奥久慈は今
 

更新日2003.11.24

 

10月下旬から11月上旬にかけ、周りの山々が色づくころ、
こんにゃく畑の緑色も少しづつ茶色になり、
やがて葉を落とし、半年間土の中で育ったこんにゃく芋が
堀りおこされました。


こんにゃく芋の堀りあげ作業

 


機械でこんにゃく芋を掘りおこし、それを手で拾い集めていきます。

何時間も膝をまげたまま移動しながらの作業は、想像以上にきつい仕事で、慣れない人は半日で音を上げてしまうとか。

掘り起こされたこんにゃく芋は、すべてが売られるわけではなく、今年売れるものと、来年の種芋として残されるものとに分けられます。

種芋は一定の温度と湿度の管理の下、一冬を越し、来年の春に植えつけられるのを待つのです。

畑の中にずらりと用意された農業用コンテナに手際よくこんにゃく芋を入れていき、それがいっぱいになると、道路わきに用意された仲買業者さんの大きなコンテナに積み込まれます。

こんにゃく芋が高値で売買された当時は、現在の5〜6倍の値段で取引されたというから、あちこちで「こんにゃく御殿」が建ったという話も、なるほど!とうなずけるかもしれない。

   
手作りこんにゃくの出来上がるまで
 
  1. きれいに洗ったこんにゃく芋を水と一緒にミキサーに
  かける。

   
(この段階ではすりおろしたばかりのトロトロっとした状態)

 


2. 20分〜30分してぬるま湯を足しながらしっかりと手で
  練ってい
く。 (これを湯のべという)

   この作業はかなりの力を必要とし、熟練した手の勘を
   頼りに行われる。

   ※こんにゃくは酸性度が高いので必ずゴム手袋をつけること!

3. 更に20分〜30後再び水分を足しながらの攪拌作業。

   (こんにゃく芋の品種により軟らかさもちがう)

4. すりおろしてから約一時間して灰汁(あく)を入れ、最後の
  攪拌作業。

   ブツブツ状態のものが滑らかになるまで、空気を抜く
   要領で手で押しつけながら練っていく。
   (ツルツルっとなるまで)

5. その練り合わせたものを、両手を使ってお玉で形を整え 
  ながら熱湯の中に入れていく。
   (最後のこんにゃく玉を入れてから40分煮る)


   これぞまさしく手作り!
   大きさも形もふたつと同じものはない。


   ※つくり方は各家庭によって少しづつちがいます。

6. 茹で上がったら、たっぷりの水の入った水槽に浸け、
  ゆっくりと灰汁抜きをする。

   (一晩くらい浸けるとよい)

7. やっとこれで出来上がりです(食べられますよ〜)

 


「こんにゃくの召し上がり方いろいろ

  刺し身こんにゃく
  (ショウガ醤油、ワサビ醤油で)
  おでんの具として
  みそ田楽 (ゆず味噌をたっぷりとつけて)
  煮物の具、鍋ものにも
  酒の肴にも (甘辛煮、和え物)


□ あうんの呼吸 □

今回、つくり方(あわせ方)を教えてくださったのは大子町佐貫にお住まいの
藤田良、二三江様ご夫妻。

お二人で試行錯誤を繰り返しながら努力した甲斐あって、今では新聞、
テレビ、雑誌などに数多く登場しています。

奥様が両手でかき混ぜれば、すかさず側からご主人がお湯を足し、灰汁の
分量を量り、薪をくべ、釜の蓋をとり・・・と、二人の動きには一分のムダもなく、流れる絵のように動く夫婦の息は、まさに「あうんの呼吸」。

傍で見ている小さなお孫さんも、お二人の仕事をしっかりと受け継いでくれ
そうな気配です。

「門前の小僧・・・・・」の言葉通り、これから先もずっと、この手作りの味は
安泰のようだ。

 


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