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このページの内容は、『コツノツツハナバチ(マメコバチ)の利用』-『飼養管理』-『営巣終了後の管理』の一部となります。コツノツツハナバチを飼養しているとコツノツツハナバチと同様に筒孔類営巣性・借孔性をもつハチ類が営巣場所を求めて飛来します。これらとは別に、巣箱やヨシ筒内に居候する生物もあります。これらの生物たちも生態系の一部ではありますが、コツノツツハナバチを飼養管理するのに邪魔になる、あるいは直接的にまたは間接的にコツノツツハナバチに危害を及ぼします。どのような生物が集まってくるのか、コツノツツハナバチとどういう関係にあるのかをこのページでは紹介いたします。 |
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巣筒を設置したまま放置しておくと、他のハチ類(略して他蜂(たばち)。おもに筒孔類営巣性(tube renting)・借孔性のカリバチやハナバチの仲間)が飛来します。そしてコツノツツハナバチが利用しなかったヨシ筒やコツノツツハナバチの未完成巣に営巣します。コツノツツハナバチの未完成巣では入口側の空いている空間を利用して営巣することになります。これを受継営巣(じゅけいえいそう)と言います。コツノツツハナバチより遅れて出現するハチ類の育房が入口側を占拠することになります。そうすると翌年の春、(受継営巣したハチの種類によっては)出現期の早いコツノツツハナバチが巣から出れなくなります(他蜂の種類によっては、(繭や育房壁が柔らかい種類などでは、それらを壊して)出現できることもあります)。 このような被害はまだ良い方です。一番問題となるのは、受継営巣する他蜂の巣がコツノツツハナバチと共通の天敵類(カツオブシムシ類やナガヒョウホンムシ、クロヒラタコバチ類など)の発生を誘発することです。これらの他蜂には夏季に営巣活動する種類が多く、夏季はカツオブシムシ類などの成虫が分散して産卵できる場所を探しています。入口栓がしっかりしている完成巣ならこれらの進入を軽減できるのですが、未完成巣や(他蜂の)活動中の巣は無防備なので集中して狙われてしまいます。他蜂を寄主として発育した天敵類の次世代は、確実にコツノツツハナバチを加害します。
しかし、このような行為はコツノツツハナバチの適切な管理を怠っていることになります。もし、有益昆虫として保護してあげたいのであれば、コツノツツハナバチの飼養場所とは別の場所(数十メートル以上離れた場所)で行なって下さい。そして、コツノツツハナバチの場合より頻繁に巣筒の切開と更新を行なって下さい。そうしないと、これらのハチ類が減少するだけでなく、コツノツツハナバチが減少することになります。 |
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オオフタオビドロバチAnterhynchium flavomarginatum は日本全土に広く分布し、初夏〜初秋にかけて活動する大型のカリバチ(狩り蜂)です。ドロバチ科フタオビドロバチ属Anterhynchium の一員で、以前は産地ごとに8亜種に細分さられていました(今も?)。ドロバチ類のなかではもっとも多く見られる(ごく普通の)種類と言えます。完全な2化性(西日本)〜部分2化性〜1化性(北日本)です。体長10〜20mm(メス:15-20cm、オス:10-15cm)で、体は細長く、黒色で頭部、胸部に大型の黄斑が目立つほか、腹部(第1・2背板の後縁)に2本の黄色い帯斑があるのが特徴です(南西諸島産のものでは第3-5背板にも黄色帯をもつものもあり)。和名オオフタオビドロバチ(大二帯泥蜂)は2本の黄色帯をもつ大きなドロバチという意味です。比較的大型のハチですが、コツノツツハナバチと同様に非常におとなしい種類で、圧迫刺激を与えない限り刺すことはありません。同属にはもう1種ハグロフタオビドロバチA. melanopterum がいます。 母蜂は、竹筒やイタドリ、タケニグサの枯茎のような比較的内径の大きな既存孔に巣を作ります。これはコツノツツハナバチと似た習性です。しかし、コツノツツハナバチより大型の筒(内径12〜13mm)を好んで利用するのでコツノツツハナバチを飼養していて本種がたくさん営巣するということは稀だと思われます。内径7mm以上の筒を多く設置すると、どこからともなくやって来て営巣します。コツノツツハナバチ用に準備するヨシ筒は内径が小さいので、ここで育つオオフタオビドロバチはほとんどオスになります。好んで営巣利用する筒の内部長はコツノツツハナバチと同じ(15cm前後)です(これも厄介な特徴です)。 母蜂はきめの細かい泥土で(これに細かく噛み砕いた植物繊維を少量混ぜ)底栓、仕切壁、入口栓を作ります。土壁には耐水性があります。コツノツツハナバチが作る仕切壁とは集める土の質や加工方法が違うため、出来上がった壁の表面は滑らかになります。この特徴により、入口栓を見てコツノツツハナバチの巣ではないことが判断できます。 1本の筒に普通1〜5個(平均3〜4個)だけ育房を作ります。各育房の長さは2〜3cmと長く、このことが巣あたり育房数が少ない原因の一つとなっています。巣あたり育房数が少ないということは、営巣利用本数が多くなることにもなります。コツノツツハナバチチの巣箱から1本でもオオフタオビドロバチの巣が見つかったら、ほかに5〜10本はあると思ってください。 母蜂は、幼虫が食べる餌としてノメイガやメイガ、ハマキガなどの大型幼虫を狩り、育房内に貯えます。1回に1匹ずつ運搬し、これを普通4〜12回(平均8回)ほど繰り返し1育房分の貯食が完了します。ガ類幼虫を食べて(遅い時期に)発育した幼虫は営繭後、発育を停止し前蛹態で越冬します。前蛹の色は(薄い濃いの若干の違いはありますが)橙黄色です。触るとひんやりとした硬い感じがします。育房内には橙黄色の前蛹の代わりにガ類幼虫の死体や寄生バエ、寄生バチ、セイボウの繭、カツオブシムシなどさまざまなものが見られることがあります。多くはオオフタオビドロバチにとって天敵となる存在の昆虫です。コツノツツハナバチと共通の天敵類も見られます。
本種は果樹園ではあまり見かけられません。これはコツノツツハナバチの好む巣筒内径にはあまり営巣したがらないことと、営巣してもほとんどオス子孫しか残せないことにあります。コツノツツハナバチにとっては厄介な存在ですが、ガ類幼虫を狩ることから益虫としての性質もあります。コツノツツハナバチの巣を切開していて本種が見られたら、死体や天敵類を除去して健全な前蛹態だけを残し、セロハンテープで巣を閉じ、コツノツツハナバチ飼養場所とは別の場所に置いてあげます。 |
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工事中 北海道〜南西諸島に分布。 出現期:初夏〜初秋。2化性とされているが、完全な2化性なのか分かりません。 体長7〜12mm(メス:10〜13mm、オス:7〜10mm)、中型種。 同属に4種あり(どれも中型種)、近縁種としてニセミカドドロバチE. quadrifasciatus がある。斑紋のパターンには変異があるので写真だけで同定することは困難。 よく利用する巣筒の内径:6〜8mm(平均7.1±0.5mm) 育房長:1〜3cm。餌:ハマキガ、メイガなどの小型幼虫。育房あたりの貯食幼虫数:4〜14頭(平均9頭、メス育房:8〜14頭、オス育房4〜10頭)。リンゴ園ではリンゴコカクモンハマキの幼虫も狩る。山形県では果樹園に発生する害虫ハマキガの天敵として研究されたことがあります(庄司ら, 1975) 巣あたり育房数:1〜6個(平均3〜4個) 入口栓にはオオフタオビドロバチのような耐水性がない。 工事中 |
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本種はオオフタオビドロバチとは異なり、コツノツツハナバチを飼養している果樹園でもよく見られます。コツノツツハナバチにとってはやはり厄介な存在ですが、オオフタオビドロバチと同様に(むしろそれ以上の能力を発揮する)益虫です。本種についても巣が見られたら、死体や天敵類を除去して健全な前蛹態だけを残し、セロハンテープで巣を閉じ、コツノツツハナバチ飼養場所とは別の場所に置いてあげてください。ミカドドロバチをハマキムシ防除に使いたいと思っている人は、コツノツツハナバチの活動が終わったらコツノツツハナバチの巣を段ボール箱などに回収して、コツノツツハナバチの巣にミカドドロバチが営巣しないようにしてください。 本種の飼養は確かにリンゴコカクモンハマキなどの発生密度を減らす効果をもちます。しかしある程度の大きさになった幼虫しか狩りませんので(上の写真の餌幼虫サイズを見てください)、果樹の葉(や果実)が穴だらけになるのを覚悟して使う必要があります。また、殺虫剤の影響で成虫が死亡することがありますので、活動期間中にはBT剤やIGR剤しか散布できなくなります。しかし、もしこれらの殺虫剤を散布した場合にはミカドドロバチの餌がなくなります(ドロバチ類にとって幼虫の餌は成虫にとってもエネルギー源なのです)。餌がなくなれば、ハチたちは営巣場所から姿を消します。 |
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エントツドロバチOrancistrocerus drewseni は、コツノツツハナバチの巣箱(ヨシ筒)に営巣することはきわめて稀なので、上の一覧表には載せていません。 本種は、以前はオオカバフスジドロバチまたはオオカバフドロバチという和名で図鑑などに載っていました。現在ではエントツドロバチと呼ばれています。日本の個体群は単為生殖集団と考えられており、オスは採集されたことがないようです。エントツドロバチ属Orancistrocerus は日本にはこの1種しかいません。体長16〜19mm(平均18mm)。日本では本州〜屋久島まで分布します。 普通はいろいろな物の隙間(くぼみ)またはヨシ筒より太い竹筒に巣を作ります。営巣中の巣の入口には泥でできた円筒状の物体が作られ、ここから出入りします。この煙突は営巣終了後に取り壊されます。筒の内部には普通のドロバチ類のような仕切壁はなく、泥で満たされますのですぐに分かります。幼虫の餌としてさまざまなガ類の幼虫を狩り、随時給餌します(普通のドロバリ類は一括給餌)。 普通、コツノツツハナバチが営巣しないような太さの筒にしか営巣しませんので、本種の巣が見つかるというのはヨシ筒が異常に太かったということになります。ツノツツハナバチO. taurus を飼養していると時々営巣することがあります。これは本種にはコツノツツハナバチより太いヨシ筒を与えて飼養するためです。
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本種もミカドドロバチと同様にコツノツツハナバチ飼養園でよく見られます。 工事中 |
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ナミヒメベッコウ 工事中
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ニッポンメンハナバチ 工事中
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コツノツツハナバチ(まめこばち)の近縁種ツノツツハナバチOsmia taurus。日本産ツツハナバチ類Osmia のなかでもっとも普通の種類となります。本種は単にツツハナバチと呼ばれています。しかし、ツツハナバチ(類)と呼ばれて飼養(しよう)されているものの大部分(99%以上)は、コツノのことです。紛らわしいのでツツハナバチという和名は相応しくありません。マルバ(丸歯)ツツハナバチと呼ばれることもありますが、大腮(大あご)の歯が丸いのではありません。頭盾の下端(中央)が下方に向かって丸くなっているだけです(肉眼で識別できる特徴を無視して、ヒトツバとかマルバとか顕微鏡的特長で別名を付けた人が間違っています)。 コツノツツハナバチとの識別点 コツノツツハナバチより普通は大型です。ただし、コツノ以上に体サイズ変異が大きいハナバチで、小型メスではコツノの中型メスより小さくなっています。コツノによく似ていますが、体のいろいろな部分の特徴が異なっています。一番の違いは体毛色です。新鮮な個体では体毛が金色に見えることでコツノとは容易に識別できます(ただし、営巣後期になると毛が少なくなり、色が淡くなるので体毛色では識別できなくなります)。メスではツノ(顔面の下方、頭盾の下側部にあり前方に向かって伸びる2本の角状突起)の形状でも容易に識別できます。ツノツツハナバチのツノは短く太く、2本のツノの長さ(高さ)とツノ間距離はほぼ等しくなっています。これに対してコツノのツノはより細く長く、ツノ間距離はツノの高さよりずっと(1.5倍くらい)長くなっています。また、上述したような頭盾下端中央部の形でも識別できます。しかし、この特徴は顕微鏡下でないと確認しづらいので、気にする必要はありません。ツノの位置だけで肉眼でも十分識別できます(下図)。
巣の構造でもコツノツツハナバチと識別することが可能です。ツノツツハナバチでは育房を作製する際、貯食前に予め三日月型の部分仕切壁(crescent-shaped prepartition)を(基本的に)作製します。コツノでは部分仕切壁は(基本的に)作られません。育房壁が二重構造になっていたらツノツツハナバチの巣(または別のツツハナバチ類)、単純な1枚構造ならコツノ(または別のツツハナバチ類)ということになります。また、二重構造になっているということは、各仕切壁が若干厚くなっていることでもあります。そして、このような手の込んだ仕切壁を作らなければならないということは、粘土の質にもこだわり、コツノよりきめの細かい粘土を選ぶ傾向にもつながっています。仕切壁がヨシ壁と接触している面(巣を切開したときに見える)を見れば、コツノより幅広く、滑らかになっていることが分かります。コツノではこの部分が狭く、若干の粒々感があります。このように仕切壁の二重構造、厚さ、滑らかさなど識別点がたくさんあるので、誰にでも簡単に識別できます(たぶん)。
また、ツノツツハナバチでは巣筒内に中間空室がほとんど作られないという傾向があります。そして入口空室IIを省略し、入口厚壁を最終育房壁(または入口栓)と重ねて作る(あるいは入口空室が存在しない巣を作る)傾向もあります(もちろん、そうでない場合もあり、どの壁も適度に厚いので入口厚壁がどれにに相当するのか分からないことも多いです)。これに対してコツノでは中間空室が存在する巣は普通ですし、入口空室もIとIIの両方を作る(IとIIの間に入口厚壁が存在する)場合が普通です(入口空室は入口に近いものからI、IIと呼びます)。さらに、入口の近くに最終育房が作られる場合、最終育房壁(とその前の育房壁)が顕著に厚く作られる傾向もあります。
花粉団子でも両種を識別することが可能です。コツノツツハナバチは花粉を貯食する際、(第1回目の花粉荷搬入時以外は)最初に花蜜を吐き出して花粉を練り、その後で方向転換して腹部下面の集粉毛から花粉を掃き落とします。これを繰り返して団子を完成させていくため、花粉は花蜜で完全に湿らされた(練って固められた)状態となります。冬季に巣内に花粉団子が残っていると、乾燥して石のように硬くなっています。ツノツツハナバチの場合、全体の半分くらいを貯食するまでは花蜜が加えられません。半分くらい貯めた後からの花粉荷搬入時に、中央部分だけに花蜜を吐き戻し(少しだけ練って)、その後で花粉が掃き落とされます。これを花粉団子完成まで繰り返します。このため花蜜で湿った部分は花粉団子の一部分だけとなります。ほとんどの部分はパサパサした粉々状態のままで、冬季になっても硬くはなりません。指で摘んで力を入れると簡単に潰れてしまいます。
さらに繭や糞の特徴でも識別できます。工事中
本種はコツノより分布域が広く、北海道〜九州に広く分布しています。コツノがより標高が高い場所(山地)に生息する傾向があります。昔はコツノツツより本種の方が(九州を除き)普通のツツハナバチ類でした。現在でも果樹園や北日本の一部地域を除き、普通に採集されるのはツノツツハナバチの方で、コツノはほとんど採集されません。一方、コツノは人里近くで爆発的に増えることのある種類でしたが、もともとは局所的には多いもののツノツツより少ないハナバチでした。飼育しやすかったこともあり、青森県の一部地域でリンゴの送粉昆虫「まめこばち」として着目されてから日本各地の果樹園に(大量に)配られ、人為的に勢力を拡大させれたのです。長野県などでは圧倒的にツノツツハナバチが多かったものの、現在では流れ者(流され者)コツノのせいで少数派となってしまいました。 長野県で少数派となってしまったといっても広い果樹園地帯でのことです。小さな果樹園ではコツノに混じって生息するのが普通です。大きな果樹園で少数派となってしまったのは出現時期と農薬散布が原因です。ツノツツハナバチはコツノより2週間ほど遅れて活動を始めるため、さらに果樹園では開花後の殺虫剤散布の影響を受けるため、子孫をほとんど残せないのです。小さな果樹園では、周辺の雑木林に生息している個体が営巣場所(ヨシ筒)が大量に準備されたコツノの飼養場所に移住して補充される可能性があるのです。このため、山奥の果樹園ほどツノツツハナバチの混生率が高くなります。ツノツツハナバチだけが飼育されている果樹園も稀にあります。コツノがほとんど導入されず、殺虫剤の散布時期が遅く、回数も通常より少ないのではないかと想像できます。
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コツノツツハナバチの巣を野外に置いたままにしておくと、巣筒に入って越冬しようとするハチたちがいます。このまま放置しておいても何も問題ないのですが、種類によっては巣切開作業時に刺される可能性があります。巣筒内で動かないで越冬しているだけです。飛んで襲ってきたりはしません。コツノツツハナバチの繭だけ取り出したら筒をセロハンテープで閉じて、野外の筒が濡れない場所にそっと置いてあげてください。殺したり投げ捨てたりしないで! |
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コツノツツハナバチの巣を切開しているとクロスズメバチ類Vespula やアシナガバチ類Polistes が出てくることがあります。春に巣を創設する女王蜂でこヨシ筒の中で越冬しているのです。筒の最奥部分で頭を奥側に向けて、じっとしています。何か噛み付けるようなものがあれば、大腮でそれを咥えて体を支えています。気温が低ければ動きません。 アシナガバチ類は普通に(よく)見られますが、クロスズメバチ類は少ないようです。おそらくコツノツツハナバチ用のヨシ筒(内径:5〜7mm)は、侵入するのには細すぎるためです。これに対して、ツノツツハナバチOsmia taurus を飼養していると多く出てきます。これは、ツノツツハナバチにはコツノツツハナバチ用より大きめのヨシ筒(内径:6〜8mm)を与えて飼養しているからでしょう。多いときには1ヵ所(両切筒1500本くらい)から10頭以上出てくることがあります。 長野県では(以外でも?)クロスズメバチ類の巣を人間が襲い、巣から幼虫を取り出して食べるようです(販売もされています)。コツノツツハナバチ用より太めのヨシ筒を家の軒下に吊り下げておくと越冬女王がたくさん集まると思います。お試しください。
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アシナガバチ類では、アシナガバチ属Polistes のキボシアシナガバチP. nipponensis やコアシナガバチP. snelleni フタモンアシナガバチP. chinensis のような小型種(女王の体長が2cm弱の種類)がよく見られます。大型種(女王の体長が2cm以上の種類)はまだ見たことがありませんが、同様に越冬していることがあるのかもしれません。
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