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その他のハナバチ

 マメコバチ研究所では、コツノツツハナバチ(マメコバチ)以外の(単独性)ハナバチ類も取り扱っております。以下のハナバチ類は、果樹の受粉用または花卉・野菜類の採種用の送粉昆虫として有効です。試験・研究用としてのご注文のみ承ります(お客様の地域、用途、飼養環境によっては、ご注文をお受けできない場合があります。詳しくはメールにてお問い合わせ下さい)。

種類 利用時期 飼養環境 対象作物 販売
コツノツツハナバチ(マメコバチ)
Osmia cornifrons
開放系
閉鎖系
バラ科果樹
アブラナ科・ネギ等野菜
ツノツツハナバチ(ツツハナバチ)
Osmia taurus
開放系
閉鎖系
バラ科果樹など
(リンゴ以降に開花するもの)
ヒメハキリバチ
Megachile spissula
夏〜秋 閉鎖系 秋季アブラナ科野菜
夏季マメ科牧草
○:販売中、△:お問い合わせください

ツノツツハナバチOsmia taurus

 コツノツツハナバチ(マメコバチ)と同じツツハナバチ属Osmiaのハナバチで、普通は単にツツハナバチと呼ばれています。コツノよりやや大型で(メスの体長:10-12mm)、新鮮な個体では体毛が明るい黄赤色(オレンジ色)であるためにコツノとは容易に識別できます。日本産ツツハナバチ類 7種のうちもっとも広く(北海道〜九州まで)分布する種で、気温適応範囲が広いと考えられます。里山型のコツノに対して、明らかに山地性です。西日本ではそんなに標高が高くない山林にも生息しているのに、なぜ中部地方〜東北地方で山地性なのか(平地の雑木林に少ないのか)よく分かりません(なんとなく推測はできますが・・・)。
 中部・東北地方の果樹園ではコツノツツハナバチ(まめこばち)と一緒に飼養されています。大部分の果樹園ではコツノの比率がきわめて高くなっていますが(通常は、巣の99%以上がコツノで、これにツノツツハナバチが少数混ざっています)、稀にツノツツハナバチの比率が高くなっている園地もみられます。また、ごく稀に大半がツノツツハナバチの園地もみられます。
 送粉能力はコツノツツハナバチより高いと予想されます(これは、営巣行動や貯食方法からの推測です)。しかし、通常の飼養環境では定着率がきわめて低くなるという欠点があります。ツノツツハナバチの生息に適した場所(=すでにツノツツハナバチが多数生息している園地)や、コツノツツハナバチが自然分布しない地域ではコツノツツハナバチに替わって利用できる可能性があります。
 ツノツツハナバチはコツノ(まめこばち)より活動開始が約2週間遅れ、営巣活動ピークも10日間遅れる傾向があります。営巣期は、バラ科果樹では開花の遅いリンゴと部分的に一致します。このため、リンゴより開花の早い植物では送粉昆虫として使えません。リンゴでは遅放飼の必要はありません(遅放飼しないで、自然放飼を行なって下さい)。

生態に関しての詳細は、『受継営巣者』のページをご覧ください。


 取り扱いは「種巣」のみです。
 価格は240♀で¥24,255 16,800となります(240以上60♀につき\4,200を加算)。
 ツノツツ版の「利用の手引き」をお付けいたします。
 飼養方法について不明な点がありましたら、ご購入後にメールでお問い合わせください。

 本種については、以下の条件すべてを満たしている方からのご注文のみ承ります。

1 リンゴ農家さんであること(オウトウなどでは本種の利用は困難です)
2 比較的標高が高い地域に園地があること(長野県と東北北部と北海道は例外)
3 園地付近に本種が生息していることが明らかなこと(または既に本種を受粉に利用されている)。長野県や東北地方、北陸地方の山地には普通に生息しています。
 2008年春用ツノツツハナバチの生産量は極僅かです。

ヒメハキリバチMegachile spissula

 本種は北海道〜屋久島に分布し、初夏〜晩夏にかけて活動する1化性のハナバチです。ハキリバチ科Megachilidae ハキリバチ属Megachile ヒメハキリバチ亜属Chelostomoda に所属します(コツノツツハナバチも同じハキリバチ科のハナバチです)。以前はヤニハナバチ属Chalicodoma に含められていました(現在ではChalicodoma とされていた種類はすべてハキリバチ属Megachile に変更されています)。

 コツノツツハナバチのように既存孔を営巣基として利用します。ヨシ筒に営巣させる場合、コツノツツハナバチより少し小さめの筒(内径5.5mmくらい)を与えます。より太い筒(たとえば内径7.7mm以上)にも営巣しますが、コツノツツハナバチと同様に好みの内径が不足する場合に限った利用となります(天敵寄生率が上昇するので、太い筒を与えるのは避けるべきです)。

 コツノツツハナバチが粘土質土壌を採取して巣を構築するのに対して、ヒメハキリバチは生きた植物の葉や花弁を採取して造巣します。適度な水分含量をもつ葉や花弁を大腮で不器用に円形(とは呼べないかもしれないような外周がデコボコした円形)に裁断し、巣穴に運び、器用に張り合わせて育房壁(仕切壁)を作製します。本種を飼養するためには花粉・花蜜源植物だけでなく葉片源植物も必要となります(その代わりに採土場は不要となります)。たとえば、本種をダイコンRaphanus sativus の秋季採種に利用した場合、ダイコンの葉は適した葉片源ではない(厚く、水分含量が多すぎる)ため花弁を裁断して営巣しようとします。

 出現から営巣開始までの日数は、コツノツツハナバチと同じか少し長くなります。営巣日数はほとんど同じです。約1ヵ月のうちに数本の巣筒を完成させます。訪花植物はさまざまです。採集記録からは、夏季に出現する多くのハキリバチ類と同様にマメ科のハギ類Lespedeza をよく利用していることが分かります。しかし、これはハギ類が人が採集しやすい高さで開花していることと関係しています。自然状態ではハギ類がまったくない場所でもよく増殖しており、高木性の木本植物を利用していることが予想されます。巣を切開すると母バチの作った花粉団子が発酵して独特の臭いがします。

 幼態は母バチの貯めた花粉団子を食べて発育し、秋には営繭し前蛹態で越冬します。越冬した幼態は晩春〜初夏にかけて発育を再開し、夏に繭内で羽化します。コツノツツハナバチと同様に入口側にはオス育房が、奥側にはメス育房が配列されています。入口側のオス蜂は先に羽化・出現し、後から出現するメスを待ちます。

 オス蜂は数週間生存します(コツノツツハナバチより長生きかもしれません)。コツノツツハナバチではオス蜂も筒内で越夜しますが、ヒメハキリバチのオス蜂は筒内には戻りません。植物の茎などに大腮で噛み付いて体を固定して越夜します。越夜する場所は特定の場所に集中する傾向があります。日中、散り散りになって飛翔活動していても、夕方になると同じ場所に戻ってきて越夜しています。
工事中
 
ヒメハキリバチについては、現在注文を受け付けておりません
商品形態は種巣のみとなります。
価格は、注文をいただいた数量をもとにその都度計算してお知らせいたします。
春までに注文をいただいてもその年には発送できません。発送は翌年の7月になります。
工事中
工事中
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