業務実績(改修・業務の進め方)

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 私がマンションの維持・管理・保全や改修工事に関わりだして既に、25年以上経過している。
 昭和52年頃、自分が住んでいる日本住宅公団(後に住宅都市整備公団、現 都市基盤整備公団)分譲の鶴川6丁目団地(780戸)の管理組合の理事に推薦されて、役員を引き受けることとなった。鶴川団地建設後10年目にさしかかる頃であった。
 それまで私は、建築の設計・監理など建物を新たに作ることに、携わっていたものの、出来上がっている建物の維持・管理・保全や改修工事は未経験の領域であった。
 建築担当理事や、理事長、専門委員など、ボランティア活動として関わり、長期修繕計画や、修繕積立金の算定、外壁改修、バルコニー床防水改修などを経験していくうちに、新規に建物を計画・設計していくこととは別の建築家の技術領域があることに気がつき、その魅力に取付かれ、のめりこんでいくようになった。
 そして、ボランティア活動は、自分の住んでいる団地にとどまらず、他の公団分譲団地の管理組合への助言から、そのお手伝いをするようにまでなっていった。
 私の事務所の経歴書に一部にもあるように、自分の住んでいる団地から、他の公的分譲団地の管理組合のお手伝いに広がり、その活動が次第に事務所の業務の一環を担うようになっていった。
 そして、この分野の仕事を業務の流れの中で、ふり返って見ると、はじめは公的分譲団地のお手伝いが大半であったが、民間マンションの維持・管理・保全・大規模修繕が漸次、増加してきている。
 2003年8月現在、動いている物件の約60%が、公団など公的分譲団地、約40%が民間の分譲マンションとなっている。
三木 哲
   
調査から大規模修繕工事までの流れ
 





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