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 笛吹川 支流1 & 本流 (2004年8月25日)

今日は秩父から雁坂トンネルを抜けて山梨県の渓に行ってみました。いつものように出発はゆっくりなので、途中は道路工事や電気・電話の工事車両のため片側通行が多かった。早朝に出発すれば工事開始前に通過でき、こんなことにはならなかっただろうに。でも、釣り好きなのに早起きは苦手なんだよね(^^;

トンネルを抜けて坂道を下りると広瀬ダムが見えてきた。ここは笛吹川で、今回が初めての釣行である。
ダムを過ぎて支流に掛かる橋から沢を覗くがどこも藪沢でフライには厳しそうだった。温泉の案内を幾つか過ぎたところに遊漁券販売所ののぼりが見えたので、券購入と情報収集をすることにした。出てきたのはおばちゃんだったが「脇の支流は木の枝が被さっているよ。広い場所なら笛吹川だね。この先に降りるところがあるよ」と言われた。この辺の支流は無理かな?と半分諦めたが、ついでなので支流1まで行ってみることにした。

支流1の下流域は水量がチョロチョロだったが、途中の集落から上流はまずまずの流れがある。但し堰堤が多い。
行き止まりに珍しい構造の堰堤があった。中央に約1m幅の溝が底まである。上流側が見えるのだ。当然その上流には堆積した砂利はない。これなら魚が移動できて自然に優しい堰堤だと思った。

車を降りて堰堤下の川を覗くと、小さなプールの底を黒い影が走った。おっ!いるぞ、やってみるか。その前に、12時が近いので昼飯を食べてからにしよう。
車中でむすびを食べていると軽ワンボックスが来て隣に並んで止まった。ヒップブーツを履いたおっちゃんが降りてきて川の方に歩いていく。なんだよ、俺が釣ろうと思っているところなのに。でも、その人は河原の石を拾いに来たのだった。

食べ終わってタックルの準備をしているとその人が近付いてきた。そして「釣りかね、ここは釣れないよ」と話しかけてきた。地元の釣り人らしく、この後釣り談義になってしまった。その話の中で本流のポイントを教えてもらった。そこは釣り券を買ったおばちゃんが勧めたのと同じ場所のような気がした。午前中にテンカラで8寸くらいのヤマメを釣ったと言うのだ。ヤマメ?。「山梨はヤマメではなくアマゴだと思ってましたが」と聞くと、「あー、本当はアマゴと言うんだろうが、ここではヤマメと呼んでいる」とのこと。やっぱりアマゴだった。因みに正規のヤマメは関東ヤマメと呼ぶそうだ。地域によっていろいろ呼び方が違うものだね。ここで少し遊んだらその本流へ行ってみようと思う。

支度が終わると下流へ100m程行き、次の堰堤の上に入った。浅瀬にフライを流すと、おチビちゃんが素早く突っつく。これは私の手に負える早さではない。
藪の中は諦めてパスする。狙ってみたいポイントはあるがトラブル間違いなしだ。
木の枝が高くなり何とかキャストできそうなポイントに出た。傾斜がきついので落ち込みの連続になり狭いポイントばかりになる。落ち込みから流心の脇に数回フライを流すが反応無し。車が止めやすいポイントなので間引かれてしまっているのかと不安がよぎる。おっちゃんもここには魚はいないと言ってたし。
1段上のポイントも同じように流心を流した。すると、尻ギリギリのところで魚が顔を出してくれた。
ヒット!と思った瞬間、下流の落ち込みにポシャリ!。ロッドをたてると泡立つ水面で数回暴れたあとに軽くなった。あれ?バレちゃった。
イワナではなかったのでアマゴでしょう。リリースするためにバーブレスフックを使用していることもあるが、ランディングもまだまだ未熟ダー。本日は1尾目からこの始末です(涙)。

気を取り直して上の段へ。
同じように流心へフライを流すが反応無し。さっきのバラシが悔やまれます。
ここはスレている場所と思えるので流心を外して脇の緩い流れにポイントを替えてみた。すると1発で出てくれました。今度は慎重にランディングして撮影できました。さっき逃がしたのと同じサイズで、20cmほどのヒレと朱点が綺麗なアマゴでした。

6月に丹波川で初めてアマゴを釣りましたが、丹波川はヤマメの関東圏に流れる川。しかし、山越えして来た笛吹川は本場のアマゴと思っています。本物を釣ったという満足感がありました。
更にその上で一回り小さいアマゴが落ち込みの脇から出てくれました。
黒い影が走った小さなプールに着いて広い範囲を丁寧に攻めましたが反応無し。変な釣り人が来たのがバレているので無理もないですね。
堰堤の上に入ると流れがぶち当たる岩の裏からイワナが顔を出してくれました。朱点のあるニッコウイワナです。ヤマトイワナではありませんでした。ヤマトイワナは生息範囲が狭くなってしまったと聞きますが、いつにか会いたいイワナです。

その先は直ぐに滝があり藪沢になっているので、ここで一端納竿しました。

そして、おっちゃんに(おばちゃんにも)教えてもらった本流のポイントへ移動しました。2時を過ぎたところです。
道路が一部広くなっているところに車を止めて川の様子を見ると、目の前に川へ降りる道がありました。なんてラッキーなんでしょう。

水量はおっちゃんの言う通り本流としては少な目で、ドライで楽しめそうなポイントが沢山ありました。しかし、丹念に釣り上がっていきますがなかなか反応がありません。両岸は切り立った崖で支流が滝となって流れ込んでいます。その滝壺でもダンマリ。

5時になったところで、ここまでおチビちゃん2尾が突っついただけ。更に雨がポツポツ降り出しました。この先は遡行に難儀しそうなので納竿して折り返すことにしました。
途中では道路に上がる場所が見つからず、入川ポイントまで川伝いに帰りました。雨は次第に強くなり、車にたどり着いたときは「腕を磨いて出直してこい」と言わんばかりに本降りになっていました。汗と雨で濡れたシャツを着替えて寂しく帰路に就きました。
これはもうリベンジするしかないでしょう。また来るぞ!
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