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 丹波川 (2004年6月3日)
今日は釣行が初めての丹波川(山梨県)へ行きました。
奥多摩湖を過ぎて青梅街道を更に奥へ進みます。しばらくは道路から川までが深くて入れそうもありません。集落に入ったところを左折して橋の上で川の様子を見ると、下流側に整備された駐車場が見えました。その駐車場に車を置き、釣り券(800円)を橋のたもとの民宿で購入しました。

時間は既に11時半近くです。駐車場の少し下の瀬から釣り上がりました。フライはいつもの#17パラシュート。雲が出て日差しが弱いのは良かったのですが、風が強くて狙ったポイントにフライが行かず苦労します。瀬もプールも全く魚の気配なし。駐車場の前では仕方ないのかもしれない。
更に瀬のたるみを釣り上がっていくとバシャ!と出たのは10cmほどの稚魚放流と思えるヤマメでした。(この後の魚を見るまではヤマメだと思っていた。もしかすると違うかも?)

(気温と水温の測定は忘れました)
リリースして釣り始めると、頭の上で「ウーーー!」と大きな音がしたので体がピクッとした。凄まじい音がしばらく鳴り響く。正午のサイレンのようだ。チャイムが一般的な時代に、これは心臓に良くないよ。

その後もフライにからみつくのはチビヤマメのみ。
橋を過ぎると川は何カ所も石で堰き止めてあった。釣り堀のような雰囲気。
河原が広くなり、本流に沿った右岸側の細い流れも細かく仕切られている。これは本物の釣り堀だった。
釣り堀を過ぎたところまで行くとエサ釣りのおじいちゃんがいたので、魚も出ないことだし昼食にした。むすびを食べながらそのおじいちゃんの釣りを見ていると、ロッドの振り方が綺麗だった。ベテランと見て取れる。

腹ごしらえが終わったので、あまり移動しないおじいちゃんに声を掛けて上流に行かせてもらおうかとも考えたが、もう少し人工プールの様子を見るために釣り堀前に入った。
流れが幾筋かある中で一番太いところにフライを流すと、ボコッ!とフライをくわえた。油断していたので合わせが遅れたがロッドに重さが伝わってきた。が、上がってこない。#3のソフトなロッドが大きく曲がっている。ようやく2m位まで引き寄せてランディングネットを出すと逃げていく。何度かやりとりして浅いところまで引き寄せると、ようやく静かになってネットに収まってくれた。

久しぶりにデカイ(私にとっては)。体長25cmのアマゴだ。アマゴは初めてである。幅広だが尾ビレが丸かった。
この尾ビレでランディングに苦労したのだから、ヒレピンだったらどうなんだろう?。一瞬想像してしまった。釣れたらの話だから心配することはないか(笑)。
丹波川は多摩川になり東京湾に流れ込んでいる。関東圏はヤマメだと思っていたので、ここでアマゴに会えるとは思わなかった。嬉しさの反面疑問が残った。でも、おじいちゃんを追い越していかなくて正解だったなー。

思いも寄らぬ釣果で気をよくし、釣り上がっていくとおじいちゃんが下りてきた。「どうですか?」と声を掛けると「こんなのばかりだよ」と親指と人差し指を少し広げて見せた。フライにもちょくちょく出てきたチビサイズがエサにも出ているようだ。
おじいちゃんは上流へは行かないというので行かせてもらうことにした。
瀬とプールが交互に続くが、瀬は傾斜が強いのでドライで狙うポイントは少なかった。プールも反応がない。

次第に日差しが強くなり、風は収まってきた。
1.5kmほど釣り上がったが、数カ所でチビヤマメがフライを突っつくだけでだった。
5時近くになったのでイブニングは釣り堀前の人工プールしかないと考え、青梅街道に上がって戻った。
帰りの事を考えて車を釣り堀まで移動し、川に入るとフライマン2人が川を眺めている。上流では作業服や普段着姿のテンカラ師がいたが、これは「仕事帰りにちょっと一振り」と見えてすぐに帰っていった。作業服のテンカラ師は本流でロッドを振った後、釣り堀を順に釣りながら車に戻っていった。おい、それは反則だろ!、というか、のどかなところだ。

6時ごろだがライズは出ていない。待つ釣りよりも攻める釣りをモットーとしているので、並んでいる人工プールを順に攻めるが全く反応無し。
薄暗くなってきた頃、ようやく目の前で小さいライズが出た。ちょうど1ロッドの距離だ。こんな近くでライズするとは、なめられてるな。「ようし、そっちがその気ならこっちも負けてないぞ」と、そのライズの上流からフライを流すとバシャッと出たけど早くて間に合わず。負けじと続けて流すと数回目でみごとにヒット。「どうだ、思い知ったか」、何をやっているんだ、こんなチビを相手に喜んでいる場合ではない(汗)。

その後もチビが出るばかりだし、他のフライマンも釣れている様子がないので納竿とした。
ここは集落から外れると小さい魚さえ気配が無くなるので少し寂しかった。でも今日は初めてアマゴに会えたので良しとしよう。次はもっと上流を調べてみたい。
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