★その五:長持ちさせる

いつも、庭などをきれいな花や緑でいっぱいにしておこうとすると、常にいい状態の植物を植えておかなければなりません。
しかし、植物園やプロのガーデナーならともかく、ふつうの家で途切れることなく植物をローテーションしようとすると、それはそれはたいへんな労力とお金が必要です。
ここでは、植物を少しでも長く、いい状態にしておくためのワザをいくつか紹介していきます。

1:花がら摘み
これは、長持ちさせるための基本ワザです。
花は、なんのために咲くのでしょう?
花にしてみれば、人間に見せるために咲いているのではありませんね。
タネを作り(結実)、子孫を残すために咲いているのです。美しい色・形や香りは、受粉を手助けする虫をおびきよせるためなのです。だから、タネができてしまうと、もう花を咲かせなくてもいいわけですから、その後の花つきが悪くなります。
※園芸品種として改良されたものの中には、花つきをよくするために結実させないようにしているものや、花の形を良くするために、雄しべや雌しべをなくしたり、機能しないようにしているものもあります。
花がら摘みは、なるべくこまめに行うようにすると、見た目にもきれいで病気の予防にもなります。
しおれてしまった花は、花びらだけでなく基部(結実する場所)ごと摘みとります。このとき、引きちぎると茎が折れたりするのでハサミで切り取るか、やわらかい茎のものは爪で切るように摘み取ります。
ハサミは清潔なものを使わないと、切り口から病気になったりすることもあります。
・花柄の根元から摘むもの A
茎から葉のない花柄が長く伸びて、その先に花をつけるもの
パンジー・コスモスなどほとんどの花

・花柄の根元から摘むもの B
花柄の先にいくつかの小花が集まって咲くものは、花柄ごとにまとめて摘みます。
アジサイ・プリムラなど

・花の基部をまわして摘むもの
花柄がなく、葉の先に直接花をつけるもの
デンマークカクタス・クジャクサボテンなど

・花首から切り取るもの
花後に球根を太らせるものは、光合成する緑の部分が少しでも多く残っていたほうがよいので、茎は残してハサミで切り取ります。
チューリップ・スイセン・アマリリスなど

2:切り戻し
花がら摘みをしていても、1つの茎に新しくつぼみがつく数には限界があります。
そこで、切り戻しという作業を行います。
花・つぼみの少なくなった茎ごと切ってしまい、新しく花芽を持った茎が生えてくるようにします。
ただし、この方法は、どんな植物にでもできるというわけではありません。
切り戻しができるかどうかは、タネ袋や苗ラベルに書いてあることが多いです。
切り戻しが効果的な植物の1つに、ペチュニア系の花苗があります。
この花は、長期にわたって咲かせていると、株元に花が少なくなり、間延びした感じになります。 そこで、思いきって茎を3分の1ほどに切り戻すと、新しい茎が伸びてきて、また多くの花をつけるようになってきます。
切り戻しの時期や切る場所などは、植物によって異なりますので、調べてみてください。

2:病害虫の予防・駆除
病害虫は、とにかく早めに処置するのが、植物を長持ちさせるコツです。
早めに見つけるには、めんどうでも普段から植物をよく観察するしかありません。
いつもと変わったところがあったり、他に原因がないのに状態が悪くなったりしたら、病害虫の可能性があります。
葉の裏・株元の土、鉢の裏側など、ふだん見落としがちなところもよくチェックしてみて下さい。
病害虫による具体的な症状は、残念ながらここで書ききれません。
他の株に、広げないためにも、園芸書やHPで調べて適切な処置をとりましょう。
どうしても、わからない場合、当HPのBBSにカキコミしてみてください。お役に立てるかもしれません。

3:過湿・乾燥に注意する
昔から「水やり3年」と言われるように、植物にとっていつも最適に水をやるのはむずかしいと思われます。
しかし、ポイントさえ押さえておけば、たいていの植物に適切に水やりすることができ、長持ちさせられます。
まず、その植物が水分を好むか、好まないかを知っておくことが大切です。種類によっては乾燥ぎみに管理するとか、常に水が必要など、全く性質が異なります。しかし、たいていの植物は、やや乾燥ぎみに管理するほうが丈夫に育つようです。常に土がじっとりと湿った状態だと、土の中に空気がなくなり根が腐ってきたりすることがあります。
植物の水分が不足してくると、先の方からしおれてきます。このしおれる直前が水やりの最適期です。この時、土の表面は乾いていることが多いです。土の表面が乾き、土を押さえてみて指先にも水分がつかなかったら水やりしましょう。気温・天候・鉢の状態などによっても、水やりの頻度は大きく変わります。自分の栽培している植物をよく観察していると、少しずつ、植物が水を欲しがっている時期がわかるようになってきます。
鉢植えの場合、プラ鉢は乾燥しにくく、素焼き・駄温・テラコッタ・ヤシマットなどの鉢は乾燥しやすいです。
あと、夏・冬の水やりは特に注意が必要です。夏の陽射しをうけて、日中、植物はぐったりとしおれてきます。しかし、あわてて水をやるとかえって植物を枯らしてしまうことがあります。陽射しで土が熱せられているときに水をやると、土にしみこんだ水がすぐにお湯にかわり、根が蒸れたり茹でたようになってしまいます。夏の植物は、ぐったりしていても暑さには強いものがほとんどなので、夕方、日が暮れるまでまってから水やりしたほうがいいと思います。同じように、朝の水やりは、なるべく涼しいうちに行うのがよいでしょう。反対に、冬の水やりは土温が低い朝や、これから低くなる夕方に行うと凍結してしまい根が傷みます。日中、気温が上がってからのほうがよいでしょう。

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