| ★その壱:つくる ガーデニングに絶対に必要なもの、それは苗です。しかし、たくさん花や野菜を植えようとすればするほど、それだけ苗代がかかります。 そこで、ふぁーじいちおしのおすすめは「タネマキ」です。タネマキして自分で苗を作ると、うまくいけば1袋100〜500円くらいで、充分過ぎるほどの苗ができます。 また、タネで購入すれば、変わった品種や色のものを手に入れることができます。ふぁーじは、近くの店で買ってきた花は、ご近所と似たようなものになっておもしろくないので、レアもの?や新品種をタネから育てることが多いです。これで、ご近所の注目の的になることは、間違いなし! といいことずくめなのですが、いざタネマキするとなると、これが結構難しい! でも、コツさえつかめれば、あなたもタネマキ名人になれるかも?(^^) |
| 1:タネを手に入れる タネは、絵袋入りのものを買うことが多いと思いますが、その際、店頭で直射日光が当たるような場所にあるものは避けましょう。また、秋まきタネは、夏の暑い時期から出回りますが、なるべく店に入荷後すぐに購入し、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう(夏以外も、入れておいてOK!)。暑い場所に、長く置いておくのはよくありません。 めずらしい品種・色などのタネは、種苗会社の通販で手に入ります(リンク集参照)。タネは、種苗会社で保存されている状態がいちばんいいので、タネマキ時期の少し前に注文するのがいいと思います(ただし、あんまり直前だと、注文が混んで発送が遅れることも...)。人気の新品種やレアものは、結構、早くに売りきれになるので、ふぁーじはカタログ入手後すぐに、まずレアものなどの注文をし、タネマキ時期の少し前に2回目の注文をしています。 |
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2:タネマキの時期 これは、住んでる地域やその年の気候によって異なるので、いつがベスト!とは、言えません。 でも、まずはタネの袋の裏側を見てみましょう(袋の中に、説明書きが入ってることも...)。発芽適温や、おおよその蒔き時の目安が書いてあると思います。 ふぁーじの、おおよその目安は以下の通り。ただし、その年の気候によって2週間くらいずらしたりすることもあります。
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3:タネマキのための準備 みなさんは、タネを蒔く時、どうしていますか? ほとんどの人が、プランターや鉢に市販の「花の土」などを入れて「じかまき」しているかと思います。 でも、この蒔き方、わりと失敗することが多いのです。 小学校の授業なんかで蒔く、アサガオ・ヒマワリ・ホウセンカ・オシロイバナなどの、比較的大きなタネはこの方法で充分です。他に、スイートピー・ジニア(ヒャクニチソウ)や、野菜ではキューリ・カボチャ・オクラなども、じかまきでOK。(葉物野菜も、ほとんどが、じかまきします。) しかし、ほとんどの花のタネがあてはまるような小さめのタネは、じかまきでは、発芽しにくいか、うまく発芽してもその後の間引きがうまくいかず、成長が悪かったりすることがあります。 「根が痛みやすかったり、直根性(太めの根がゴボウのようにす〜っと伸びて、分岐も少ないもの)で、移植をいやがるものは、じかまきがよい」、とタネ袋に書いてありますが、この場合も、できるならポリポットでまいて、発芽してから根のまわりの土(「根鉢(ねばち)」といいます)をくずさないように、移植するほうが成功しやすいと思います。 ・セルトレイの準備 ふぁーじおすすめの方法は、タネマキ用のセルトレイを使い、苗まで育ててから定植することです。本当なら、資材などはなるべく購入しないで節約すべきところなのですが、こればかりは、タネマキを成功させるために、絶対ゆずれません! セルトレイとは、マス目状に、植え穴がつながったプラスチック製のトレイです。プラグトレイと呼ばれることもあります。植え穴の大きさにより、いくつか種類のあるものもあります。(バーゲンガーデン、キャネロンビーポット、ワンウェイセルトレイなどの、商品名で売られています。また、紙製で穴が6角形になった使い捨てのものもあります。) 気になるお値段ですが、これがピンキリで、高いものは植え穴が72穴で1500円くらいするし、安いものでは36穴特価!35円ってのもあります。ですが、高いものは、アンダートレイや1回分の専用土が付いていて比較的長持ちだし、安いものは薄くて使い捨てに近かったりします。うまく、自分に合ったものを見つけてください。 ピートモスなどを固めて作ったジフィーポットやジフィーセブン、タネマキの定番に使われるゴールデンピートバンなどは、大変いいのですが、やはりお値段が張ります...。 少ししかタネを蒔かないので、セルトレイを買うのはちょっと・・・と思われる場合は「節約の掟その参:代用する」に、セルトレイの代用品として使えるものを載せています。 セルトレイと圧縮パームピート
・土の準備 次に必要なのは、タネマキ用の土。 苗を植える土では、あまり成績がよくありません。いいタネマキ土は、肥料分がほとんどなくて、粒子が細かく均一、保水性・通気性のいいもの、ほぼ無菌のもの...と、やたら条件が厳し〜い。市販のタネマキ専用土を使えば簡単なのですが、これがまた高い! さて、ここで、けちんぼふぁーじなら、どうするでしょう? これは、企業秘密?なので人にはあんまし教えたくなかったのですが、ここで大公開! ふぁーじ流タネマキでは、圧縮パームピートという土を使います。レンガサイズで、水を注げばプランター1個分の土に早変わり〜、ってやつ、見た事ありませんか。特売などでは、1コ100〜150円であります。100円ショップで見かけることもあります。 これが意外と、いいタネマキ土の条件を、ほとんど満たしているのです。 ただし、メーカーやロットによって、まだまだ品質に差があるのが難点。良いものは、水を注いで数分でぱらぱらにほぐれますが、中には丸一日おいても、塊のままというハズレのものもあります。店頭で並んでいるときにも、わずかな空気中の水分を吸収して、少し膨らみ気味のものを買うと、ハズレが少ない気がします。(^^ゞ
水で戻した圧縮パームピート タネマキ用土における発芽比較 充分に水で戻したこの土を、セルトレイに詰めていきます。軽く詰めるのではなく、少しおさえ気味にして、ふちすれすれまでしっかり詰めます。その後、表面を平らにならしておきます。専用アンダートレイがあれば、セルの底がわずかにつくぐらいに水を張っておきます。ない場合は、アンダートレイの代わりになるような容器・トレイを探して用いた方がタネマキ後の管理が楽です。ふぁーじは、持ちかえり寿司の大きめの容器や、発泡スチロールのトロ箱なども利用しています。これも、同じようにセルの底より少し上くらいまで水を張っておきましょう。 ※発芽までに日数がかかるものをタネマキする場合は、「トップジン」や「ベンレート」などの総合殺菌剤を噴霧か潅注しておくと、表面に苔が生えたり立ち枯れ病などを、ある程度防ぐことが出来ます。 ・ラベルの準備 ラベルに名前を書く時は、水で消えないように油性ペンを使いましょう。 最近のタネ袋には、ラベルが入っているものも多いですが、ない場合には、冷凍食品の入っていたトレイを切るとか、牛乳パックを切って使うといいでしょう。荷造りに用いられる幅広の硬いプラスチック紐も重宝します。牛乳パックは、耐水性がありますが、何日かたつとふよふよになってきます。でも、苗が大きくなってくるまでの、しばらくの間しか使わないのなら大丈夫です。発泡スチロールトレイは、油性ペンで、溶けるので使えません。 これで、タネマキの準備はめでたく完了!です。 荷造り用プラスチック紐と作ったラベル
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| 4:いよいよ、タネマキ タネマキの準備が整ったら、いよいよ、タネを蒔きます。 まずは、古わりばし(お正月に使う祝箸のお古が、丈夫でおすすめ)で、土に穴を開けていきます。深さはタネ袋に書いてあります。微細なタネや好光性のタネの場合には、土に穴は開けません。 次に、タネ袋を開け、なるべく蒔く分だけを乾いた手のひらに出します。 もし、多く出しすぎたときタネが湿ってしまったなら、決して、元のタネ袋に戻してはいけません。カビのもとになります。 そして、タネを1粒づつ穴に入れていきます。全ての穴に入れ終わったら、穴をふさいでいきます。嫌光性のタネの場合は、特にしっかりと土かけしておきます。できたら、ラベルを立てて終了です。 微細なタネの場合、2つ折りした紙におき、土の表面に均一になるようにトントンと紙を叩いてばらまいていきます。この時なるべく、1つのセルに撒かれるタネが、少なくなるようにします。できれば10粒以下、3粒以内ならgood! どんなにタネが小さくても、苗になると大きなタネのものと変わりない大きさになります。だから、1つのセルにたくさんタネを撒いてしまったら、その分間引くか、移植しないといけないのです。小さな小さな芽がいっぱいあると、移植はおろか芽をいためずに間引くのも困難になってしまいます。 好光性のタネの場合、土の表面に撒き、土と密着するように上から押さえます。この時、押さえたものにタネがくっついてなくなってしまわないように注意。 また、ふるいにかけたごくごく細かな土(粉末状)を、上から軽くかけてから、押さえてもいいでしょう。 最近のタネは品質がとてもよいので、適温ではタネ袋に書いてある発芽率以上に芽が出ます。そのことを頭に入れて、蒔くタネの数を決めましょう。また、たくさん蒔く場合でも、万一、失敗しても蒔きなおしができるように、少しは残しておくとよいでしょう。 残ったタネは、タネ袋の口を2・3度折り返し外袋に入れて、冷蔵庫の野菜室で保存します。 |
| 5:タネマキ後の管理 タネマキが終わったら、軒下などの直接雨水がかからないところで管理します。 大事なのは、常に土が湿った状態になっていることです。発芽前に乾いてしまうと芽が出にくくなってしまいます。そのため、アンダートレイかその代わりのトレイがあるときは、常に水を張っておきます。ない場合はこまめにチェックして、水をやるのですが、この時に、土の上から水をザァ〜ッとかけると、蒔いたタネが浮いてきたり、流れたりしてしまいます。微細なタネ・好光性のタネは、特に要注意です。水やりは、目の細かいジョウロか、散水ノズルでやわらかい水流にし、ささっとかけてやりましょう。圧縮パームピート土はいったん乾燥してしまうと、なかなか水分を吸収してくれなくなってしまうので、その点でも注意が必要です。 適温で管理していると、やがて芽が出てきます。タネ袋には、発芽までのおおよその日数が書いてあるものもあります。その日数が経っても芽が出てこない場合でも、タネマキ後、最低2週間は待ってみてください。それでも、発芽しない場合、発芽適温でなかった可能性が高いです。春まきなら低温すぎ、秋まきなら高温すぎた場合が多いので、2週間後ならどちらの場合も適温になっているかもしれません。すぐに残りのタネで、蒔きなおしをします。セルトレイの土はそのままで、前にタネを蒔いたところとずらして穴をあけ、タネマキします。 また、タネが虫や鳥に食われてしまったか、カビたり腐ってしまった場合にも、芽が出てきません。この場合は、土を新しく準備しなおして、すぐにやり直しましょう。 ![]() セルトレイで、発芽した様子。 |
| 6:発芽から定植まで 大半が発芽したら肥料をやります。タネマキ土には、肥料は全く入っていないので、速攻で効くものとして液肥を与えます。液肥は「ハイポネックス」や「花工場」などを水で1000倍に薄めて、アンダートレイの水と交換します。トレイの液肥が減っても、次に液肥を入れる日までは水だけを追加します。液肥は、2週間に1度交換します。 また、春蒔きで気温の高い時期や、秋蒔きでも過湿を嫌うものの場合は、アンダートレイの水を捨て、上からの水やり&液肥で管理します。液肥の代わりに即効性の化成肥料の粒を、セル1つあたり2〜3粒、芽からなるべく離れたセルのへりにおいてやるのもいいでしょう。 ![]() 白く見えるのは化成肥料の粒 本葉がでてきたら、セル1つあたり何本も芽がでている場合、芽が1本になるように間引くか、別のセルトレイに移植してやります。この作業の時も、タネマキで使った古わりばしが、便利です。 そうこうしているうち、本葉も数枚出てきて苗らしくなってきます。セルトレイの裏側を見て、底穴から根がでてくる頃が定植適期です。古ワリバシ2本をセルのへりから刺し込み、すくいあげるようにして苗を取り出し、定植します。 根がまわっていても、定植するにはあまりに苗が小さいと思われる時は、ポリポットに植え、さらに大きくしてから定植します。この時の土は通常の土を使います。 ![]() ポット上げ後の様子 ![]() 定植後の様子 秋蒔きのものは、寒風を避けるためベタガケ資材をかぶせて管理している。 |
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