレベル別にまとめています。本の好みは人それぞれですので万人にお薦めとはいきませんが参考程度にでもご覧ください。

ジャンルは出来るだけ幅広くなるようにしました。すべて実際に読んで、面白かった、心に残った、内容が良かったと思う作品です。
紹介欄の”ページ数”は代表的な書籍版でのページ数、”読み易さレベル”は『SSS多読学習法』の洋書の読み易さを表した目安のひとつです。(個人の好みや傾向により感じ方は異なります。)


初心〜入門部門

ネイティブスピーカーの幼い子どもが読む力を養うための短く易しい本たち。基本どれも「ほっこり感、ほんわり感」を楽しむもので、多読初心者の絵本の次のステップ、幼児から小学校の英語教育素材などにお薦めです。
ほぼ絵本レベルの内容なので、小説としての面白さを求めるのならもう一つ二つ上の段階から進めるほうが良いかもしれませんが、英語の難易度を侮ってはいけません。学校の勉強だけでは馴染みのない単語も普通に出てきます。

Mouse Tales

Arnold Lobel(著)
ページ数 64 : 読み易さLV 1.4

不思議な話やユーモラスな話など、7匹の子ネズミたちを寝かしつけるために、お父さんネズミが話してくれる7つのショートストーリーの詰め合わせです。

Frog and Toad Are Friends

Arnold Lobel(著)
ページ数 64 : 読み易さLV 1.5

仲の良い友人同士の Frog(カエル)と Toad(ガマガエル)のほのぼのエピソードを描いた人気シリーズ。いろいろな生き物が出てきます。邦題『ふたりはともだち』

Nate the Great

Marjorie Weinman Sharmat(著)
ページ数 84: 読み易さLV 1.4

自称名探偵の9歳の男の子 Nate が、子どもたちの間で起こる事件を解決していく人気シリーズ。ちっちゃくてもハードボイルドなところが面白い。


初級部門

ネイティブスピーカーの小学校低学年くらい向け児童書のおすすめです。まだまだストーリー的にはたわいないものですが、難易度に関しては”初級部門”と言いつつも学習者にはすでに意外と手強いレベル。英検でいうと準2級程度の英語力がないと、慣れるまではなかなか大変かもしれません。

In Aunt Lucy's Kitchen (Cobble Street Cousins #1)

Cynthia Rylant(著) ページ数 64 : 読み易さLV 2.3

おばさんの家で暮らす従姉妹同士の3人の女の子たちのほのぼのわくわくとした日常を描いたシリーズ。表紙イラストの雰囲気が表すように優しさ愛らしさに溢れたお話です。

Kidnapped at Birth? (Marvin Redpost #1)

Louis Sachar(著)
ページ数 96 : 読み易さLV 2.5

Holes が有名な人気児童書作家 Louis Sachar による低年齢層向けの、気軽にくすりと笑えるシリーズ。小学生の男の子 Marvin のユーモア溢れるほのぼの日常が易しい英語で描かれています。

The Absent Author (A to Z Mysteries #1)

Ron Roy(著)
ページ数 96 : 読み易さLV 3.5

洋書ミステリーの入門におすすめな子ども向け推理小説の定番シリーズ。 小学生3人組の少年探偵団的なお話で、タイトルに入っているアルファベット順に26冊のシリーズになっています。

My Father's Dragon

Ruth Stiles Gannett(著)
ページ数 76 : 読み易さLV 3.4

動物たちに捕まっている赤ちゃんドラゴンを助け出すため冒険へと出る少年 Elmer を描いたメルヘンファンタジー。 日本では『エルマーのぼうけん』として知られています。1951年出版なので、内容に比べると英語が少し難しいかも。

Judy Moody

Megan McDonald(著)
ページ数 160 : 読み易さLV 3.5

ちょっとおませな小学生の女の子 Judy の日常を描く児童書の人気シリーズ。内容もそうですが、装丁も可愛くておしゃれを。字や行間も大きく読みやすい作りになっています。


初級〜中級部門

ネイティブスピーカーの小学生で高学年くらい向けの児童書。初級部門に比べると一冊あたりの総語数が随分と増え、内容面でも少し読み応えが出てきています。後半は英検2級以上からといったところでしょうか。

Five on a Treasure Island (The Famous Five #1)

Enid Blyton(著)
ページ数 192 : 読み易さLV 4.4

夏休みの子供たちの探検冒険物語。1942年から読み継がれているイギリスのベストセラー Famous Five の第1巻です。 無人島に廃墟のお城、難破船、宝の地図、隠された金塊と、これぞ冒険小説という要素がどんどん出てきて、子供向けの筋書きながらだれることなく楽しめます。

There's a Boy in the Girls' Bathroom

Louis Sachar(著)
ページ数 208 : 読み易さLV 4.4

タイトルはユーモラスですが中身は心に残る感動作。クラスで問題児扱いされている男の子 Bradley の、スクールカウンセラーとのふれあいによる成長を描いた、大人も良質な読書を楽しめる児童書です。
「感動、泣ける」易しい洋書のおすすめ選 ⇒

The Forests of Silence (Deltora Quest #1)

Emily Rodda(著)
ページ数 144 : 読み易さLV 5.5

日本でアニメ化もされた子供向けの大人気冒険ファンタジー『デルトラクエスト』シリーズの原書。第8巻まででひとつの物語になっていて、テンポ良く進む冒険と謎解きを楽しめます。著者はオーストラリアの作家さん。
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The Witches

Roald Dahl(著)
ページ数 224 : 読み易さLV 6.0

『チャーリーとチョコレート工場の秘密』で有名な人気作家 Roald Dahl の代表作のひとつ。「この世界には人間に交じってたくさんの恐ろしい”魔女”がいるんだよ。」荒唐無稽だけどハラハラドキドキな冒険ホラー(?)児童書です。
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From the Mixed-up Files of Mrs. Basil E. Frankweiler

E.L. Konigsburg(著)
ページ数 160 : 読み易さLV 6.2

家出先はメトロポリタン美術館。日常から抜け出すため弟をつれて家出した12歳の女の子 Claudia の美術館での冒険生活にミステリー要素も絡めた1968年のニューベリー賞受賞作。時代によって色褪せることのない作品です。

Diary Of A Wimpy Kid

Jeff Kinney(著)
ページ数 224 : 読み易さLV 4.2

邦題『グレッグのダメ日記』。主人公の少年 Greg のつける絵日記の形をとって、アメリカの子供たち(ダメダメな男の子)の日常をユーモアを込めて描いた大人気の児童書。大人の視点から読んでも面白いので十分楽しめます。
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So B. It

Sarah Weeks(著)
ページ数 268 : 読み易さLV 4.5 - 5.5

家族のように世話をしてくれるお隣のおばさんに支えられながら、知的障害を持つママと暮らす12歳の少女 Heidi は、ある古い写真をきっかけとして自分のルーツを知るため一人ニューヨークへ向かうことに。ハートブレイキングだけど前向きで、心をあたたかくしてくれる作品。泣けます。


中級部門

ネイティブスピーカーの小学校高学年から中学生あたりを対象とした児童書のお薦めです。読むにあたって、出来ればボキャブラリー面で英検準1級くらい欲しいところ。このあたりの作品になれば大人が読んでも十分に楽しめると思います。

Dustbin Baby

Jacqueline Wilson (著)
ページ数 160 : 読み易さLV 5.5

生まれたばかりでゴミ箱に捨てられ、里親の元を転々として育ってきた14歳の少女 April 。生みの母の手掛かりを求める彼女の現在に過去を重ねて綴られてゆく物語は厳しくもとても感動的で涙を誘います。イギリスの人気作家 Jacqueline Wilson の名作のひとつ。

Sammy Keyes and the Hotel Thief

Wendelin Van Draanen(著)
ページ数 192 : 読み易さLV 5.5

高齢者専用住宅の祖母のもとで暮す中学生の女の子 Sammy が主人公の人気シリーズ。そこに住んでいることを周囲に知られてはいけない生活を送る Sammy の好奇心と快活さが溢れる日常&冒険推理を描いた面白い作品です。

Kira-Kira

Cynthia Kadohata(著)
ページ数 272 : 読み易さLV 5.5

1960年代のアメリカ南部で苦難を乗り越える日系人家族の絆を、幼い Katie の視点で語ることにより瑞々しく描いた感動的で清涼感のあるニューベリー賞受賞作。「Kira-Kira」というタイトルの言葉が印象的に使われています。

The Giver

Lois Lowry(著)
ページ数 240 : 読み易さLV 6

秩序と規則によって管理された「平和で完璧な社会」で”記憶を受け継ぐ者”として選ばれた少年 Jonas の物語を描く、数々の賞を獲得した近未来SF児童文学。テーマは重いものの英文は読みやすく、展開の上手さで読者を惹き付けます。

Holes

Louis Sachar(著)
ページ数 252 : 読み易さLV 6.4

少年 Stanley が送られた矯正施設では毎日少年たちが地面に”穴”を掘らされていた・・・。多読での定番の一冊とも言うべきベストセラー児童書。最初は状況を飲み込み辛いかもしれませんが、終盤での伏線の収拾は爽快感すら伴います。
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Walk Two Moons

Sharon Creech(著)
ページ数 288 : 読み易さLV 5.5

家出した母親の足取りを祖父母に連れられ辿る13歳の女の子 Sal の旅を描いた感動作。Sal の親友 Phoebe にまつわる事件の話などが交錯するので展開を掴みづらいかも知れません。でも、投げずに読んでいけば終盤は引き込まれるはずです。

Ella Enchanted

Gail Carson Levine(著)
ページ数 243 : 読み易さLV 6

”従順”の魔法のせいで命令されればどんなことにも従わなくてはならない少女 Ella の試練と冒険とロマンスを描く、シンデレラをモチーフにしたお伽噺ファンタジー。ハラハラドキドキの展開が続いて、最後まで読者を飽きさせません。
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中上級部門

長編の児童書やティーンズ向けの小説。
このレベルを普通に読むことが出来るようになっていれば、様々な物語の世界に浸りながらリーディング力を強化できるので、多読での英語の勉強がとても楽しいものになるでしょう。さらに世界の広がる一般レベルの小説へ手を伸ばし始めても大丈夫。

When Marnie Was There

Joan G Robinson(著)
ページ数 288 : 読み易さLV 5.5

スタジオジブリのアニメ『思い出のマーニー』の原作原書。海辺の片田舎で出会った少女 Marnie との友情やミステリアスな体験などを通しての主人公 Anna の心の成長を描いた、切なさと愛情溢れる良作イギリス児童文学です。1967年出版。
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The Girl Who Drank the Moon

Kelly Barnhill(著)
ページ数 400 : 読み易さLV 6.5

生贄として差し出され、魔女に育てられた女の子 Luna を中心に、魔法、愛情、冒険、悲しみを織り込んで綴られるニューベリー賞受賞の美しい児童書ファンタジー。雰囲気をとてもよく表している表紙イラストも印象的で秀逸です。
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Harry Potter and the Philosopher's Stone

J. K. Rowling(著)
ページ数 336 : 読み易さLV 8 - 9

ご存知『ハリー・ポッター』の原書です。魔法世界の寮生活と冒険と謎解きドキドキワクワクな面白さは文句なし。でも、英語の難易度は低くないので、甘く見て挑むと返り討ちにあってしまいがちです。ご注意ください。全巻読了する頃には長編洋書に対する免疫もしっかりついていることでしょう。

Howl's Moving Castle

Diana Wynne Jones(著)
ページ数 448 : 読み易さLV 7.6

魔女の呪いでおばあさんにされた女の子ソフィーは、ひょんなことから魔法使いハウルの住む動く城に住み込むことに…。ジブリアニメ『ハウルの動く城』の原作となったイギリスの秀作ファンタジーです。伏線も綺麗にまとめられていて読後感すっきり。
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The Neverending Story

Michael Ende(著)
ページ数 528 : 読み易さLV 8

児童文学作家ミヒャエル・エンデの世界的な名作ファンタジー(原書はドイツ語)。懐かしの名作映画『ネバーエンディング・ストーリー』の原作ですが、映画は前半部分だけを切り取ったもの。奥深くまで知りたければ原作を手にとって見てください。
The Neverending Story をもっと詳しく ⇒

The Princess Diaries

Meg Cabot(著)
ページ数 256 : 読み易さLV 6.5

ごく普通の女の子だと思っていのに、とある国の王女様だった主人公 Mia の生活や恋を描いたティーンズ向け小説のベストセラー。全編 Mia 自身が綴る日記形式で書かれていて、教科書英語とは違った若者言葉(出版当時の)に浸れます。

* このリストは別館サイトの初級向けおすすめ洋書紹介ページで紹介している本を中心に、『おさんぽ英語』用に新たなタイトルを加えて再編したものです。一般向けペーパーバックなど、さらに上級者向けの本をお探しの方は『洋書ペーパーバックのおすすめ小説ページ』をご覧ください。


古典の名作児童文学を原書で

このリストではあえて入れていませんが、『Little Lord Fauntleroy(小公子)』や『A Little Princess(小公女)』、『Little Women(若草物語)』、『Anne of Green Gables(赤毛のアン)』といった日本でも有名な古典の名作たちも勿論おすすめ。古典といっても大抵は易しく読みやすい英文で書かれています。
ただ、ある程度昔の作品を読むにあたっての注意点として、日本の小説でも古い作品にはその時代を表す物事や、もはや使われない当時の言葉遣いが多く見られるのと同じように、書かれた時代が古い洋書では今では使われない昔の表現、単語が含まれていることを認識しておく必要があるでしょう。
どれが廃れた言葉なのかの判断は相当難しいところですが、時代錯誤な言葉の可能性があるということを意識しておくだけでも十分かと思います。

無料で『赤毛のアン』の原書を読む、朗読を聴く ⇒
『小公子』『小公女』『秘密の花園』の原書を読む、朗読を聴く ⇒


ライトノベルの英語版

ライトノベルというのは、若者向けに軽い文体で書かれた日本独自の小説分類のひとつ。
手軽さもあって非常に多くのタイトルが出版されていますが、そのライトノベルも近年英語翻訳版が販売されていて、『Sword Art Online(ソードアート・オンライン)』『Spice and Wolf(狼と香辛料)』『Is It Wrong to Try to Pick Up Girls in a Dungeon?(ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか)』『Overlord(オーバーロード)』といった人気作品などは海外の人たちからもかなりの高評価を受けています。
翻訳書ではありますが、もともとの文章がセリフ中心でわかりやすいものが多いため、英文になっても読みやすく、ライトノベルが好きな人には馴染み深い内容の英語多読素材としてお薦めです。

ご参考までにアメリカ Amazon.com の Light Novels カテゴリーページへのリンクも掲載しておきます。どのような作品が人気なのか、評価はどうなのかといった情報を収集すること自体が勉強になるのでよかったら覗いてみてください。One Piece などのマンガも混じっちゃってますが・・・。
Link Amazon.com: Light Novels: Books


洋書多読に Kindle Paperwhite

「本を読むならやっぱり紙じゃないと。」そう思ってました。
そう思いつつ興味本位で、当時、紙の本のような感覚で読めると売り出し中だった Amazonの電子書籍リーダー Kindle Paperwhite を使ってみたら、そこからは読む洋書のほとんどが電子書籍版に。もう5年以上前の話です。

今でも「紙の本が良い。」という気持ちに変わりはないのですが、英語学習も兼ねた洋書読書となると電子版がいろいろと便利すぎてペーパーバックは太刀打ちできないんですよね。それなのに紙の本とかわらず目に優しいところが嬉しい。

Kindle Paperwhite のおすすめポイント

ざっと Paperwhite の良い点を挙げてみると、

・わからない単語の意味をワンタッチで調べられる。
慣れすぎると、紙の本を読んでいて知らない単語が出てきたときに、その部分を指で押してしまったりも・・・( ̄∇ ̄;)
何種類かの英英辞典を入れて使用するのを推奨。調べた単語は勝手に単語帳に登録され、あとでチェックできる学習者向けの単語帳機能もついています。

・タイトルが豊富で品切れがない。価格も比較的安い。
電子書籍版の値段は変動しやすく、大幅に値下がりすることもあります。ヘビーユーザーなら「Kindle Unlimited 読み放題」を利用してお得に読書三昧の日々を送ることも可能。

・文字サイズを変更できる。
一般ペーパーバックなどでは小さな文字で英文がぎゅうぎゅうに詰まっていて、目が疲れてしまいがちです。電子版なら文字サイズを自由に変更して自分の読みやすい大きさに設定できます。これは地味ながら大きな強み。

・端末に保存している全書籍から英単語を検索することが出来る。
現在は Kindle Paperwhite系の限定機能。普通に小説を読む分にはほとんど意味がないでしょうけれど、英語学習の面から個人的にはありがたい機能だったりします。

・・・などなど、洋書の多読にはまさにうってつけ。
これからたくさん読んでいきたいという方には、断然、電子書籍リーダーの利用をおすすめします。

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