ツーリング日記
 
 
2005.1.31
兵庫県 加古川市〜加西市
 
急遽、暇が出来て、どこに行こうか考えてたら、ふと加古川名物「かつめし」を思い出し、食べに行ってみることに決まりました。かつめしの存在を知ったのは10年ほど前、当時勤めてた会社の加古川出身の先輩から聞きました。確か、御飯の上にカツが乗っていて、ケチャップみたいなソースがかかってると聞いたと思います。時々何かの拍子に思い出したり、忘れたりで、結局これまで食べる機会が出来ず、ずっと未体験でした。
 
インターネットで情報収集。私は、カツ丼の一種と想像してたんですが、雰囲気はどちらかというと長崎名物トルコライスに似ているようです。かつめしの基本形は、「平皿」の上に御飯、その上に「ビーフカツ」、「デミグラスソース」風?のタレがかかっていて、「ゆでキャベツ」が添えられているらしい。それを「」で食べるようです。中にはビーフカツが「豚カツ」、ゆでキャベツが「サラダ」のものもあるらしいです。
 
幾つか、候補のお店と、他に観光できそうな場所もピックアップして、10時半に出発。阪神高速北神戸線で玉津まで行き、国道175号、国道250号(明姫幹線)で東加古川辺りから、第2候補(ごめんなさい)の喫茶「ロッキー」を確認。確か某HPで月曜定休って書いてあったけど、開いてました。ロッキーを素通り、第1候補「喫茶パラーディオ」へ。
 
「喫茶パラーディオ」に着いたのは、12時を少し過ぎた頃。ここを選んだ理由は、かつめし発祥の「いろは食堂」の味を再現しているお店ということと、某HPで「初めての方におすすめ」みたいなことを書いてあったし、美味しいらしいし、店の雰囲気いいらしいので。実際、お店の外観は、すごくお洒落ないい感じ。店内は、薄暗くしてあり、灯りはカウンター奥からの照明と、天上の窓?から少しだけ。私はよく有りがちな店内が暗い喫茶店はあまり好きじゃないんですが、ここは暗いけど上品な大人の雰囲気って感じで好印象でした。
 

石のブロックの外壁が目を引きます。
 
 

かつめし
beef cutlet rice origin store
kokoha・・・・・(笑)

この店は、カツは牛肉と豚肉を選択できます。私は、牛かつめしと、コーヒー(食後)を注文。・・・しばらくして、念願のかつめしが目の前に。・・・すごくいい香り。香ばしいビーフカツの香りが、食欲をそそります。まず、ビーフカツだけを1切れ口に運ぶ・・・。サクサクという揚げ立ての衣の食感、次に、適度に効いたコショウの香り、そして牛肉の味が口いっぱい広がる。肉は適度な厚さで柔らかくて美味しい。ソースも絶妙。デミグラスソース・・・ん?これは、子供の頃家族で時々行ってたある洋食レストランのビーフカツ?トンカツ?も、こんなソースの味だったような気がする。懐かしい味。美味しい。ソースと御飯の相性もすごくいいです。つけ合わせのゆでキャベツは・・・特に言うことはありません。普通のゆでキャベツ。ちなみに、トルコライスも食べたことがありますが、あちらはそれぞれ独立したものを1皿にまとめただけって印象でしたが(あ、でも、美味しかったですよ。)、かつめしはカツと御飯とソースのハーモニーを楽しむ、丼やカレーライスに近いものだと、私は思いました。かつめし、すごい気に入りました。また食べに行きたいです。
 

これが、かつめしです!
すんごい美味しかったです!

ランチ時にお茶を注文すると、
プリンがサービスで付きます。

次は、別府(べふ)港にある「加古川海洋文化センター」に行ってみました。が、月曜日は休館日でした。海はちょっと荒れぎみ。海の景色を見て歩きましたが、海は荒れてるし、工場の煙突の煙のせいか空の色がちょっと濁ってて、あんまりいい景色じゃなかったかな・・・。
 

風が強くて、荒れてます。

ザッバ〜〜〜ン!

加古川海洋文化センターの入口。
 

「本日は休館日です」・・・・・
うわ〜〜〜ん、ショック!

次は、権現ダム(権現池)に行ってみることにしました。明姫幹線を西へ。加古川(川)の西岸の県道43号を北へ(一旦、播州大橋を渡ってUターンして側道に入る)。投松交差点を右折で県道65号。西山交差点を左折で県道79号。しばらく走ると、左手に見えてきます。ちなみに、すぐそばを通っている山陽道に権現湖PAというのがあるので、権現「湖」だと思ってましたが、権現「池」が正しいみたいです。
 

第1ダム前。
 

第1ダムの真ん中。
ちなみにバイクは入れません。

外周に道路があるみたいなので、走ってみました。景色を楽しみながらゆっくり走っていると、分岐がありました。城山登山口3.0kmと書いてます。加古川の観光スポットを調べてたときに、ここも気になってました。せっかくなので、行ってみることにしました。
 

左:権現ダム周遊道
右:城山登山口3.0km

中道子山(ちゅうどうしさん)
別名「志方の城山」(しかたのしろやま)

案内図には、頂上が海抜271mであることが書かれてます。271mか・・・ちょっとしんどいかもしれんけど、大したことないかな。よし!行ってみよう!・・・。ちなみに私は、登山なんてほとんどしません。この後、大いに後悔することになるとは、全く予想してませんでした。
登りはじめてすぐに車止めがあり(バイクは通れそうですけど)、関係者以外立入禁止ということで、駐車場にバイクを止めて出発。登山口から1km弱までずっと、案内看板等全くなくどの程度登ったか分からなかったので、不安で不安で精神的にきつかったです。ようやく1km弱のところに、「山頂まで1.0KM」の看板があり、ここでまた登山初心者の勘違いで、「あともうちょっとか〜。」と安心する私でした。ここは新登山道と旧登山道の分岐なのですが、とにかく早く登ってしまいたい気持ちで、旧登山道にチャレンジしました(これも大失敗の選択でした)。
 

駐車場でお留守番。

初めての案内看板、ほっとしました。

旧登山道。スタートは急斜面。

旧登山道入口の磨崖毘沙門天。

はぁ・・・はぁ・・・。

まだ?はぁはぁ。まだ?・・・。

もう嫌〜〜〜!来るんじゃなかった。
しんどい・・・はぁはぁ・・・。

やっと着いた?
「中道子山城跡 大手門」

新登山道に合流。あとわずか。
でも分かってても、もううんざり。

「城門跡」
 

海(播磨灘)が見えます。
 

蝉しぐれ 古城をあらく 子らのぼる
荒磯

「中道子山城跡 本丸」
一応、奥にトイレ有り。

「赤松城址」の碑。
 

上は、Tシャツ、タートルネックセーター、ライディングジャケット、下は、Gパンに、オーバーパンツと、防寒対策バッチリ。脱ぐ暇が無かったのと荷物になるという理由で、そのままの格好で登山したので、大汗かきました。この日は雪が降るほどの寒い日でしたが、頂上に着いてから、脱いで上はTシャツだけになったけど、涼しくて気持いいくらいでした。そして、頂上で一番期待してたのは、もちろん素晴らしい眺め。本丸はちょっとした広場になっていて、展望しやすいようベンチが幾つか置いてありました。いい眺めでした。
 

北東は、加西市、小野市方面?。

東は権現池が見えます。

帰り道は、新登山道で下山しました。階段のようになっていて傾斜が一定なので、旧登山道よりもきっと登りやすく、きっと早く着いてたと思います。0.5kmほど下ると、舗装路になりました。ちょっと広場になってて、バイクならここまで登って止めてても邪魔にならず怒られないような気がします。
 
無事、下山できました。出発してから、約1時間10分ぐらいでした。16時半。まだ日が落ちてないのでよかったですが、下山途中で日が沈んでたら・・・。ちなみに今回私は、思いつきと勢いで登ってしまって失敗しましたが、ちゃんとここに登山することを前提に、時間、装備、気持ちを準備してくれば、何のことはない小山だと思います。眺めもいいのでオススメです。
 
そろそろ帰ろうと、地図を確認。加西ICから中国道で帰ることにしましたが、地図の加西市辺りに「五百羅漢」と書いてあって気になったので、行ってみることにしました。県道43号(途中で県道23号になる)を北上。加西市街に入って「笠屋」交差点を過ぎた辺りから案内看板に従って進むと、北条幼稚園、北条小、北条中に囲まれて羅漢寺があります。16時50分に到着。よく見ると、拝観時間午前9時〜午後5時・・・え?5時?あと10分しかない。どうしよ・・・。とりあえず、入ってみました。お寺の人がいたので、10分で見れるか聞いたら、「丁寧に見なかったら、回れますよ。」ということなので、拝観させてもらうことにしました(拝観料:大人200円 子供100円)。単純な線で掘られた素朴な感じの羅漢ですが、いろんな顔、いろんな表情があって、見ていて思わず微笑んでしまいます。
 

拝観時間午前9時〜午後5時
と書いてます。ただ今10分前。

いろんな表情の羅漢。
 

 

加西ICへ向かう途中、加西市街に入り休憩場所を探していると、アスティアかさいの向かいに駅がありました。北条鉄道の北条町駅。北条鉄道・・・知りませんでした。
 

北条鉄道の北条町駅。

らかんの里 加西市。

ディーゼルで走るようです。

最後に。家族に加古川名物のお土産として、「鬼追饅頭」の「みかさ」(ドラ焼き)を買って帰りました。私も1つもらいましたが、皮がすごくふっくらふんわりしていて、美味しかったです。
もう1つ、今回のツーリングとは関係ありませんが、かつめしについて調べてた時、岡山名物?デミカツ丼というものの存在を知ってしまいました。デミカツ丼も、いつか機会が出来たら食べに行きたいと思います。
 

 
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