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飼養管理

 コツノツツハナバチ(マメコバチ)の利用は、もともと青森県のある篤農家の方が1940年代に始められ、その後、民間主体で普及が進められました(現在では、世界に誇れる日本の農業技術の一つとなっています)。これは、コツノツツハナバチという蜂の性格が非常に温和で?扱いやすく、(短期間しか巣外活動を行なわないため)生態が単純で(実際には単純と言えるか?)、昆虫をあまり扱ったことのない人にでもすぐに飼養方法が理解できたことが原因でしょう。利用技術普及への研究者の関与は、20〜30年も遅れました。それでもこの頃の懸命な研究により、コツノツツハナバチの生態や天敵類の生態、送粉効果などが飛躍的に解明されました。1970年代後半からの飼養技術の急速な普及は、この頃の研究者ら(山田正輝 元青森県りんご試験場長、北村泰三 元長野果樹試験場病害虫部長、庄司敬 元山形県庄内農業改良普及所長、そして前田泰生 島根大学名誉教授、以上4名、順不動)の努力のおかげと言えるでしょう。リンゴ生産量の多い青森県、長野県、山形県、岩手県の4県にはコツノツツハナバチの飼養方法を指導できない(果樹生産)技術指導者はいなかった、という時代がしばらく続きます。しかし、研究活動というものは初期の成果が出やすい時期には活発に行なわれるものの、大きな成果が出なくなってくると次第に衰退していきます。そうすると後続の研究者はほとんど育たず、1990年代になると初期の研究者らが定年を迎えるようになり、1990年代後半になると飼養技術をまともに教えることのできる現役の指導者はほとんどいなくなりました。

 こういう状況ですから、コツノツツハナバチを始めて飼養する人だけでなく、試験場や普及センターの人にも読んでいただきたいと思い、内容が少々複雑になるのを承知で、それぞれの飼養技術の科学的根拠を説明しながら書き進めたいと思います(従来の指導書を読まれても適切な指導は出来ません。科学的根拠を理解してこそ、それぞれの園地に合わせた的確な指導ができるのです)。また、昔からコツノツツハナバチを飼養しておられる方には、これを読まれて「迷信、誤解、思い込み」から脱却していただけると良いと思っています。・・・間違いがあったら遠慮なく指摘してください。

 以下に書いてある内容は、『生態』のページと『天敵』のページ(『生態』のページからリンク)の内容をよく理解してからでないと分かり難いかもしれません。

内容(予定)
種バチの準備
 1. 種バチの購入
  a. 種バチの種類(種巣と種繭)
  b. 品質が不確かな種バチを導入した場合
 2. 購入数量の決定
 3. トラップ巣設置による種バチの入手
  a. トラップ巣の準備
  b. 設置する時期
  c. 設置場所
  d. 設置方法
  e. 回収

巣筒(ヨシ筒)の準備
 1. 巣筒の原材料
 2. 人工巣
   利用率と営巣率、定着率の違い
 3. 両切筒と片切筒
 4. 自作する場合
  a. 必要となるヨシ筒の本数と材料
  b. ヨシの刈り取り
  c. 筒への加工
  d. 筒の長さ
  e. 片切筒における切断位置(節の上か下か?)
  f. 両切筒における切断位置
  g. 切断
  h. 筒の選別
  i. 筒の内径
  j. 内径の選別方法
   ヨシ筒の形について
  k. 筒の結束
  L. 筒内部の清掃
 5. 購入する場合
   中国産ヨシ筒の問題点

巣群(巣箱)の設置

巣箱の作製

巣箱の設置方法

ヨシ筒の設置方法

採土場の設置
 給水場の設置は必要か?

花蜜源植物の準備

休息場所の準備

種バチの設置

遅放飼法

鳥害の防止

コナダニ類の生態と防除(別ページに移動)

農薬の影響(別ページに移動)

種巣(種繭)の回収処分

営巣終了後の管理

巣筒の切開

巣筒の更新
種バチの準備
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