職人さんに満足できる仕事をしてもらうには、まずはしっかり
コミュニケーションを図る事です。無口な方が多いので割と
怖そうに見えますがたいがいの左官さんは、気さくな方ばかりです
左官工事は自由な発想で施工できますが、逆にいえば工場生産品の
ような決まった企画があるわけではありません。同じ材料でも季節
天候、塗り方、地域によって若干、仕上がりが違ってきます。
また施工場所によっては不向きな材料もあります。左官さんは
経験上、そういったことを熟知しています。ただし自分から説明
したり、薦めたりすることは、ほとんどありません。これは今の
建築業界の形態によるものですが、左官さんはあくまで下請け業者
として現場に入るため、設計者や元請業者さんとの兼ね合いがある
からです。ですから施工してもらう側から、質問してみる事です。
喜んで話をしてもらえるはずです。また現在は多くのメーカーさん
で同等品を発売していますので、左官さんもご自分で使用した事の
ない材料もあるかと思いますが、左官さんの世界は横のつながりが
非常に強く、ご自分で使用した事のない材料でも、同業者から情報
を集めますから、どんどんと質問してみる事です。
最近、珪藻土関係の商品で直販しているものを 直接買って、
左官さんに塗ってもらった現場がありました。左官さんは、指示
された場所へ施工しましたが、色むらがすごくて違う材料で塗り
なおしました。実は施工場所が役物(曲がりや角)が非常に多い
場所で こういった場所は 珪藻土系の材料は 非常に色むらに
なりやすいのです。もちろん左官さんは十分承知していましたが
材料を支給され、施工場所を指示されたので お施主様も承知
してのことだと、思われたようです。この例などは あきらかに
コミュニケーションの不足だと思います。最近は、メーカーさん
のホームページも多くなり、一般の方がよく問い合わせをされる
ようですが、メーカーさんは 自社製品のマイナス面 をあまり
いいません。ですから左官さんに聞いてみるのが、一番確実で、
正確だと思います。また、まだ計画段階で 左官さんには聞いて
みる事ができないときは、近くの 左官材を販売 されている
建材店さんに聞いてみるのがいいのではないでしょうか。
左官さんは多能工ですから、いろいろな兼ね合いを 考えて
アドバイスを受けられると思います。話をするのに、昔のように
お茶の支度をして、10時と3時に、お茶を出さなければならない
と思われてますが、今の左官さんはそんな事は気にしていません
お茶が出ないから、手を抜くような方はいないと思います。
ただ缶コーヒーでも差し入れすれば、手を休めてじっくり話を
聞いてくれますヨ。
よく聞く話ですが、話だけで こんな感じです といっても
聴く人によって受け取り方や感じ方は違うものです。
外国のデザイナーさんは自分のイメージを伝えるため、
職人さんと何回も実験施工を繰り返すそうです。
そこまでしなくても、何か具体的な表現を考えたほうが、
確実だと思います。

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