私は、多くの男子がバイクに興味を持つ10代後半の頃は、バイクに対して、どっちかっていうと偏見があったほうで、全く興味がありませんでした。しかし、ある漫画に出会って、衝撃を受けました。週刊少年サンデーコミックス「風を抜け!」。あるとき会社の先輩が、いらないマンガを会社にもってきていて、「いらんから、持っていって」というので、私は全巻揃っているいくつかのマンガをいただきました。その中のひとつがこれだったのです。もし、この作品と出会わなかったら、今もバイクには乗っていなかったんじゃないだろうか・・・。まさに、人生観を変えたと言っても過言ではありません。それではここで、私が所有する、数少ないオフロードバイクの漫画を、簡単に紹介します。 風を抜け! ![]() 風を抜け!/村上もとか 全13巻 小学館少年サンデーコミックス これが、私の人生観を変えた(笑)漫画です。 主人公一文字慧(いちもんじけい)が、モトクロス世界チャンピオンを目指すストーリー。モトクロス一筋に目標に向かって突っ走る主人公、ライバルたちの妨害や、レース中の怪我にもあいながらも、着実に成長し続け、夢のアメリカ行きをつかみ取る。余計なストーリー展開は最小限で、いい意味でさっぱりしていて読みやすいけど、主人公が成長していく過程が13巻最後まで飽きさせず、読み応えある作品でした。バイクが結構細かいところまで描かれ、バイクの造型美を効果的に見せているし、レースシーンでは、スピード感と迫力が伝わってきました。 ちなみに、後半、ジャパンスーパークロスや、AMAスーパークロスでは、リック・ジョンソン、ジェフ・ワード等、当時(現在も)有名なAMAライダーも、実名で登場。また、モトクロッサーが、ストーリー前半では各メーカー、リヤブレーキがドラム、後半は、ディスクに進化していて、細部までこだわった描き込みにびっくりです。 左のオクロック!! ![]() 左のオクロック!!/新谷かおる 全2巻 徳間書店少年キャプテンコミックス 過去に、某HPの掲示板で「オフロードバイクの漫画」の話題があり、それで知った漫画。 主人公篠崎由宇は、単調な生活に疑問を感じ、家出をする。はじめはツーリング初心者だった主人公も、トラブルや、人との出会いによって、少しずつ成長していく。この作品は、人との出会い、主人公の成長のストーリーを重点に置き、バイクというのはあくまでも手段。主人公の愛車は、セロー225ですが、オフはほとんど走らんし、途中から行動を共にする相棒尾形吾一はRG250γやし、「オフロードバイクの漫画」というよりは「オフロードバイクが出てくる漫画」といったほうが正しい。個人的にはストーリーがさっぱりしすぎてて物足りなさを感じましたが、バイクツーリングの魅力を描いた貴重な漫画ということで、評価したい作品です。 |