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このページでは、FAQ形式でコツノツツハナバチについて解説しています(実際にあった質問と、想定される質問の両方を含んでいます)。 |
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| ★ コツノツツハナバチ(マメコバチ)とミツバチの大きさは? | |
最初にミツバチの大きさについて説明します。通常私たちが花の上で見かけるミツバチは、セイヨウミツバチApis mellifera のイタリアン種、またはニホンミツバチApis cerana japonicaの働き蜂(=性別はメス)です。働き蜂の体長は、セイヨウミツバチのイタリアン種では12〜14mm(平均12.5mm)、ニホンミツバチでは10〜13mm(平均11.5mm)です。 コツノツツハナバチのメスの体長は、8〜11.5mm(平均10mm)でミツバチよりやや小型です。コツノツツハナバチのオスは、メスよりさらに小型で7.5〜10.5(平均8.5mm)です。ミツバチでは働き蜂よりオス蜂の方が大きく、セイヨウミツバチのイタリアン種では15〜17mmもあります。 ミツバチでは個体間のサイズ差は僅かですが、コツノツツハナバチでは個体間のサイズ差が大きく、特にメス蜂でその傾向があります。本来、オス蜂より大型のはずのメス蜂で非常に小さな個体を見かけることがあります。しかし、通常より大型のオス蜂を見かけることはあっても、極端に大型のメス蜂は見られません(『マメコバチ研究所のハチは大きい』と言われることがありますが、巨大というほどではありません)。コツノツツハナバチの体長を10〜15mmとしているサイトを稀に見かけますが、これは間違いです。15mmの巨大コツノツツハナバチは、この世に存在しません(ツツハナバチ属の別のハチと混同している可能性がありますね)。 |
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| ★ コツノツツハナバチ(マメコバチ)が送粉すると果実がよく肥大し、形が良くなる? | |
コツノツツハナバチが送粉すると果実がよく肥大し、形が良くなるというのは本当です。リンゴ、ナシのようなナシ亜科の仁果類(偽果:受精後、子房と子房以外の組織が発達し、果実内に複数個の種子を含むタイプの果実)では種子が果実内に均等に入っているほど果形が良くなり、種子数が多いほどよく肥大します。オウトウやモモなどのサクラ亜科の核果類(子房のみが発達し、果実の中心に大きな1個の種子をもつタイプの果実)でも、受粉量が多いと果実がよく肥大して形がよくなるような効果が期待できます。 コツノツツハナバチが送粉昆虫として使える果樹では、ミツバチによって受粉された場合よりも良果の生産が期待できます。人工授粉の場合、花粉の質や量、作業者の授粉技術などによってその効果にかなりのばらつきが生じます。人工授粉すると果実がよく肥大し、形が良くなると考えるのは必ずしも正しいとは限りません。ただし、天候などの影響でコツノツツハナバチの活動量が不足する場合には、人工授粉によって結実量を確保する必要があるでしょう。 |
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| ★ 採土場のほかに吸水場を設ける必要がありますか? | |
必要ありません。採土場乾燥時の吸水行動は、すべてのメス蜂がおこなう訳ではありません。ほとんどのメス蜂は巣箱の近くに吸水場を設けても、それを利用しません。巣筒内の土壁作成効率を高めるためには、吸水場の設置よりも採土場の管理を行なった方が断然、効果的です。 |
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| ★ コツノツツハナバチ(マメコバチ)は人畜に危害を及ぼさないというのは本当? | |
本当ですが半分嘘です。コツノツツハナバチのメス蜂はミツバチやマルハナバチ、スズメバチと同様に刺針をもっています(オス蜂には刺針はありません)。ミツバチなどの真社会性のハチは、人が巣に近づいただけでも(巣を防衛するために)襲ってくることがあります。しかし、コツノツツハナバチのメス蜂は、巣に危害を加えられても決して人を襲いません(巣穴の奥に隠れる、または営巣場所の周りを飛び回って人が立ち去るのを待ちます)。体に圧迫刺激を感じたときにのみ、(自己防衛のため)反射的に刺針を伸ばして刺そうとします。 もしコツノツツハナバチに刺されたとしてもミツバチやスズメバチとは毒の成分が異なり弱いので、縫い針が刺さった程度のチクッとした痛みしか感じません。注入される毒の量もミツバチや体の大きなマルハナバチなどと比べると少量です。刺された場所は、赤くなり少し膨れるだけで、痛みはすぐに痒みに変わります。2日もすると刺されたことすら忘れるでしょう。真社会性のハチに数回刺されると、アナフィラキシー・ショックで死亡する人がいますが、コツノツツハナバチに刺されて死亡した人はいません。 コツノツツハナバチの刺針はミツバチの刺針とは構造的にも異なります。コツノツツハナバチの刺針には、釣り針にある"返し"状の構造がないので、刺してもミツバチのように刺針は蜂の体から抜けません。内蔵(毒嚢)も針と一緒に抜けることはないので、刺したメス蜂は死ぬこともなく、何回でも刺すことが可能です。ですから、コツノツツハナバチを摘まんで刺されたらすぐに放してください(普通の人は言われなくても放しますけど)。 私の知り合いには、巣箱の近くにいてコツノツツハナバチに耳の中を刺された人がいます(某種苗会社の研究員の方)。おそらく営巣場所選択時に耳の穴に入ったのでしょう。この人は指で蜂を出そうとしたらしく、これが圧迫刺激となり刺されたようです。もし耳の穴にコツノツツハナバチが入ったとしても、何もしなければすぐに耳から出ますので、じっとしていて下さい。ちなみに私は、コツノツツハナバチが出入りしている巣箱に顔を近づけて観察していて、息を思いっきり吸って鼻の中を刺されたり、口で息をして喉チンコのあたりを刺されたことがあります。コツノツツハナバチの巣箱を観察する際には、呼吸の仕方に注意して下さい。 危害ではありませんが被害という点では、ミツバチのような糞害はコツノツツハナバチではほとんど問題になりません。ミツバチの黄色っぽい糞は水で洗ってもなかなか落ちません。ミツバチは飛行中に脱糞するようで、巣箱から数百メートルの範囲内では糞によって車や洗濯物、建物、農作物などが汚されて問題になることがあります。訴訟になることもあるようです。ミツバチの糞害は3〜6月に多く、巣箱の南側または東側で巣箱から100m以内に集中する傾向があるようです(赤松・中村,2002)。 これに対してコツノツツハナバチの脱糞は、越冬から覚めて巣筒から始めて出現した直後に、巣箱から数メートル以内でおこなわれることがほとんどです。もし衣類とかに脱糞されたとしても、水洗いすれば容易に溶け落ちます。車に付いた糞は、乾燥していれば擦るだけで完全に取れます。 |
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| ★ ミツバチに付くダニや病気はコツノツツハナバチ(マメコバチ)にも付きますか? | |
付きません。ミツバチの病気やダニはミツバチの種(あるいは属)特異的なもので、コツノツツハナバチには感染しません。逆にコツノツツハナバチの病気やダニがミツバチに感染することもありません。 |
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| ★ コツノツツハナバチ(マメコバチ)の巣が水に浸かってしまったが大丈夫か? | |
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