画像処理入門 
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「画像処理とは何か」というところから、基本的な操作方法やソフトの紹介、処理方法の種類などについての内容。 ホームページ用の画像形式についても、簡単に説明いたします。

・画像処理とは

画像処理とは一般に、画像に対して、効果(エフェクト)をかけたり、色調(明るさや画質)を調整したり、大きさを変えたりして、ある目的にあった状態に画像を加工することを言います。



・一般的な使用目的

(1)ホームページ用 :インターネット用の画像(GIF・JPEG・PNG)
(2)配布物用     :ワープロソフト・プレゼンテーション用(GIF・JPEG・PNG・BTM)
(3)プリント出力用  :写真や年賀状などの出力用(デジカメや写真の加工出力)


・素材の色々

(1)アナログ データ
   写真/イラスト/雑誌の切り抜きなど...
(2)デジタル データ
   デジカメ/デジタルビデオ/素材集など...



・主な加工手順

(1)デジタル化 (スキャナーでの取込など-アナログのみ)
(2)画像加工処理(画像処理ソフトの活用)
   明るさ/色調/画質/効果/大きさ の変更など
(3)保存形式の指定、および圧縮率の指定
   GIF/JPEG/PNG/BITMAP/その他
(4)目的のソフトやファイルへの貼付け
   ホームページ/発表用文書/年賀状 など...



・画像処理ソフトについて

画像処理を専門にするソフトを「グラフィックソフト」と言います。グラフィックソフトは、パソコンの画面上で絵や図形やイラスト、写真などを加工することが出来ます。ソフトの活用により、今まではプロの技であった技法やデザイナーのような画像を簡単に作ることが出来るようになりました。さらに、データさえあれば、何度でも簡単に画像の修正・加工・複製(コピー)が出来るのも、大きな特徴です。


(1)ペイント系ソフト: 図形や絵をペンや筆の感覚で作成できるソフトです。
簡単なイラストや手書きタッチの画像に向いています。
さらに、写真加工を専門に行う「フォトレタッチソフト」と言うものもあります。
(2)ドロー系ソフト : 数学の図形やグラフのように数値的な曲線を使った画像作成が出来るソフトです。文字や複雑なイラストに向いています。


◆代表的なグラフィックソフト
・ペイント系 ペイント マイクロソフト
キッドピックス ブローダーバンド

・ドロー系 イラストレーター アドビシステム
花子 ジャストシステム

・フォトレタッチ フォトショップ アドビシステム
MS-PhotoEditer マイクロソフト
デイジーコラージュ 市川ソフトラボラトリー

★画像処理が出来るようになると、配布物やホームページに効果的なアクセントをつけることができるようになります。これからご紹介する処理方法は、とても簡単で基本的なものだけを選んでご紹介します。
しかし、簡単でもこれを知るだけでも、今までとは違った表現が出来るようになるでしょう。




■画像加工のポイント


(1)画像加工には、大きく分けて5つのポイントが有ります。

・明るさの調整(明るさ/コントラスト)
写真や鮮明なイラストなどの明暗を調整します。少し暗い写真などは、この操作でほとんど補正することができます。
・色の調整
写真やイラストなどの画像に色効果をつけることができます。赤・青・黄・緑などいろいろな調整ができます。
・特殊効果(エフェクト)
ぼかし・シャープネス・エンボス・モザイク・セピアなど色々な効果をかけることが出来ます。
・トリミング
画像の必要な所だけを切り取ります。ある部分を強調したり、表示サイズを小さくしたりすることが出来ます。
・サイズの調整
画像自体の大きさを調整します。大きくしたり、小さくしたり、使う用途によって調整します。ほとんどのグラフィック ソフトで、ピクセルやセンチでサイズを細かく設定することができます。

※原本が小さい画像を拡大するときには、注意が必要です。大きくしすぎると、画質が荒くなってしまう場合があります。



(2)具体的に、画像加工をサンプルを使って比較してみます。

1.明るさの調整

明るい/低コントラスト


標準


暗い/高コントラスト

2.色の調整

色合い色調補正:赤







3.特殊効果(エフェクト)

ぼかし


モザイク


セピア

4.トリミング


楕円/ぼかし(大)



四角/ぼかし無し


多角形/ぼかし(少)

★上記のような色々な効果を組合わせて、自分の目的の画像に加工していきます。
トリミングやぼかしは、最も良く使われる加工方法です。是非、何かの機会に画像処理をした写真などを使ってみてください。一度やりだすと、はまってしまうかも知れません。(しかし、加工しすぎには注意しましょう。)


  

■保存形式の指定


(1)画像ファイルの保存形式の種類

画像(絵や写真)の保存形式には、色々な種類があります。
その中には、インターネット用に適したものと、プリント出力に適したものがあります。
・GIF(Graphics Interchange Format)
インターネット用のイラストやロゴ、単色の絵などに適した保存形式です。
「ジフ」または「ギフ」と呼ばれています。
もともと、圧縮を目的に作られた画像保存形式で、元の画像サイズの10分の1程度にすることができます。
GIF画像には、透過GIF・インターレースGIF・アニメーションGIFなどの種類があります。
・JPEG(Joint Photographic Experts Group)
インターネット用の写真やグラデーションのある絵やイラストなどに適した形式です。
「ジェイペグ」と呼ばれています。
フルカラー画像の圧縮を目的として作られた保存形式で、元の画像サイズの3分の1ほどのサイズにすることができます。
JPEG画像には、プログレッシブJPEGという種類もあります。
・BTM(Bit Map)
最も一般的な画像の保存形式です。写真・イラストなど、ほとんどの画像が取り扱えます。表示色はフルカラーですが、非圧縮ためファイルサイズはとても大きくなります。
主にプリンター出力用に向いています。インターネット上では使用できません。
Windowsに標準付属の「ペイント」などで、取り扱うことができます。
・その他
その他、ソフトやデジカメなどに、その機種専用の画像保存形式があります。ほとんどの場合は最も画像の質を高く保つための工夫がされており、専用ソフト又は一般のソフトで他の保存形式に変換できるようになっています。
プリンター出力だけの場合は、保存形式の変更は特に必要なく、行うことができます。

(2)具合的に画像の保存形式を比較してみます。

1.ファイル形式での違い
  写真 イラスト
GIF
4870バイト 2271バイト
JPEG
4578バイト 2373バイト

写真の場合は、GIFにすると色がとんでしまい、ザラザラとしたディザ
といわれるものが出てしまいます。
イラストの場合は、JPEGにするとエッジがはっきりするものほど、
劣化(ぼやけ)してしまいます。




2.指定色数の違い(GIF)
画像
指定色数 256色 64色 8色
サイズ 10234バイト 7072バイト 3264バイト
GIF画像での指定色数を見て見ましょう。
指定色数を変えることで、画質とファイルサイズを調整することができます
また、GIFの場合は不必要な部分をカット(透明化)することもできます。
色数を減らしていくと、画質が変わっているのが、分ると思います。




3.圧縮率の違い(JPEG)
画像
圧縮率 30% 70% 80%
サイズ 5968バイト 3030バイト 1779バイト
保存する時の圧縮率を変えると、画質とファイルサイズを調整することが出来ます。
画像のファイルサイズや画質・見栄えなどを考慮して圧縮率を調整しましょう。
あまり圧縮をかけすぎると、せっかくの画像が見ずらくなってしまいます。

★色々な保存形式がありますが、それぞれの画像に向いた方法があります。ある程度に慣れてくれば、すぐに分るようになりますが、始めのうちは、いろいろと試して、自分の目で確かめて見ましょう。
しかし、プリンター出力だけをする場合は、保存形式にこだわる必要は特にありません。

★画像処理(加工)する場合は、原本(マスター)の画像は、残して置くようにしましょう。(加工後の画像は、別名保存にします)


今回は、画像処理の基本についてご紹介しましたが、主に既存の画像を加工することに主題をおいた内容になってます。一言で画像処理といっても、いろいろな方法がありますので、自分の必要な操作方法から覚えていただければ良いかと思います。

さらに、グラフィックソフトを使えば、自分のオリジナルの絵やイラストも作れますので、機会があったらチャレンジしてみてください。(「ペイント」などでも、十分に絵を楽しむことができます。)

MS-PhotoEditer  ・特殊効果サンプルはこちら
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