160m INV  建設例  (Nov.20.2003)

 
 

現用のタワードライブは使用してから8年経ちました。

その間OH0, OY, 5X, SU, E31, 9X, VK0/H, P4, V5, GM, 5V7, TY, TL, KP4, E4, 3B8, D6, YA, HP 等をGET出来て満足していましたが受信はノイズがひどく、弱い信号を受信するには苦労しました。

 

周囲の事情が悪化してビバレージを張れなくなり、スモールループやEWE等で試行錯誤を繰り返し、最終的には3mHのフルサイズのDPを柿の木と桐の木の間に張って何とか聴き耳をたてて居りました。

 

しかし飛びと受けのバランスが悪く、聞こえないところとはQSO出来る訳がない、という大原則からすればワーストステーションです。

 

垂直系で有利な地域にはまだ未練はありますが、ここらで水平系中心に転換して見ようか、ということでINV.Vを張ることにしました。

 

タワードライブを使用する前はINV.Vを使っていましたが高さは当時の標準的な20mHでした。

しかし、最近の160m DX のバンド事情は高さ50mにデルタループや4SQが普及して来てビーム化、ハイパワー化の方向ですから 、高さ20mH以下のINV.Vでは話にになりません。最低でも30mH欲しい、ということで考えてみました。

 

タワーの高さは25mでその上にAFA−40,318C,WARC,430Mhz等が上がっています。その上にマストを継ぎ足して30メートルをクリアすることは可能ですが、敷地の関係でエレメントをピンと張って水平を保つことは難しく、下のアンテナを回せなくなりますし間隔の上からもアンテナ同志の干渉も無視できません。

そのために春まで他のアンテナは降ろしておく事にしました。

 

タワーにパイプを継ぎ足して32mHを給電点とするINV.Vが出来上がりました。

160mのみしか出られないのは寂しいので、3.5/3.8用のデルタループを26mの点から吊り下げることにしました。

 

展張方向は「小原理論」により東西にエレメントを引張りました。

東側は屋根の破風にパイプを取り付け先端の高さは12mですがアンテナのエレメント先端の地上高は16mHです。

西側はタワーから50mの所にルーフタワー+パイプですが場所が土手下なので先端の高さは6mですがエレメント先端の地上高は12mです。

 

3.5/3.8のデルタループは底辺が3mhで切替はスタブの予定ですがまだ調整はしていませんのでTZ6JAには間に合いませんが月末のWW−CWには使用できるようにしたいと思って居るところです。

 

   

 

(上)給電点を30mに上げると周囲の影響も殆ど無く、1820で計算値の長さ通りでストンと

SWRが落ち、進行波1KWのとき反射波は0.5Wだった。

 

   
 

(上)西側   (下)東側

 
   
 

(上)東側    

(下)西側のルーフタワーから50m先の給電点を見上げると...

 
   
     

 

(下)全景  アンテナエレメント材はサガ電子のAW-2.8を使用した。
軽くて伸びないので良いらしいが写真写りは悪く霞んで見えない。